ジャパンCダート
2002/11/23 中山競馬場 ダ1800m


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レース傾向

───────────     ───────────
■人気別            ■ローテーション別
───────────     ───────────
1番人気     1頭     連闘       0頭
2番人気     0頭     中1週      0頭
3番人気     1頭     中2週      0頭
4番人気     1頭     中3週      0頭
5番人気     1頭     〜1ケ月     2頭
6番以下     0頭     〜2ケ月     2頭
10番以下    0頭     2ケ月〜     0頭

───────────     ───────────
■馬連配当別          ■前走着順別
───────────     ───────────
〜10倍     1回     1着       2頭
10倍〜     0回     2着       1頭
20倍〜     0回     3着       0頭
30倍〜     1回     4〜6着     1頭
50倍〜     0回     7〜9着     0頭
100倍〜    0回     10着〜     0頭

───────────     ───────────
■脚質別            ■年齢別
───────────     ───────────
逃げ       0頭     3歳       1頭
先行       0頭     4歳       0頭
差し       2頭     5歳       2頭
追込       2頭     6歳       1頭
                7歳       0頭
                8歳上      0頭

───────────     ───────────
■枠番別            ■東西別
───────────     ───────────
1枠       1回     関東馬      0頭
2枠       0回     関西馬      4頭
3枠       1回     外国馬      0頭
4枠       1回     ───────────
5枠       1回     ■性別
6枠       0回     ───────────
7枠       0回     牡馬       4頭
8枠       0回     牝馬       0頭

データ分析

■全馬5番人気以内。上位人気馬が堅実
過去2年の連対馬は全て5番人気以内。海外G1馬と日本G1馬が揃うだけに人気になるような馬でないと通用しないのが現実。ダートでは芝ほど馬場の影響はなく強い馬が力を出し切るので上位人気馬を中心に考えたい。

■外国馬は実績よりコース適性を重視
一昨年のユーカー、昨年のリドパレスがともに2番人気で8着に敗れ、北米の実績馬が人気を裏切っている。北米のダートは粘土質なので日本のダートとは全く違う点に注目。外国馬は実績よりコース適性を重視したい。

■連対全馬にマイル重賞勝ち。柔軟性必要
連対馬4頭に共通するのがダート1600Mでの重賞勝ちがあること。ある程度短い距離でも好走できる柔軟性が求められている。今年は中山1800Mだけにその傾向は一層強くなる。距離の柔軟性のない馬は割引きたい。

■今年は中山。外国馬の前残りに要注意
外国馬はここ2年の惨敗で人気が落ちそうだが、今年は中山コースだけに要注意。中山1800Mは小回りでガンガン前に行く外国馬のスタイルに合う。今年に限っては外国馬の前残りでの波乱に注意したい。


コース分析

中山ダ1800mは、正面スタンド前からスタートしコーナーを4つ回る小回りコース。1コーナーまでの直線距離が長いためペースは上がりにくく、基本的に逃げ先行馬が有利。ただし、先行有利という騎手意識が過剰に働き先行争いが激化すると差し追い込みが面白いように決まるのがこのコースの特徴。

ジャパンCダートの過去2年の連対馬の脚質は、逃げ0先行0差し2追込2と差し追い込み馬しか連対していないが、今年はコーナーの4つある中山ダ1800mだけにペース次第で前残りに注意したい。ただし、16頭の多頭数で前に行く馬も揃っているだけにかなり厳しいレースになることが予想される。厳しい展開に耐えるにはG1級でなければ難しいだろう。かなりハイレベルな一戦になりそうだ。

今年の中山ダートは1200mは時計が早く、1800mは時計が掛かる。例年だと砂圧は7cmだが、今年は8cmで力のいるダートになっている。昨年のジャパンCダートではクロフネがレコードタイムを出したが、馬場に湿り気があったことは見逃せない。パサパサのダートを嫌う外国馬のためにJRAは水を撒く。そのあたりも想定した予想しておきたいところ。ただし、今年のダートは水分を含んでも軽くならないのが特徴。日本馬なら砂の深い地方ダートでの実績を重視したい気がする。


レース展望

今年は中山ダ1800mで行われるジャパンCダート。昨年のリドパレスのような目玉になる外国馬の出走はないが、日本馬を含めフルゲート16頭のメンバーが揃った。まず日本馬だが、注目はゴールドアリュールとアドマイヤドン。ゴールドアリュールは統一G1を2連勝を含めダートは4戦4勝とまだ底を見せていない。これまでの相手とは全く違うが、ハイペースで飛ばしてもバテない強みを発揮すればこのメンバーでも十分に対応できるだろう。

