ステイヤーズS
2002/11/30 中山競馬場 芝3600m


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レース傾向

───────────     ───────────
■人気別            ■ローテーション別
───────────     ───────────
1番人気     7頭     連闘       0頭
2番人気     2頭     中1週      0頭
3番人気     4頭     中2週     10頭
4番人気     2頭     中3週      7頭
5番人気     2頭     〜1ケ月     2頭
6番以下     3頭     〜2ケ月     0頭
10番以下    0頭     2ケ月〜     1頭

───────────     ───────────
■馬連配当別          ■前走着順別
───────────     ───────────
〜10倍     5回     1着       4頭
10倍〜     3回     2着       3頭
20倍〜     0回     3着       4頭
30倍〜     0回     4〜6着     4頭
50倍〜     1回     7〜9着     3頭
100倍〜    1回     10着〜     2頭

───────────     ───────────
■脚質別            ■年齢別
───────────     ───────────
逃げ       2頭     3歳       5頭
先行       8頭     4歳       7頭
差し       9頭     5歳       5頭
追込       1頭     6歳       3頭
                7歳       0頭
                8歳上      0頭

───────────     ───────────
■枠番別            ■東西別
───────────     ───────────
1枠       1回     関東馬      8頭
2枠       3回     関西馬     12頭
3枠       3回     
4枠       2回     ───────────
5枠       1回     ■性別
6枠       3回     ───────────
7枠       3回     牡馬      19頭
8枠       4回     牝馬       1頭

データ分析

■1番人気7連対。別定戦で人気馬堅実
1番人気は7連対とかなり信頼できる。別定戦以降の連対馬10頭のうち7頭が1〜3番人気と人気馬の活躍が目立つ。別定戦で実力が問われるのでそれほど荒れない。1番人気が信頼できれば軸にして点数を絞りたい。

■前走着順より長距離適性を重視
97年のアドマイヤラピスがいい例だが、前々走に3000Mの嵐山Sを勝ち、続く2200Mのエリザベス女王杯は10着に惨敗したが、3600Mのこのレースでは2着に巻き返した。前走着順より長距離適性の方を重視したい。

■連対率5割を超える岡部騎手に注目
長距離戦で騎手の技量が問われるが、岡部騎手の活躍が目立っている。過去10年で7戦して[3・1・0・3]と連対率は5割を超える。最近は関西の若手騎手も活躍しているが、岡部騎手が騎乗してきたらとにかく注目したい。


コース分析

中山芝3600mはスタンド前からスタートして内回りを2周するコース。長距離戦でスローペースになることが多いが、逃げ馬は目標になるので、後続の仕掛けが遅れるなど展開に恵まれないと苦しい。スタミナを利して徐々に進出して行ける先行馬と差し馬が活躍するのがこのコースの特徴。

ステイヤーズSの過去10年の連対馬の脚質は逃げ2先行8差し9追込1と先行馬と差し馬の活躍が目立つ。連対馬20頭のうち15頭が4コーナーで3番手以内、18頭が5番手以内とある程度前に行けないと通用しない。このレースの基本だが、スタミナのある馬を中心に考えたい。

中山は前2日がCコース、後6日がCコースで行われる。ここ2週はAコースだったのでCコースは3週間ぶり。土曜の競馬を見てみないと何とも言えないところはあるが、おそらく良好な状態だろう。芝が深いようだとスタミナがさらに要求されることも考慮しておきたい。


レース展望

別定のG2だが、やや物足りないメンバーとなった。実績的には一昨年の勝ち馬ホットシークレット、日経賞の勝ち馬アクティブバイオ、昨年2着のスエヒロコマンダーだが、実績がある分、58キロなのは気になる材料。ホットシークレットはスタミナ豊富なので、鞍上の岡部騎手がどういう競馬をするかというのがひとつのポイントになりそうだ。アクティブバイオは一昨年は7着に敗れたが、力をつける前のことなのでそれほど気にしなくてもいいだろう。使われながら調子を上げている。

他では長距離の条件戦を好走してきたストップザワールドあたりか。伸びやかな馬体で素質は高そうだし、他の馬にはない勢いがある。まだ全面的な信頼は置きにくいが狙い目はありそうだ。あとはダイヤモンドSの勝ち馬キングザファクト、中山得意なシンボリオレゴン、七夕賞2着が光るロードクロノスなどもいて混戦模様。12頭立てだが予想は難解だ。

