オークス
レース展望

過去10年で1番人気は[3−1−1−5]で4連対。外回り変更後の桜花賞馬が1番人気なら[2−0−0−1]でブエナビスタ(松田博厩舎)とアパパネが2冠を達成し、マルセリーナ(松田博厩舎)が4着に終わった。単勝1倍台は[2−0−0−1]でダンスインザムードが4着に終わった。2番人気は[0−3−1−6]で3連対、3番人気は[2−0−1−7]で2連対。最近6年の馬連は240倍、3倍、18倍、427倍、8倍、138倍で3回が万馬券。芝2400mの経験がない3歳牝馬同士の争いで荒れるときは大荒れになる。

外回り変更後の桜花賞から連対した馬は、桜花賞で4、8、2、1、2、1、1、2、10着だった。最近は桜花賞連対馬しか連対がなかったが、昨年は10着のメイショウマンボが巻き返している。フローラS勝ち馬は[1−1−2−6]、2、3着は[0−2−2−12]、4着以下は[0−0−0−12]。スイートピーSは[1−0−1−28]で連対はカワカミプリンセスのみ。6番人気以下で3着以内に入った10頭のうち5頭が430〜436キロ、3頭が456〜458キロだった。穴で前走負けて人気を落とした小柄な馬に注意。

ハープスターは[4−1−0−0]でコース取りに失敗した阪神JFのハナ差2着を除き勝っている。上がりは全てメンバー最速。前走桜花賞は最後方からメンバー最速の32.9秒で大外一気を決めた。並の馬では届かない位置から差し切ったように、現時点で末脚の威力は3歳馬のレベルを超えている。勝ちタイム1分33秒3はアパパネに並ぶレースレコード。09年の桜花賞を勝ったブエナビスタの勝ちタイムを0.7秒、上がりを0.4秒上回っている。昨夏の新潟2歳Sでイスラボニータ(皐月賞馬)を子供扱いしたのはダテではない。阪神JF1着、桜花賞2着のレッドリヴェールは日本ダービーに出走する予定。当面の相手はいなくなった。

これまで後方から追い込むレースしかしていないが、阪神JFで外に出さずに馬群に突っ込んで2着に負けたため、川田騎手は末脚の威力を信じて桜花賞と同様に大外から追い込むのだろう。先週の東京は内をロスなく回ってある程度前につけた馬が有利な馬場で外からの差しは決まりにくかった。この点と距離2400mで切れる脚を使えるかがカギ。ブエナビスタの桜花賞、オークス、ハープスターの桜花賞は切れ味優先の外差し馬場を造っていたが、馬場造園課はどういう馬場設定にしてくるか。末脚の威力が規格外だけに馬場、展開に関係なく大外一気を決める可能性があるが、逆のケースも考えられる。秋には凱旋門賞に挑戦するプランがある。

サングレアルは休み明けのフローラSを後方からメンバー最速の34.3秒で豪快に差し切った。ブエナビスタの半妹がオークスに滑り込んだ。前走は414キロで姉より小柄で少し華奢に映ったが、直線での伸び脚はブエナビスタを彷彿させた。前走馬体が4キロ減り、最終調教で時計を出し過ぎ、再度東京に輸送があるため、馬体を維持できるかがポイントになる。ちなみにハープスターはキャロットファームで4000万円(牝馬3位)、サングレアルはサンデーサレブレッドクラブで6000万円(牝馬最高タイ)で募集された馬。松田博厩舎はワンツーもあるか。岩田騎手からテン乗りの戸崎騎手に乗り替わる。ハープスターより自在性がある。

ヌーヴォレコルトはチューリップ賞が0.4秒差の2着、桜花賞が0.1秒差の3着。前走桜花賞は後方を進み、岩田騎手が馬群をこじ開けてメンバー3位の33.8秒で伸びてきたが、直線でごちゃつくロスがあった。関東馬のため阪神に輸送する不利がありながら、ハープスターとの差を0.1秒差まで詰めている。陣営はハープスターにひと泡吹かせようとかなり熱心に乗り込んで仕上げている。距離2400mの克服がカギになるが、左回りでは3戦2勝。阪神から東京に替わり、輸送時間が短くなるのはプラス。桜花賞では追い込むレースをしたが、自在性があり好位からのレースができるタイプ。3戦連続で騎乗する岩田騎手が持ってくるか。

阪神JF2着、クイーンC勝ち馬フォーエバーモア、フラワーC勝ち馬バウンスシャッセ、同2着馬パシフィックギャル、フローラS2着馬ブランネージュ、同3着馬マイネオーラム、アルテミスS勝ち馬マーブルカテドラル、札幌2歳S&フラワーC2着馬マイネグレヴィル、スイートピーS勝ち馬シャイニーガール、同2着馬ベッラレジーナ、忘れな草賞勝ち馬ディルガなど伏兵は多士済々。フォーエバーモアは桜花賞で中団から伸び切れず0.6秒差の8着。道中他馬とぶつかって折り合いを欠いたが、それだけではなさそう。東京は2戦2勝。オークスに繋がりやすいクイーンCを勝っている。2400mで折り合って切れる脚を使えるかがカギ。

バウンスシャッセは前走皐月賞で3番手から伸び切れず11着。牡馬相手で厳しいかったが、勝ち馬とは0.7秒差でそれほど負けていない。フラワーCはオークスに繋がりやすいが、東京の高速馬場で速い上がりを繰り出せるかがカギ。ベッラレジーナの母ベッラレイアは07年のオークス2着馬、父ネオユニヴァースはダービー馬、母の父ナリタトップロードはダービー2着馬。まだ馬体には幼さが残るが、どこまで成長してくるか。オークスで1枠1番は[0−1−0−9]だが、ダービーでは[4−1−0−5]、08年以降は[4−1−0−1]。レジーナは「女王」という意味。白帽子の1枠に入った。「アナと雪の女王」馬券が出るか。

★先週の予想結果

◆競馬道場(競馬アナリストGM)
彦根S 馬連1,780円 3連複10,870円的中!

◆MR予想(万馬券MR)
京王杯SC 穴馬レッドスパーダ(10人気、単勝38.4倍)優勝!

MRの穴馬まとめレポート

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