エリザベス女王杯
レース展望

3歳馬と古馬が争う女王決定戦。過去10年の1番人気は[2−3−2−3]で5連対。単勝1倍台は[1−2−1−0]、2倍台は[1−0−1−2]、3倍台は[0−1−0−1]。信頼度は単勝オッズに比例する。2番人気は[2−3−2−3]で5連対、3番人気は[1−1−0−8]で2連対。連対馬15頭が5番人気以内。11−12番人気で大波乱になった09年を除き1、2番人気のどちらかが連対している。過去5年の馬連は14倍、7倍、17倍、27倍、9倍で中穴止まり。馬場が渋ると人気薄が激走する傾向がある。

連対馬15頭にG1連対、2頭にG2またはG3勝ちがあった。牝馬の一線級が揃うため、G1実績馬を最重視。G1実績馬を破るには、大逃げ、重馬場など何らかのアシストが必要になる。今年は内枠からロスなく進めたい馬が外枠に入ると波乱度が増すのではないか。年齢別では3歳[5−4−2−43]、4歳[3−1−6−39]、5歳[2−4−1−40]、6歳[0−1−1−12]、7歳以上[0−0−0−5]で6歳以上の高齢馬は1連対のみ。前走秋華賞で6着以内に入った先行&好位差しタイプの3歳馬が活躍している。

ヌーヴォレコルトは牝馬限定G1[1−2−1−1]で芝2000m以上では[1−2−0−0]で連対率100%。昨年はオークスとローズSを連勝し、秋華賞とエリザベス女王杯はクビ差の2着。今年は中山記念を勝ったが、外枠に入ったヴィクトリアマイルは6着、宝塚記念は5着に終わった。前走オールカマーは中団の内から直線で抜け出して0.2秒差の2着。勝ったショウナンパンドラは天皇賞(秋)で4着に入った。これまで一桁馬番では[4−3−0−0]だが、二桁馬番では[1−1−1−3]。外枠では取りこぼしが多い。

内枠から好位の内をロスなく回って直線でスパッと抜け出すのが勝ちパターン。昨年のエリザベス女王杯は3枠5番からロスなく回って直線で抜け出したが、1枠1番からロスなく回ったラキシスに差された。内枠に入るかがポイントになる。岩田騎手は10月以降の重賞[0−0−4−6]で3着止まり。前3週は[1−7−12−43]で勝率1.6%。今年重賞13勝で稼ぎ過ぎたため調整中か。土日は雨が降る予報が出ている。外枠に入っても岩田騎手が内にねじ込んできそうだが、雨が降ると内が不利になる可能性もある。

ラキシスは京都芝2200m[2−1−0−1]でエリザベス女王杯は13年が3番手からしぶとく伸びて2着(重)、昨年が7番手からメンバー5位の33.4秒で差し切って優勝。今年は大阪杯で後方からメンバー最速の35.9秒(不良)でキズナに2馬身差をつけて勝ったが、その後は宝塚記念8着、札幌記念5着、京都大賞典4着と善戦止まりが続いている。昨年のエリザベス女王杯を勝ったときは458キロだったが、今年は馬体を膨らませて地力強化を図ろうとし、宝塚記念は478キロ、札幌記念は476キロだった。

前走京都大賞典は後方からメンバー2位の32.5秒で追い込んで0.4秒差の4着。直線で狭い内に入って追いづらかったが、影を潜めていた切れ味が戻ってきた。馬体は16キロ減の460キロ。陣営は馬体を絞って昨年のエリザベス女王杯のデキに戻そうとしている。角居厩舎は大阪杯を勝って以降重賞では[0−3−1−35]。スノーフェアリーでエリザベス女王杯を連覇したムーア騎手を乗せて必勝態勢。日本人騎手はここでムーア騎手にプレッシャーをかけないと来週のマイルCS(モーリス・吉田和美氏)もやられる。

オークス2着馬ルージュバック、秋華賞2着馬クイーンズリング、同6着馬タッチングスピーチ、マーメイドS勝ち馬シャトーブランシュ、同2着馬マリアライト、府中牝馬S勝ち馬ノボリディアーナ、同2着馬スマートレイアー、前走京都大賞典5着のフーラブライド、昨年の秋華賞3着馬タガノエトワール、3連勝中のシュンドルボン、ウインリバティ、G1−3勝馬メイショウマンボなど伏兵は数多い。古馬のヌーヴォレコルト、ラキシスに3歳馬ルージュバック、クイーンズリング、タッチングスピーチが通用するかどうかという図式。

ルージュバックは桜花賞で9着に終わったが、オークスでミッキークイーンの0.1秒差の2着に入った。札幌記念を熱発で回避し、秋華賞を使えなかった。気のいい馬で久々を苦にしないタイプに映るが、どこまで仕上がってくるか。京都外回りではきさらぎ賞を勝っている。クイーンズリングは桜花賞4着、オークス9着に終わったが、社台の使い分けで割りを食った面もある。フィリーズレビューでは馬体が20キロ減っていた。前走秋華賞はメンバー最速の34.1秒で追い込んでクビ差の2着。距離延長と乗り替わりがカギになる。

タッチングスピーチはローズSをメンバー2位の33.9秒で直線一気を決めて重賞初制覇。前走秋華賞は最後方からメンバー2位タイの34.4秒で追い込んで0.3秒差の6着。後方からのレースになり、4コーナーから直線でもスムーズさを欠いた。直線の長い外回りに替わるのはプラス。激しいレースが続いているため、馬体細化がないことが条件。今年のG1でルメール騎手は[0−0−3−9]、3番人気以内では[0−0−2−4]で人気を裏切り続けている。一発の可能性を持った馬はまだいる。枠順と渋った馬場がポイント。

★先週の予想結果

◆競馬道場(競馬アナリストGM)
みやこS 馬連12,120円、AR共和国杯 馬単2,150円 3連単14,570円的中!
ころがしプロジェクト 複穴バージョン回収率1316%

◆MR予想(万馬券MR)
みやこS 馬連12,120円、AR共和国杯 馬連・3連単14,570円的中!
穴馬はみやこS・ロワジャルダン、AR共和国杯・メイショウカドマツ激走!

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