アドマイヤドンは春は状態がひと息だったが、この秋は状態面が良くなった。前走のJBCダートはプリエミネンスに7馬身差をつける圧勝劇。同じコースのダービーグランプリを勝ったゴールドアリュールとのタイム差は2.5秒。斤量はアドマイヤドンの方が1キロ軽かったにしても時計的には断然。2頭ともこれだけの実績があれば強気な競馬に徹するのは間違いないのでどちらに軍配が上がるのか非常に楽しみだ。

他では地方の雄トーホウエンペラーだろう。南部杯を制して勢いがあるし、今の力のいるダートも合いそうだ。時計勝負になると辛いが地力で上位争いしてくるだろう。あとは6戦連続連対中のプリエミネンスだろう。この馬も地方での活躍が目立つように力のいるダートは歓迎のタイプ。このメンバーで勝つのは難しそうだが連下としては狙い目十分だろう。あとはデットーリ騎手が騎乗するイーグルカフェが新味を出しそうな気もする。

外国馬は正直なところ日本のダートに合うのか判断が難しいが、動きを見た中ではレッドサンが対応できそうな走法を見せていた。近走不振で人気はなさそうだが、動きからは狙い目がありそう。あとはリバーズゴールドが時計的には通用しそうだが、かなりの力馬タイプなので持ち時計をそのまま信用していいものかどうか不安な面もある。


有力馬診断

■[8+]ゴールドアリュール
前走のダービーGPは時計が掛かったが、この馬自身休み明けでマイナス12キロの馬体減と調子がイマイチだっただけに勝ったことの方を評価したい。JBCクラシックとの2.5秒差はレース自体が違うのでそれだけにこだわるのはどうだろう。ダービーでも上手く騎乗すれば連対圏にいた馬なので天皇賞秋を勝ったシンボリクリスエスと同等レベルの能力は持っている。最終調教の動きも素晴らしく、仕上がりはほぼ万全。逃げなくてもレースはできるので競馬がやりずらいということはないだろう。期待したい。

■[8]アドマイヤドン
JBCクラシックの走りは凄かったが、メンバーがひと息の状態だったこともあるので7馬身差は鵜呑みにできない。ただし、今年のクラシックで常に上位争いを演じてきたように能力があるのは明らか。敢えて課題を上げるならダートの経験が少ないので揉まれる競馬になったときにどうかということ。朝日杯でも馬群を割って差し切ったように勝負根性があるので対応できる気もするが、負けるときはあっさりということも考えておきたい。

■[8]プリエミネンス
前走のJBCクラシックは輸送があったにも関わらずプラス6キロというのは余裕を残した仕上げ。アドマイヤドンには完敗を喫したが、7馬身差は実質の能力差ではないだろう。どんな状況でも力を発揮する勝負根性とこれまで強いメンバーと戦ってきた経験を生かせば上位に来れる可能性は残している。東京ダ2100mだと長いが、今年は中山ダ1800m。中山のダートが深いことも有利に働きそうだ。

■[7+]トーホウエンペラー
JBCクラシックを見送ってこのレース1本で勝負をかけてきた。最終調教でも気合の乗った併せ馬を消化し、好状態をキープしているだけに侮れない馬。得意の右回りと深いダートと条件が揃っているだけに中央G1制覇の最大のチャンスだろう。ただし、流れが早くなると追走に苦労する分、直線の伸びは鈍るかもしれない。そのあたりをどうクリアするかがポイントになる。

■[7]ハギノハイグレイド
武蔵野Sは4コーナーで前が詰る不利が響いて6着に惨敗。全く競馬をしていないが、休み明けで反応が鈍かったのも確かだろう。今回も入念に乗り込んで仕上がりは良さそうだ。早いタイムの決着にも対応できるので、前が早くなるのは歓迎だろう。今回の鞍上はペリエ騎手。この馬の爆発力を生かす競馬に徹するが、G1馬相手に差し切れるかどうかはやや疑問が残る。

■[6+]リーバズゴールド
中1週ということもあり調教は軽めだが、重厚な馬体は目立っている。アメリカのダ1800mで1分47秒4で走っているが、砂質が違うと言われるだけにそのタイムをどこまで信じていいのかは難しい。ただし、日本馬にはいない馬体の持ち主。外国馬で一発ならこの馬か。

■[6+]イーグルカフェ
遠征明けになるが、調教の動きを見る限り、馬が走りたくて仕方ない状態。昨年の武蔵野Sで1分34秒7でクロフネの2着があるように早いタイムの決着に対応できるタイプ。脚抜きのいい馬場になれば、この馬の切れ味が生きそうな気がするが、果たして今の中山のダートがそういう馬場になるのかという問題もある。

