阪神牝馬S
2002/12/15 阪神競馬場 芝1600m


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レース傾向

───────────     ───────────
■人気別            ■ローテーション別
───────────     ───────────
1番人気     4頭     連闘       0頭
2番人気     2頭     中1週      1頭
3番人気     3頭     中2週      5頭
4番人気     1頭     中3週      3頭
5番人気     1頭     〜1ケ月    10頭
6番以下     6頭     〜2ケ月     1頭
10番以下    3頭     2ケ月〜     0頭

───────────     ───────────
■馬連配当別          ■前走着順別
───────────     ───────────
〜10倍     2回     1着       1頭
10倍〜     1回     2着       3頭
20倍〜     0回     3着       3頭
30倍〜     1回     4〜6着     5頭
50倍〜     1回     7〜9着     5頭
100倍〜    5回     10着〜     3頭

───────────     ───────────
■脚質別            ■年齢別
───────────     ───────────
逃げ       1頭     3歳      12頭
先行       7頭     4歳       5頭
差し       8頭     5歳       3頭
追込       4頭     6歳       0頭
                7歳       0頭
                8歳上      0頭

───────────     ───────────
■枠番別            ■東西別
───────────     ───────────
1枠       1回     関東馬      3頭
2枠       2回     関西馬     17頭
3枠       2回     
4枠       2回     
5枠       4回     
6枠       2回     
7枠       3回     
8枠       4回     

データ分析

■只今3年連続万馬券。とにかく荒れる
距離変更前は堅い傾向だったが、距離変更後の6年では万馬券が4回、現在3年連続万馬券と大波乱になっている。人気薄同士の決着も数多くとにかく荒れる。人気馬狙いは最小限に留め、積極的に中大穴を狙いたい。

■前走G1好走馬が1番人気でも過信禁物
距離変更後の1番人気は[0・0・1・5]と全く信頼できない。6頭のうち5頭が前走G1で好走しており、その実績が買われの人気だった。前走G1好走馬が人気になるのは当然だが、結果を残せていないことを覚えておきたい。

■G1惨敗の3歳馬が巻き返すのがパターン
年齢別では3歳馬の活躍が目立つ。G1で敗れた3歳馬が適距離に戻って結果を出すのがこのレースのパターン。逆に6歳以上の高齢馬は出走頭数は少ないものの連対したことはない。3歳馬中心、高齢馬消しが基本になる。

■サンデーサイレンス産駒が穴をあける
距離変更後の6年でサンデーサイレンス産駒が6連対。一昨年まで5年連続連対と断然の実績を残している。連対馬の人気は7、10、6、4、7、3と人気薄が多いのがポイント。穴なら人気薄サンデー産駒に注目したい。


コース分析

阪神芝1600mはスタートが2コーナーのポケット地点にあるため、外枠はコースロスが大きく、特に逃げ先行馬には不利なコースと言える。ただし、そうかと言って内枠が有利ではない。外枠からスタートした馬が内に切れ込んでくるためごちゃつきやすく、行き場を失って騎手が手綱を引くこともしばしば見られる。このコースではどの馬がスムーズな競馬ができるかを読むことが重要になる。

阪神牝馬Sの距離変更後6年の連対馬の脚質は逃げ1先行5差し4追込2と脚質は問わない。ただし、4コーナーで5番手以内が12頭中9頭とある程度前につけた馬の活躍が目立つ。多頭数になるとごちゃつくので差し追い込み馬は展開が向かない限りは割引きたい。

阪神は今週からBコース。芝はまだ良好な状態なので先週と傾向は変わらないだろう。ただし、枠順には少々注意が必要。外枠はコースロスが大きく不利だが、過去6年で8枠の連対は1度しかなく、1番人気のフサイチエアデールが5着に敗れている。絶対来ないとは言わないが、若干割引いて考えた方が無難。


レース展望

距離が1600mに変更されてから1番人気の連対はなく、現在3年連続万馬券と荒れに荒れている。今年の1番人気はダイヤモンドビコー。1本かぶりの人気なので、もし連を外すようなことがあれば、今年も大荒れだろう。ダイヤモンドビコーの最近の安定ぶりを見ると牝馬同士で鞍上がペリエ騎手なら取りこぼしはないようにも思えるが、この馬で絶対というイメージはない。

ダイヤモンドビコーは約11ヶ月ぶりのマイル戦、さらに初めてのG1の後の一戦というのは単純に考えてマイナスだろう。さらに16頭の多頭数でごちゃつく阪神マイル。断然人気でマークがきつくなるといくらペリエ騎手でも競馬は楽ではない。ただし、能力的には最上位だし、引き続き好調子をキープしているとなれば簡単には軽視もできない。切れば配当は大きいがそれにはリスクが伴う。馬券はひと工夫必要だろう。