個人的にはダイタクバートラムがどんなレースをするかを楽しみにしている。かなり前だが、皐月賞馬ドクタースパートがこのレースを勝ったときも驚いたがダイタクバートラムと何となくイメージがダブる。中距離でのジリ脚がバテない強みに変わるかもしれない。次週の中日新聞杯を見送って使ってくるからには、橋口調教師にはそれなりの勝算あるということなのだろう。


有力馬診断

■[7+]アクティブバイオ
ここ2戦は冴えなかったが使われながら調子を上げてきた。一昨年のステイヤーズSは7着に敗れたが、それは力をつける前の話。オペラハウス産駒でスタミナは十分あるので、この距離での持久戦は望むところだろう。58キロは若干割引きだが、別定戦で他も重いのでそれほど問題にはならない。キングザファクト、ストップザワールドの手綱を取ったことがある後藤騎手がこの馬の持ち味をどう引き出すか。

■[7]ストップザワールド
高雄特別はメンバー的にもレベルは高かったし、前走の3000mでフェリシタルに先着したことからも急激に力をつけているのは明らかだろう。伸びやかな馬体は素質を感じさせるし、ストライドの大きいフットワークはこのメンバーにはないもの。まだ条件馬だが、他の馬にはない勢いがあるので注目したい。

■[6+]ダイタクバートラム
調教の動きは良かったし、距離さえこなせばこのメンバーでもやれる。距離はやってみないと分からないが、ダイヤモンドSを勝ったキングザファクトも当初は2000m前後を使っていたように勝ち切れない末脚が距離伸びて進化を発揮する可能性を残している。充実の4歳秋、前走も内容は良かったので、一気の変わり身を期待したくなる。

■[6+]スエヒロコマンダー
AR共和国杯を鼻出血で取消したが、調教の動きを見る限り、その影響はなさそうだ。7歳馬に上積みを期待するのは酷だが、札幌日経賞で60キロで逃げ切ったように力はそれほど衰えていない。スタミナ勝負でバテないので、その強みを発揮できれば上位争いしてくるだろう。

■[6+]ホットシークレット
一昨年の覇者でスタミナは証明済み。今回の鞍上に岡部騎手を起用してきたように勝負気配が漂う。ただし、調教の動きがそれほど強気になれるものではないのが気になる材料。掴みどころのない馬で評価が難しいので、できればパドックで判断したいところ。

■[6+]シンボリオレゴン
中山は[3・1・3・0]と複勝率100%。右回りで結果を出しているように怖い存在だ。ただし、今回は休み明けで体に少し余裕があるので、どこまで絞れてくるかがひとつのポイントだろう。鞍上のバルジュー騎手で新味が出そうな感じもあるので注意しておきたい。

■[7+]アクティブバイオ
■[7 ]ストップザワールド
■[6+]ダイタクバートラム
■[6+]スエヒロコマンダー
■[6+]ホットシークレット
■[6+]シンボリオレゴン

調教診断

■[7/]アクティブバイオ
栗CWで単走で一杯に追われて、スムーズな脚捌きでバランスのいい走りを見せた。2回使われてようやく気配が上向いてきた。馬も走る気が出てきたし、調子を上げている。

■[7−]ストップザワールド
栗坂で2頭併せで馬なりのまま先着した。控え気味の稽古だったが、馬は元気一杯で走りに余裕が感じられた。伸びやかな馬体は見栄えがするし前走程度のデキはありそう。

■[7−]ダイタクバートラム
栗坂で2頭併せで一杯に追われると最後ひと伸びして先着した。軽快な脚捌きで最後まで集中して走っていたようにこの馬なりにデキは良さそうだ。

■[6+−]スエヒロコマンダー
栗坂で単走でラスト軽く仕掛けられて55.1秒と時計は遅かったが、動きには力強さがあった。7歳馬で大きな上積みは期待できないが動きは良かった。取り消し後だが仕上がりはまずまず。

■[6+−]シンボリオレゴン
南Wで2頭併せで一杯に追われるとやや反応が鈍い感じもあったが、最後はしっかり伸びていた。馬体が少し太く見えるが、ボリューム感のある馬体は中々見栄えがする。仕上がりは悪くはないが、当日の馬体重に注意したい。