■[6+]ダブルハピネス
武蔵野Sを勝ったように前崩れの展開になると浮上する。乱ペースになるようなら息の長い末脚で上位に突っ込む可能性は残している。ただし、勝ち切るまではどうだろう。3連複のヒモあたりの評価が妥当か。

■[6+]レッドサン
中山ダートでの動きを見る限りフットワークは中山のダートに合いそうだが、激しい競馬で抜け出すまでの力があるのかどうか。マイルで実績を上げているように距離も1ハロン長い。日本のG1馬を負かすにはパンチ不足かもしれない。

■[6+]アブリーズ
最も早く来日し意欲的に調教をこなしているようにやる気度は1番。今回も得意の逃げで粘り込む作戦だろうが、日本馬にもスマートボーイなど早い馬がいるだけに競い合いになってどこまで粘れるか。しぶとさもあるようだが、それほど信頼はできない。

■[8+]ゴールドアリュール
■[8 ]アドマイヤドン
■[8 ]プリエミネンス
■[7+]トーホウエンペラー
■[7 ]ハギノハイグレイド
■[6+]リーバズゴールド
■[6+]イーグルカフェ
■[6+]ダブルハピネス
■[6+]レッドサン
■[6+]アブリーズ

調教診断

■[8+/]ゴールドアリュール
栗CWでノーリーズンと併せで軽く仕掛けられた程度で楽々と相手を突き放した。タイムは80.6−37.9−12.0秒。首を使ったバランスのいいフットワークで良く見せる。馬体は細く見えるくらい仕上がっており、ほぼ万全の仕上がり。

■[8+/]アドマイヤドン
栗坂で単走で一杯に追われると重心の低いフットワークでラスト24.6−12.2秒の切れ味を見せた。馬が自信を取り戻したのか、動きに伸びやかさが出てきた。春とは明らかに違う動き。前走よりさらに良化した。

■[8+/]イーグルカフェ
美坂で単走で一杯に追われると首を使った躍動感のあるフットワークで鋭く伸びた。35.4−23.5−11.9秒はこの日の1番時計。海外遠征明けだが馬は元気一杯。ほぼ万全の仕上がり。

■[8−]プリエミネンス
北Cで2頭併せでラスト軽く仕掛けられると楽々と相手を突き放した。79.8−36.6−12.2秒と時計も申し分なく今の充実ぶりが感じられる。引き続き高いレベルで好調キープ。

■[8−]トーホウエンペラー
水沢ダートで2頭併せで一杯に追われて、61.9−37.4−12.9秒の好タイムを出して先着した。最後まで重心の低いフットワークでしっかり伸びたところを評価したい。好調キープ。

■[7/]スマートボーイ
北Cで単走で一杯に追われて力強いフットワークで最後までしっかり伸びた。前走より脚捌きに軽快さが出てきたのは好印象。ひと叩きされて若干調子を上げている。

■[7−]ハギノハイグレイド
栗坂で2頭併せで強めに追われると最後までしぶとく伸びて併入した。前走も動きは良かったが、今回も渾身の仕上げとばかり一杯に追ってきた。引き続き好調キープ。

■[6+/]アルアラン
栗CWで目一杯に追われて最後までしぶとく伸びた。最後はバテて目一杯に追われることが多いが、今回は首を使ったフットワークでスピード感があった。この馬なりに若干良化。

■[6+/]リージェントブラフ
美坂で2頭併せで一杯に追われて重量感のあるフットワークで先着した。あまり調教は動かないタイプだが、前走よりは動きは良かった。この馬なりに若干調子を上げている。

■[6+/]カネツフルーヴ
栗DWで単走で一杯に追われて最後は一杯になりながらもしぶとく粘った。いつもは最後バタバタになるが、今回は粘った。あまり勢いは感じられないが前走より若干良化。

■[6+−]ダブルハピネス
栗坂で単走で馬なり調教。かなり軽めの調教でこれだけでは判断しずらいが雰囲気は悪くない。デキはいい意味で平行線。

■[6+/]ビーマイナカヤマ
南Wで2頭併せの内から差して大きく先着した。前脚の伸びも良くなり、動きがスムーズになってきた。まだ絶好調まで行かないがひと叩きされて良化している。

▼外国馬

■[6+]レッドサン
中山ダートで強めに追われると伸びやかなフットワークを見せた。大幅な馬体減があったようだが、動きに柔らかさがありデキは良さそう。ただ能力自体が通用するかどうかはやや疑問が残る。

■[6+]リーバズゴールド
中山ダートでキャンター。縦の幅のあるがっしりとした馬体でいかにも力のいるダートが向きそうなタイプ。ただしスピードがどれくらいあるのかは未知数。日本にはいないタイプで馬体の重厚さが目立った。

■[6+]アブリーズ
中山ダートで単走で馬なりのまま65.0−49.1−36.5−12.3秒とまずまずのタイムを出した。軽快なフットワークで調子自体は悪くなさそうだ。