その他の馬ではマイル実績がない馬では話にならない。阪神は直線に坂のある特殊コースなのでそこでの好走実績も必要。エアトゥーレ、ローズバド、ミツワトップレディ、坂のある中山得意なジェミードレス、前々走で中山の急坂をこなしたカネトシディザイアあたりが有力か。ただこれらの馬も一長一短。とんでもない惑星が潜んでいるような気もするので、一発大穴狙いで手広く行く作戦も面白いかもしれない。


有力馬診断

■[7+]ダイヤモンドビコー
断然の1番人気になっているが、それほど抜けた存在ではない。エリザベス女王杯で好走した馬が惨敗するのがこのレースのパターン。データ的には買いにくい馬だが、最近の充実ぶりを見るとこれ以下には評価は下げれない。スピードがあるのでマイルは問題ないだろう。スローの上がり勝負だと切れ味のある馬に負ける可能性があるのでペリエ騎手がある程度自分でレースを作る可能性がある。ただ潰しに来る馬がいると苦しくなるシーンもイメージできなくはない。

■[7+]エアトゥーレ
能力的にダイヤモンドビコーと見劣らない存在。大外枠でコースロスがある分、最後の踏ん張りができるかだろう。ひと叩きされて調子を上げているので不用な競馬はしないだろう。四位騎手が上手く立ち回るようだと面白い。

■[7 ]ローズバド
最近は成績はひと息だが調子自体は悪くない。マイルの流れで切れ味が生かせれば上位に来れるだろう。ダイヤモンドビコーとエアトゥーレが競い合って厳しい展開になるのが理想。

■[7 ]ミツワトップレディ
阪神マイルは2戦2勝。マイルCSでもそれほど負けていないし、牝馬同士の一戦なら注目したい。夏のクイーンSで最内を通ったとは言え、ダイヤモンドビコーを負かしたことは評価できる。前走から変わった印象はないが、いつも通りの走りができれば上位に来れるだろう。

■[7 ]ジェミードレス
エプソムCでダイヤモンドビコーに先着しているし、得意のマイルなら巻き返す余地を残している。坂のある中山をこなすので阪神コースも問題ないだろう。

■[6+]カネトシディザイア
阪神コースでは直線の坂が微妙に影響し、これまで勝ち鞍はないが、中山のユートピアSを勝ったように充実した今ならこなせそうだ。ただし、重賞ではもう一歩足りない気もする。

■[6+]トーワトレジャー
能力は足りるが、問題は実績のないマイル。1200mで勝っているようにスピードはあるが、馬がマイルの流れを覚えているのといないのではその差は大きい。地力があるので厳しい展開になるとしぶとさを見せる可能性がある。

■[6+]オースミコスモ
マイルの持ちタイムがないのが気にならなくもないが、相手なりに走れるので時計は詰められるだろう。切れ味より地力の問われる展開になればチャンスがありそうだ。

■[6+]ギャンブルローズ
逃げ馬不在でマイペースで単騎逃げが打てそうなのは有利に働きそう。鞍上はバテた馬を粘らせる安藤勝騎手。一発の魅力を残している。

■[7+]ダイヤモンドビコー
■[7+]エアトゥーレ
■[7 ]ローズバド
■[7 ]ミツワトップレディ
■[7 ]ジェミードレス
■[6+]カネトシディザイア
■[6+]トーワトレジャー
■[6+]オースミコスモ
■[6+]ギャンブルローズ

調教診断

■[7+−]ダイヤモンドビコー
南芝で2頭併せで馬なりのまま楽々と先着した。いつも通りの動きで引き続き好気配を保っている。

■[7+/]エアトゥーレ
栗坂で2頭併せで一杯に追われて相手に手応えでは見劣ったが、最後ひと伸びして先着した。馬に走る気が出て、前走より動きに力強さが出てきた。若干良化。

