府中牝馬S
レース展望


■データからのアプローチ(過去10年)

データの詳細は、笠倉出版社「競馬大予言」の重賞データ1本釣り(競馬アナリストGM著)を参照。

●過去10年1番人気未勝利。最近は中穴以上が続出

1番人気は[0−4−2−4]で4連対。2、3番人気は各1連対のみ。4番人気は[5−2−0−2]で7連対と多い。最近5年の馬連は29倍、187倍、23倍、13倍、65倍。堅く収まるのは稀。

→上位人気馬:スマートレイアー、マジックタイム、クイーンズリング、シャルール、シュンドルボン、カフェブリリアント

●前走5着以下は芝1800m重賞で3着以内が目安

連対馬20頭のうち15頭が前走4着以内。前走5着以下から連対した5頭のうち4頭に芝1800m重賞で3着以内があった。前走惨敗馬でも芝1800m重賞で3着以内があれば要注意。

→前走5着以下で芝1800m重賞で3着以内がある馬:メイショウスザンナ(クイーンS1着)

→前走5着以下で芝1800m重賞で3着以内がない馬:カレンケカリーナ、シングウィズジョイ、ハピネスダンサー、メイショウマンボ、リーサルウェポン

●関西馬が大活躍。3番人気以内の関東馬は不振傾向

関東馬は[2−3−3−64]、関西馬は[8−7−7−67]。3番人気以内の関東馬は[0−1−1−7]で1連対のみ。関西馬は3番人気以内[1−3−4−5]だが、4、5番人気は[5−3−0−5]。

→人気になる関東馬:マジックタイム、シュンドルボン、カフェブリリアント

→人気になる関西馬:スマートレイアー、クイーンズリング、シャルール

●4、5歳馬が19連対。6歳以上の高齢馬は不振

4歳[5−4−5−45]、5歳[5−5−2−58]、6歳[0−1−1−17]、7歳以上[0−0−0−10]。過去10年4、5歳馬しか勝ったことがない。6歳以上はほとんど出番がない。

→4歳馬:アスカビレン、クイーンズリング、シャルール、シングウィズジョイ

→5歳馬:シュンドルボン、ハピネスダンサー、マジックタイム、リーサルウェポン

→6歳馬:カフェブリリアント、カレンケカリーナ、スマートレイアー、メイショウマンボ

→7歳馬:メイショウスザンナ


■メンバー&実績からのアプローチ

●東京芝1600〜2000mの重賞で3着以内がある馬

・シングウィズジョイ(フローラS1着)
・マジックタイム(クイーンC2着)
・スマートレイアー(東京新聞杯1着、府中牝馬S2着、2着)
・メイショウマンボ(オークス1着、ヴィクトリアM2着)
・カフェブリリアント(府中牝馬S3着)

→府中牝馬Sで活躍している4、5歳馬に限定するとシングウィズジョイとマジックタイムのみ。

●芝1800m重賞で3着以内がある馬

・シャルール(福島牝馬S2着、クイーンS2着)
・シュンドルボン(中山牝馬S1着)
・スマートレイアー(府中牝馬S2、2着、クイーンS3着)
・メイショウスザンナ(クイーンS1着、フラワーC2着、福島牝馬S3着、中山牝馬S3着)
・カフェブリリアント(府中牝馬S3着)

→府中牝馬Sで活躍している4、5歳馬に限定するとシャルールとシュンドルボンのみ。

→今年は府中牝馬Sで2年連続2着のスマートレイアー(牝6、武豊騎手)を4、5歳馬が負かせるのかどうかが焦点か?


■知っておきたい出走予定馬の基本的事項

●スマートレイアー

以前は差し追い込みタイプだったが、今年は東京新聞杯、阪神牝馬Sを逃げて2連勝。前走ヴィクトリアMは前半5F57.2秒のハイペースで2番手からしぶとく粘り、1分32秒1で走って0.6秒差の4着。例年なら勝ってもおかしくないが、1〜3着馬ストレイトガール、ミッキークイーン、ショウナンパンドラは古馬混合G1で通用するレベルの馬。今回は1〜3着馬の出走がなく、有力馬の大半はヴィクトリアMで負かしている。

過去2年の府中牝馬Sは最後方から追い込んで2着、中団から差して2着。6歳になって輸送による馬体減はクリア。鞍上は先週の京都大賞典をキタサンブラックで勝ち、芝重賞の連敗を17でストップさせた武豊騎手。ちなみに今年の東京重賞では[0−0−0−8]。先週は開幕週で外差しが決まったが、開催2週目で内側が踏み固められるとどう変化するか。このあたりを武豊騎手がどう考え、どういうレースをするかがポイント。

●マジックタイム

今年はダービー卿CTを中団から差し切って重賞初制覇。2着ロゴタイプは次走安田記念を制した。ヴィクトリアMは7番手から伸び切れず0.6秒差の6着。4着スマートレイアーとはハナ+ハナだった。前走関屋記念は後方からメンバー最速の33.1秒で追い込んで0.2秒差の3着。位置取りが後ろ過ぎたが、休み明けで馬体8キロ減。無理しなかった面もある。3歳夏以降は全て1600m以下。距離を克服できるかがカギ。

●クイーンズリング

昨年の秋華賞2着馬。今年は重馬場の京都牝馬Sでマジックタイムの追撃を完封して優勝。ヴィクトリアMは中団の後ろから伸び切れず1.0秒差の8着。1分32秒5で走ったが、時計が速過ぎた。前走重馬場の米子Sは3番手からしぶとく伸びて2着。これまで稍重以上では[2−1−0−1]で距離が長かったエリザベス女王杯8着を除き連対を確保。今のところ週末は雨が降らない予報。引き続き、Mデムーロ騎手が騎乗する。

●シャルール

昨年暮れから条件戦を3連勝してオープン入り。福島牝馬Sは7番手からメンバー最速タイの34.2秒で伸びてマコトブリジャールに0.2秒差の2着。ヴィクトリアMはハイペースで先行し最下位の18着。前走クイーンSは2番手からメンバー4位タイの34.0秒で抜け出したが、最後にマコトブリジャールに交わされて頭差の2着。東京芝1800mでは初音Sを1分45秒8で勝っている。横山典騎手は先行策か、後方ポツンか。

●シュンドルボン

3走前の中山牝馬Sを中団の外から差し切って重賞初制覇。2着ルージュバック(落鉄あり)はエプソムC、毎日王冠を連勝した。ヴィクトリアMは後方のまま見せ場なく9着。前走マーメイドSは中団の後ろから早めに押し上げたが伸び切れず0.1秒差の4着。勝ち馬より3キロ重い56キロを背負っていた。芝1800mは[4−3−0−0]の巧者。先週の外差し馬場は気になるが、好位から高速ラップでまとめて粘り込むか。

●カフェブリリアント

前走京成杯AHは中団の内から鋭く伸びて0.1秒差の2着。昨年の府中牝馬Sは後方からメンバー最速の33.7秒で追い込んで0.2秒差の3着。距離1800mがカギもこなす下地はある。

●アスカビレン

条件戦を2連勝。三木特別は3番手からメンバー4位の32.9秒でまとめて1分45秒0で快勝。過去10年の府中牝馬Sで前走1600万条件勝ち馬は[1−0−1−8]。長距離輸送と左回りがカギ。

★先週の予想結果

◆競馬道場(競馬アナリストGM)
サウジアラビアRC、毎日王冠、京都大賞典的中!

◆MR予想(万馬券MR)
京都大賞典 3連単7,400円[◎○▲]、オパールS 馬連29,830円的中!

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