■[6]パプウス
白井ダートで単走で馬なり調教。後ろから見るとがっしりした馬体に映るが、迫力はあまり感じられない。本追い切りでチェックしたいところ。

■[8+/]ゴールドアリュール
■[8+/]アドマイヤドン
■[8+/]イーグルカフェ
■[8 −]プリエミネンス
■[8 −]トーホウエンペラー
■[7 /]スマートボーイ
■[7 −]ハギノハイグレイド
■[6+/]アルアラン
■[6+/]リージェントブラフ
■[6+/]カネツフルーヴ
■[6+−]ダブルハピネス
■[6+/]ビーマイナカヤマ

<外国馬>
■[6+]レッドサン
■[6+]リーバズゴールド
■[6+]アブリーズ
■[6 ]パプウス

相馬眼予想


今年の中山ダートは砂が深く力のいる状態で時計が掛かっている。外国馬向けに多少湿った馬場になったとしても力のいる状態というのは変わらない。そのため、激しいレースになればその分スタミナが要求される。1800mギリギリの馬より2000mくらいの実績のある馬に注目したい。ただし、外国馬の参戦によってハイペース志向が強くなっているので、スピードも重要。今年は中山1800mで行われることでスピードとスタミナの両面が要求されることになる。

次に展開だが、逃げるのは外国馬アブリーズ。これに続くのがテンはそれほど早くないスマートボーイと行かせれば早いカネツフルーヴの2頭。ガリガリ競い合いにならないにしてもペースはかなり早くなりそうだ。4番手以降はゴールドアリュール、アルアラン、プリエミネンス、リーバズゴールド、アドマイヤドンなどが続き、中団にトーホウエンペラー、イーグルカフェ、ハギノハイグレイド、レッドサン、後方からダブルハピネス、リージェントブラフといった展開。

早いペースで息が入れずらく前に行った馬には苦しい展開だが、これだけ実力馬が揃うと簡単には止まらない。前に行った馬が底力で抜け出して粘るところに好位から中団の差し馬がどこまで迫れるかといったレースになる。前に行った馬で抜け出す力があるのは、ゴールドアリュール、プリエミネンス、アドマイヤドンの3頭。中団あたりから差して来れそうなのは、トーホウエンペラー、イーグルカフェ、ハギノハイグレイドの3頭が該当する。

想定よりペースが早くなれば追い込み馬でも届きそうだが、馬群を捌くロスなどを考えると来れても3着あたりまでか。ダブルハピネスとリージェントブラフの2頭が該当するが、馬連は買えても押えの評価。3連複ならヒモとして楽しめそうだが、ここでは無印にしておく。外国馬では逃げるアブリーズより、好位を進むリーバズゴールドに馬体的にも魅力はあるが、スピードに対応できるかどうかが不安。ここでは押えの評価にしておく。

さあ最終決断。本命はゴールドアリュール。武豊騎手は相手が強いと弱気なのが気になるが、池江調教師はかなり強気。おそらく武豊騎手はダービーGPの最後の直線でバテたこととアドマイヤドンがJBCクラシックでかなり強い勝ち方をしたことからそれほど強気になれないのだろうが、スピードとスタミナが要求されるレースは最も得意にするだけにここでは1番手評価としたい。好位から4コーナー先頭の積極的なレースになるが、早いペースで差し馬もそれなりに脚を使うので、そのまま粘り込めると判断した。

対抗はプリエミネンスで準対抗がアドマイヤドン。JBCクラシックを楽勝したアドマイヤドンより2着に敗れたプリエミネンスを上位に評価した理由はダートの経験。JBCクラシックはスローペースだったが今回はペースが早くなるし、さらに内枠で揉まれる競馬というのが予想される。アドマイヤドンのダート能力の高さは認めるが、そういう経験が少ないだけに経験のあるプリエミネンスの方を評価したい。

押えは内枠でスムーズな競馬ができるか若干気になるが激しい競馬で力を発揮するトーホウエンペラー、どちらかというと軽いダートの時計勝負の方が得意だが力のいる馬場での差し比べにも対応できるハギノハイグレイド、武蔵野Sや七夕賞などハイペースで力を発揮するデットーリ騎乗のイーグルカフェの順。馬券はゴールドアリュールからの馬連流しだが、枠連1-4のフォーカスもオッズ次第で考慮しておきたい。あとは当日の馬場状態とパドックでの状態を加味して微調整をしたい。

    ◎ゴールドアリュール
    ○プリエミネンス
    ▲アドマイヤドン
    △トーホウエンペラー
    注ハギノハイグレイド
    注イーグルカフェ
    注リーバズゴールド



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