■[6+−]ホットシークレット
南Wで3頭併せの大外を少し仕掛けられた程度で大外から先着した。軽めだったが、この日は坂路でも時計を出しており、内容的には十分。やや間隔は空いたが仕上がりは悪くない。

■[6+−]ロードクロノス
南Wで単走馬なりの軽めの調教。脚捌きはスムーズだが、前走から大きく変わった印象はない。

■[6−]キングザファクト
栗坂で単走で一杯に追われて、最後一杯になりながらもしぶとく伸びた。2回使われたが、大きく変わった印象はない。

■[6−]サイレントセイバー
南Wで単走で一杯に追われたが、いつものようにクビの高いフォームでラスト一杯になった。特に変わった印象はない。

■[6−]イングランディーレ
南Wで単走で一杯に追われたが、少し馬体に余裕が感じられるし、追われてからの反応もひと息。それほど強調できない。

■[7 /]アクティブバイオ
■[7 −]ストップザワールド
■[7 −]ダイタクバートラム
■[6+−]スエヒロコマンダー
■[6+−]シンボリオレゴン
■[6+−]ホットシークレット
■[6+−]ロードクロノス
■[6 −]キングザファクト
■[6 −]サイレントセイバー
■[6 −]イングランディーレ
<確認できず>
■ニシノアラウンド

相馬眼予想

今週の中山はCコース。今週も先週に引き続き芝刈りをやっていないとのことだが、芝丈は同じ13cm。ジャパンCで上位に来た馬が全て500キロ以上の大型馬だったように芝の状態は悪くはないが、馬場はやや重いといったイメージだろう。連続開催に耐えられる馬場でパワーが要求される。ステイヤーズSは切れ味よりスタミナ比べになることが多いが、今年はどうなるか。展開のポイントは岡部騎手が握っている。

その展開だが、逃げるのはスエヒロコマンダーとホットシークレットのどちらか。ホットシークレットは気合をつけて行けば逃げられるが、それほど調子がいい訳ではないので2番手からの競馬だろう。スエヒロコマンダーが逃げてスローペースというのがここでの読み。ただし、2頭ともに切れ味勝負では分が悪い。2週目の3コーナー手前から徐々にペースアップして最後はスタミナ比べに持ち込むのが理想だろう。

岡部騎手が前に行くと後続が消極的になることが多い関東の競馬だが、今回は後藤騎手がいる。ダイヤモンドSでキングザファクトに騎乗し、4コーナー手前から撒くって直線入り口で先頭に立って粘り込んだ積極策は記憶に新しい。アクテブバイオは叩き3戦目で調子を上げているし、今回は後藤騎手の強気な騎乗が見られそうだ。このレースで実績のあるホットシークレットとスエヒロコマンダーがスタミナを利して好走することもイメージできなくはないが、アクティブバイオに早めに来られることでゴール前は少し苦しくなるだろう。

直線はスタミナ比べになるがアクティブバイオが抜け出した場合は、前に行った2頭はそのまま粘れるかどうか。スタミナで注目したいのがストップザワールド。条件馬でここ数戦内々を回るロスのない競馬をした分それほど評価は高くないようだが、前走にしても後藤騎手が4コーナーから追い続けで最後までバテずに伸びていた。馬格があるパワー型で今の中山に向きそうな感じもある。アクティブバイオを負かす可能性を残している。

さあ最終決断。本命はアクティブバイオ。叩き3戦目でようやく本調子。AR共和国杯は中途半端な競馬をしたが、今回は攻めてくる。ストップザワールドの上昇度とスタミナは怖いが今回は後藤騎手とこの馬のスタミナに賭ける。対抗はストップザワールド。今年の長距離G2は条件馬が活躍するのがトレンド。前走負けたマイネルアンブルはこのレースで本命にできる馬。それと好勝負したのだから素直に評価したい。あとはそれほど差はないが、前走で少し変化を見せたダイタクバートラム、バルジュー騎手で新味が出そうなシンボリオレゴン、昨年のタイムくらい走れば上位に来れるスエヒロコマンダー、スタミナあるホットシークレットの順。馬券はアクティブバイオからの馬連流しだが、ストップザワールドからの馬券も少々用意したい。

    ◎アクティブバイオ
    ○ストップザワールド
    ▲ダイタクバートラム
    △シンボリオレゴン
    注スエヒロコマンダー
    注ホットシークレット



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