皐月賞
レース展望

過去10年で1番人気は[3−2−1−4]で5連対。前走良馬場で4角4番手以内につけた馬は[2−2−1−0]だが、5番手以下は[0−0−0−2]で不振。前走良馬場で直線一気を決めた馬は危険。2番人気は[0−2−2−6]で2連対、3番人気は[1−0−3−6]で1連対のみ。6番人気以下が10連対と多く、06年から4年連続で馬連万馬券が飛び出した。トリッキーな中山で人気薄の激走が目立つが、最近3年は上位人気馬が堅実で馬連12倍台の決着が続いている。最近は前走1、2番人気で連対した馬の活躍が目立つ。

連対馬20頭のうち17頭が前走3着以内。前走4着以下から連対した3頭には中山芝重賞で3着以内があった。前走スプリングSは3着以内[5−2−1−19]、4着以下[0−1−0−30]、弥生賞は3着以内[2−3−4−20]、4着以下[1−0−1−14]。中山トライアル組は1〜3着馬を重視したい。前走京成杯、毎日杯、きさらぎ賞、アーリントンC出走馬は連対がなく不振が続いている。6番人気以下で連対した10頭のうち7頭が前走トライアルで2〜4着に負けていた。トライアルは力関係を反映していないことが多い。

ロゴタイプはベコニア賞、朝日杯FS、スプリングSを3連勝。朝日杯FSはハイペースの3番手から直線で早めに抜け出してコディーノを完封。コディーノが掛かって自滅したのは確かだが、正攻法のレースで強い内容だった。前走スプリングSは好位から直線で早めに抜け出して快勝。危なげのないレースぶりで力の違いを示した。函館芝1200mでデビューした馬が少しずつ距離を延ばしてパフォーマンスを引き上げている。前走スプリングSのレースぶりから距離をこなせるとみた陣営はNHKマイルCではなくクラシックに使ってきた。

過去10年の皐月賞でネオユニヴァース、オルフェーヴルなど芝2000m未経験の4頭が勝っている。父ローエングリンは3歳時に若草S、駒草賞を勝ち、宝塚記念3着。芝2000m以上がベストではないが、3歳春の時点なら完成度と能力の高さで克服してもおかしくない。切れより持続力タイプで先行すれば持ち前の心肺機能の高さでしぶとい脚を使える。先週の桜花賞のクロフネサプライズとダブる気もするが、馬主が吉田照哉氏、Mデムーロ騎手ならそれほど絡まれないか。最終調教は超軽め。NHKマイルCに向けて余裕を残したか。

コディーノは札幌2歳Sと東スポ杯2歳Sを連勝し、朝日杯FSで単勝1.3倍の1番人気に支持されたが、3コーナーで外に出したときにガツンと掛かったことが響いてクビ差の2着。デビューから4戦の前半5Fは65.8秒→61.0秒→58.4秒→57.3秒で最も速かった朝日杯FSで掛かった。母はシンコウラブリイの半妹ハッピーパス。少し本質を見せたか。前走弥生賞は好位の内からメンバー3位タイの34.9秒で伸びてクビ+ハナ差の3着。外から捲られて位置取りが悪くなり、直線でスムーズさを欠いたことが堪えた。

それでも皐月賞と同じ中山芝2000mで好位で折り合って切れる脚を使ったことでメドは立ったか。弥生賞はテンションを上げないように強い調教をせず、ゆったりと仕上げて余裕を残していたが、今回はどこまで仕上げてくるか。皐月賞はタフなレースになるだけに仕上げが甘いと馬券圏外もありえる。藤沢和厩舎は皐月賞[0−0−0−7]、ダービー[0−2−1−12]で例年は青葉賞からダービーを狙うのがパターン。これまで中山芝2000m重賞では[3−1−2−24]、1、2人気では[2−0−1−7]で勝率20%。

エピファネイアは新馬、京都2歳S、ラジオNIKKEI杯2歳Sをメンバー最速上がりで3連勝。新馬戦はラスト3F11.6−11.3−11.1秒の尻上がりラップで圧勝。ラジオNIKKEI杯2歳Sは3番手からメンバー最速の34.4秒で抜け出して快勝。大外枠、スローペースで折り合って課題をクリアできた。前走弥生賞は3番手から直線で早めに先頭に立ったが、最後に一杯になって0.1秒差の4着。大外枠、テン乗りのビュィック騎手で道中力んで走ったことで伸び切れなかったが、本番前に課題を洗い出すことができた。

弥生賞は道中掛かったことを除けば、好位から早めに抜け出す上々のレースぶり。ひと叩きで馬体が絞れて調子を上げ、乗り慣れた福永騎手に戻れば、前進があってもおかしくない。角居厩舎の管理馬で馬体の造りが目立つが、まだスローペースしか経験がない点がどう出るか。福永騎手は皐月賞[0−2−2−7]、ダービー[0−1−0−12]で牡馬クラシックは未勝利。昨年は2番人気のワールドエースで後方2番手から追い込んで2着に終わった。福永騎手は母シーザリオで5戦5勝、エピファネイアで3戦3勝。まだ負けていない。

弥生賞勝ち馬カミノタサハラ、アーリントンC勝ち馬コパノリチャード、共同通信杯勝ち馬メイケイペガスター、きさらぎ賞勝ち馬タマモベストプレイ、若葉S勝ち馬レッドルーラー、Cデムーロ騎手が騎乗するインパラトール、京成杯勝ち馬フェイムゲームなど伏兵は多士済々。カミノタサハラは[3−0−1−0]で前走弥生賞を制した。勝負どころで内田博騎手の手綱が動いたが、外からしぶとく伸びて差し切った。マウントシャスタの全弟。中山より東京向きだが、弥生賞を勝っただけに侮れない。皐月賞当日は国枝調教師の58歳の誕生日。

コパノリチャードは[3−1−0−0]で前走アーリントンCを2番手から抜け出して快勝。過去10年で前走芝1600mだった馬は[0−0−0−11]。データを覆せるか。メイケイペガスターは共同通信杯を1分46秒0のレースレコードで快勝。前走若葉Sでは折り合いを欠いて8着。能力はあるが、芝2000mで折り合えるかがカギ。タマモベストプレイは[3−1−1−0]できさらぎ賞を勝ち、スプリングS2着で芝1800mまではこなした。血統的にさらに距離が延びるのはマイナスだが、現時点の完成度と地力で克服するか。

レッドルーラーは梅花賞、若葉Sをメンバー最速の末脚で連勝。スタートが遅く後方から進めるタイプ。スタミナはあるだけにタフなレースで前崩れになれば。インパラトールは先週の桜花賞と勝ったアユサンと同じ血統構成でCデムーロ騎手も同じ。前走若葉Sは4着に終わったが、取消明けで馬体が16キロ増えていた。フェイムゲームは京成杯を中団から差し切って優勝。時期的にメンバーは弱かった。前走スプリングSはメンバー最速タイの34.6秒で追い込んで0.3秒差の4着。2戦2勝の中山芝2000mでどこまでやれるか。名前を上げなかった馬の中にも激走する可能性のある馬がいる。

★先週の予想結果

◆競馬道場(競馬アナリストGM)
桜花賞 馬連3,300円、阪神牝馬S 馬単3,580円[◎▲本線2点]的中!

◆MR予想(万馬券MR)
桜花賞 馬連3,300円的中!穴馬アユサン優勝!予想コメントを公開中!

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