■[7−]カネトシディザイア
栗坂で単走でラスト一杯に追われて24.7−12.0秒の切れ味を見せた。このところずっと調子がいいが、そのデキをキープしている。

■[7−]ジェミードレス
美坂で単走で強めに追われて時計は遅かったがスムーズな動きを見せた。あまり体調のブレのない馬で前走同様好調キープ。

■[7−]ローズバド
栗坂で単走で強めに追われて、キビキビとした脚捌きで登坂した。あまり迫力は感じられないが、この馬なりに調子は悪くない。

■[6+/]トーワトレジャー
栗CWで単走で一杯に追われて、最後は一杯になりながらもしぶとく粘った。前走は久々でもたついていたが、若干良くなってきた印象。

■[6+−]オースミコスモ
栗坂で軽めの調整。首を下げて気合の乗った感じで駆け上がってきた。前駆に筋肉がついて馬体は見栄えがする。

■[6+−]ミツワトップレディ
栗CWで2頭併せで一杯に追われて大きく先着した。相手が走らな過ぎた感じで前走から変わってきた印象はない。

■[6+−]チャペルコンサート
栗CWでノーリーズンと併せて馬なりのまま少し遅れた。ずっとデキは悪くないが、今回も同じくらいの仕上がり。

■[6+−]フューチャサンデー
南Wで3頭併せの最内を進み、馬なりのまま併入した。前走から特に変わった印象はない。

■[6+−]ポンデローザ
栗坂で単走で一杯に追われてしぶとく伸びた。元々体調のブレの少ない馬。この馬なりに順調。

■[6+−]タムロチェリー
栗坂で2頭併せで一杯に追われて馬なりの相手に併入した。前走と同じくらいの仕上がり。

■[6/]マイネヴィータ
南Wで単走で強めに追われてリズミカルな動きを見せた。馬に走る気が出てきて若干良化してきた。ただスピード感はイマイチ。

■[7+−]ダイヤモンドビコー
■[7+/]エアトゥーレ
■[7 −]カネトシディザイア
■[7 −]ジェミードレス
■[7 −]ローズバド
■[6+/]トーワトレジャー
■[6+−]オースミコスモ
■[6+−]ミツワトップレディ
■[6+−]チャペルコンサート
■[6+−]フューチャサンデー
■[6+−]ポンデローザ
■[6+−]タムロチェリー
■[6 /]マイネヴィータ
<確認できず>
■ギャンブルローズ
■コアレスブランカ
■フサイチユーキャン

相馬眼予想

まず阪神の馬場だが、今週からBコースになり全般的に良好な状態。土曜日の1600万条件のマイル戦の勝ちタイムが1分33秒8と早いタイムが出ている。馬場については特に気にしなくていいが、マイルの持ちタイムは必要だろう。次に展開だが、逃げるのはギャンブルローズか。2番手以降はダイヤモンドビコー、エアトゥーレ、チャペルコンサート、中団にオースミコスモ、ミツワトップレディ、ジェミードレス、フサイチユーキャン、後方からローズバド、タムロチェリーが進む展開。ペースはそれほど早くはならないだろう。

各馬、断然人気のダイヤモンドビコーをマークして進むので、ペリエ騎手の出方がひとつのポイントになる。スローの切れ味勝負では切れ負けする可能性があるし、ライバルのエアトゥーレもそれを望んでいない。おそらく自分から動いて地力で勝つ競馬。直線ではダイヤモンドビコーとエアトゥーレの叩き合いだろう。馬場がいいので2頭とも簡単には止まらない。2頭を負かす、または割って入るには相当な切れ味がないと難しいだろう。

マイルで極上の切れ味を発揮できそうな馬をピックアップするとジェミードレス、ローズバド、ミツワトップレディ、カネトシディザイア、フサイチユーキャンの5頭が該当する。あとは想定よりペースが早くなりしぶとさが問われる展開になるとトーワトレジャー、チャペルコンサート、オースミコスモが浮上する。ただし、先週の朝日杯FSでマイネルモルゲンに騎乗して超ハイペースを追走したペリエ騎手、ダイヤモンドビコーでそこまで強気には乗らないだろう。ここでは切れ味のある馬の方を上位に取りたい。

さあ最終決断。本命はダイヤモンドビコー。データ的にエリザベス女王杯で好走した馬は買いづらいがスローの上がり勝負だった今年はストレスはそれほどでもなかったように思えるし、事実ダイヤモンドビコー自身調子落ちはないので素直に評価したい。普通の競馬ができれば上位争い必死だろう。対抗はエアトゥーレ。大外枠は不利だが、昨年より馬体がパワーアップしている分、粘りも増すはず。ダイヤモンドビコーと馬体を併せれば簡単には止まらないだろう。

準対抗はジェミードレス。坂のあるコースのマイル戦がベストのうまで今回が叩き3戦目と条件が揃った。毎年12月に1走するが、これまで12月は3戦3勝。時期的にも狙い目十分。穴で緩い流れで究極の切れ味を発揮することがあるフサイチユーキャンに注目したい。武幸四郎騎手も阪神1600mは得意。あとはローズバド、ミツワトップレディ、カネトシディザイアの順。馬券はダイヤモンドビコーからだと点数がそれほど買えないので、パドックである程度絞りたい。

    ◎ダイヤモンドビコー
    ○エアトゥーレ
    ▲ジェミードレス
    △フサイチユーキャン
    注ローズバド
    注ミツワトップレディ
    注カネトシディザイア



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