高松宮記念
レース展望

春のスプリント王決定戦。過去10年の1番人気は[3−1−3−3]で4連対。単勝1倍台は[1−0−0−0]でロードカナロアが勝ったが、単勝2倍台は[0−0−3−1]で3着に終わることが多い。2番人気は[1−2−1−6]で3連対、3番人気は[3−1−3−3]で4連対。

連対馬20頭のうち16頭が5番人気以内、残る4頭は6、6、8、13番人気。新コース変更後は2−3番人気、1−2番人気、3−8番人気、4−6番人気で決着し、馬連は9倍、4倍、104倍、74倍。14年は不良馬場、昨年は稍重で人気薄が激走した。馬場が渋ったら波乱に注意。

連対馬20頭のうち15頭が前走3着以内、18頭が前走5着以内。前走4着以下から連対した5頭にはG1で3着以内があった。G1実績馬なら巻き返し可能。今年のメンバーで前走4着以下、G1で3着以内がある馬はアルビアーノ、ウキヨノカゼ、サクラゴスペル、レッツゴードンキ。

前走10着以下は[0−1−0−39]で連対は07年のペールギュント(前走中山記念13着)のみ。今年のメンバーで前走10着以下はアースソニック、アクティブミノル、ウキヨノカゼ、サクラゴスペル、スギノエンデバー、ティーハーフ。

年齢別では4歳[1−1−3−29]、5歳[5−4−2−34]、6歳[1−5−2−37]、7歳以上[3−0−3−47]。4歳馬は3番人気以内[1−1−2−4]、4番人気以下[0−0−1−25]。5歳馬は5番人気以内[5−3−2−8]、6番人気以下[0−1−0−26]。

6歳馬は5番人気以内[1−2−2−6]、6〜8番人気[0−3−0−8]、9番人気以下[0−0−0−23]。穴で7番人気前後の6歳馬に注意。7歳以上は4番人気以内[3−0−1−1]、5番人気以下[0−0−2−46]。7歳以上の高齢馬は人気ら割り引く必要はない。

6番人気以下で連対した4頭は15、17、17、17番枠に入っていた。最終週で馬場の内側が荒れると内枠は不利。新コースで行われた4年の連対馬8頭のうち6頭が10番より外枠だった。新コースではAコースで行われたが、今年は今週からBコースに変更される点に注意したい。

昨年の勝ち馬エアロヴェロシティ(香港馬)は疝痛、前走シルクロードSを勝ったダンスディレクターは脚部不安で回避した。ミッキーアイル、ビッグアーサー、アルビアーノあたりが人気を集めそうだが、今年は例年より一発の可能性がある馬が多い。Bコース変更がどう影響するかがひとつのポイントになる。

ミッキーアイルは昨年の高松宮記念で0.1秒差の3着に終わったが、8枠16番で道中外を回って少し折り合いを欠いていた。スプリンターズS4着、香港スプリント7着は2番手で折り合いを欠いて自滅。前走阪急杯はハイペースで飛ばして1分19秒9で逃げ切った。1200m通過は1分7秒8。

浜中騎手が骨折休養のため、テン乗りの松山騎手が騎乗したが、小細工せずにハイペースで逃げてまさに肉を切らせて骨を断つといったレースだった。逃げたときは[7−0−0−1]、控えたときは[0−2−1−5]。今回も松山騎手だけに逃げる手か。前に行く馬との兼ね合いと控えたときに折り合えるかがカギ。

ビッグアーサーは芝1200m[6−2−0−1]で中京では岡崎特別(1000万条件)を1分8秒6(稍重)で勝っている。重賞では全て1番人気に支持され、2、2、3、5着。前走シルクロードSは中団の外か伸び切れず0.6秒差の5着。Mデムーロ騎手が騎乗したが、初めて馬券圏外に終わった。

北九州記念2着、京阪杯2着、阪神カップ3着、シルクロードS5着。重賞で勝ち切れない要因と前走シルクロードSの敗因は何か。陣営は1週前に坂路で49.5秒の1番時計を出して攻めている。ずっと馬体が太い状態で走っているが、調教後の馬体重は4キロ増の528キロ。輸送で絞れるか。

過去10年の高松宮記念で福永騎手は[0−1−2−6]1連対のみ。12年は1番人気のロードカナロア(全成績[13−5−1−0])で3着に終わっている。13年以降の中京芝1200mで福永騎手は1番人気なら[4−0−0−1]だが、2番人気では[1−0−0−4]。

オーシャンS勝ち馬エイシンブルズアイ、同2着馬ハクサンムーン、同3着馬スノードラゴン、同5着馬アルビアーノ、昨年のCBC賞勝ち馬ウリウリ、シルクロードS2着馬ローレルベローチェ、昨年のスプリンターズS2着馬サクラゴスペル、同3着馬ウキヨノカゼ、昨年の京阪杯勝ち馬サトノルパン、阪急杯3着馬ブラヴィッシモなど。

エイシンブルズアイはオーシャンSを中団からメンバー2位の33.9秒で差し切り重賞初制覇。初の中京、1戦しか経験がない左回りがカギ。ハクサンムーンは前走オーシャンSで前半3F32.7秒のハイペースで逃げて2着に粘った。過去3年の高松宮記念は3、5、2着。昨年はミッキーアイルにハナ差先着している。

スノードラゴンは14年の最優秀短距離馬。前走オーシャンSは長期休み明けで0.4秒差の3着。タフな馬場で時計が掛かれば持ち味を生かせる。アルビアーノは前走オーシャンSで出遅れて位置取りが悪くなり、直線で前が詰まって脚を余し0.5秒差の5着。芝1200m&ルメール騎手が2戦目で怖いのは怖い。

近年のスプリントG1は流れが緩むことが多いが、ローレルベローチェ、ハクサンムーン、ミッキーアイル、アクティブミノルは逃げたときしか勝ったことがない。騎手たちが事前に調整しない限り、流れが速くなる可能性の方が高いか。ただし前に行く馬が揃ったときほど競り合いを避けて流れが緩むことが多々ある。

今週からBコースに変更されるが、これによって内&前が有利になるのか、外差しが決まるのかどうか。まずは土曜に行われる岡崎特別などで馬場傾向を見極めたい。今年は勝ってもおかしくない馬が多く、最後は適性の差が明暗を分けそうだ。能力、適性を把握した上で外部条件がどの馬に有利に働くのかを見極めたい。

★先週の予想結果

◆競馬道場(競馬アナリストGM)

◆MR予想(万馬券MR)

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