福島記念
2002/11/12 福島競馬場 芝2000m


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データ分析

■人気馬大不振。本命狙いは妙味なし
1〜3番人気が計5連対と人気馬の不振が目立つ。6番人気以下が12頭と6割を占めるようにかなり荒れている。1〜3番人気で決着したことは1度もなく本命狙いは全く妙味がない。人気に捉われない馬券作戦を取りたい。

■福島ではトップハンデの連対ゼロ
トップハンデの成績は[1・0・1・8]と全く信頼できない。その人気は[4・1・0・5]で8頭が5番人気以内とこれが大きな波乱要因のひとつ。トップハンデが連対した年は新潟なので実質福島での連対ゼロ。トップハンデは消せる。

■近走不振で斤量が軽くなった馬に注目
人気薄の連対は多いが、50キロ以下の軽量馬が連対したことはない。狙いは9連対の53〜55キロの馬。近走不振で斤量が軽くなった馬が巻き返すのがパターン。近走惨敗続きでも重賞で好走経験のある馬に注意したい。

■人気薄ザクザク。3連複なら超大穴
16頭立てで行われた昨年の1〜3着馬は8、13、14番人気。波乱期待で人気が割れ馬連は150倍だったが、3連複があれば史上最高配当級。一昨年も最低の15番人気が3着に飛び込んでおり、3連複なら超大穴が狙える。


コース分析

福島芝2000mは、4コーナー奥のポケット地点からスタートし、トラックを1周と1/4回るコース。スタートしてから長い直線が続くため、枠順による有利不利は少ないが、福島の馬場はすぐに内側が荒れるので、そのあたりの考慮が必要になる。1800m同様、平坦小回りをこなす器用な脚が要求される。

福島記念の過去10年の連対馬の脚質は、逃げ2先行4差し9追5で差し追い込み馬が大活躍。平坦小回りでコース的には前が有利だが、時期的に馬場の内側が荒れるので大外捲くりが決まることが多い。平坦小回り独特の捲くって行ける脚のある馬に注目したい。

福島は今週もCコース。馬場の内側が荒れ、毎週ローラーが掛けられているが、その効果も土曜日までで日曜日になると外を回った馬が上位に来ている。全般的に力のいる馬場なので、荒れ馬場をこなすパワータイプの馬に注目したい。あとはハンデ戦だけに軽ハンデ馬の大駆けに注意したいところ。


レース展望

正直なところどの馬からでも入れそうでかなり難解。福島の馬場は例年通り荒れてきたことを考えるとパワー型の馬を狙いたいがハンデが重い。カブトヤマ記念を繰り上がりで制したウインブレイズが馬場は合うが2000Mではそれほど信頼できないだけに悩ましいところ。天皇賞秋で出遅れて全く競馬をしていないトラストファイヤーも気になるが、荒れ馬場の福島は少し不安が残る。ただし3歳時にラジオたんぱ賞を勝っているように全く駄目ではない。このあたりをどう評価するかがポイントになりそうだ。

他では休み明けだが、七夕賞2着のロードクロノスだろう。かなり乗り込んでいるので仕上がりは悪くなさそうだし、荒れ馬場の2000mというのはベストの条件。7歳馬だけに上積みは期待できないが、七夕賞くらい走れば圏内だろう。軽量馬では52キロのキーボランチとニシノハナグルマの2頭。キーボランチは春より馬体が成長して良くなっているし、平坦コースで新味を見せる可能性はありそう。ニシノハナグルマは前走ダートのオープンで3着したようにパワー型で今の荒れ馬場はこなせそう。展開が嵌れば後方一気があるかもしれない。


調教診断

■[7+/]ウインブレイズ
南Wでコンバットハーバーと併せて馬なりのまま併入した。力強い脚捌きで馬体にも風格が出てきた。動きもだいぶ素軽くなってきたし、ひと叩きされた上積みが感じられる。

■[7+−]ユキノサンロイヤル
南Wで単走で強めに追われるとスムーズな脚捌きを見せた。除々に馬体の縦の幅が増してきたように馬体が充実してきた。脚捌きに柔らかさを保っているのもいい。好調キープ。

■[7/]トラストファイヤー
南Wで単走馬なりで80.6−38.0−12.7秒のタイムを出した。脚捌きが素軽くなり良く見せている。使われながら徐々に調子を上げている。

■[7/]グランパドドゥ
栗CWで単走で目一杯に追われて、78.7−37.6−12.5秒の好タイムを出した。今回は最後までバテなかったところを評価したい。見た目はあまり変わらないが、動きは良くなっている。

■[7−]オースミブライト
栗CWで単走で一杯に追われて、最後までしっかりした脚取りで伸びた。タイムは79.8−38.3−12.5秒。ずっと調教では動いているように調子自体は悪くない。

■[7−]キーボランチ
栗坂で2頭併せで一杯に追われるとしぶとく伸びて併入した。ややフワフワとした感じだが、これだけビッシリと追われたことの方を評価したい。上積みはないが、調子落ちも感じられない。

■[7−]ロードクロノス
南Wで3頭併せの最内を進み、馬なりのまま併入した。乗り込まれているので、休み明けだが動きはいつもと変わらない。絶好調という感じはないが、順調にきている。

■[6+−]ニシノハナグルマ
北Cで単走で一杯に追われたが、ラストは12.8秒とかかった。あまり動きに迫力は感じられなかったが、毛づや馬体の張りは悪くない。この馬なりに順調。

■[6+/]グラスエイコウオー
南Wで2頭併せで一杯に追われて最後までしぶとく伸びた。あまり迫力は感じられないが、こんな感じでいつも走れているので割引けない。前走よりは若干良化。

■[6+−]アグネスストーム
栗DWで単走で一杯に追われたが、ラストは一杯になって13.3秒かかった。いつもこんな感じで走れているのでデキは悪くはないが、もう少し迫力が欲しい気もする。

■[6−]バンブーマリアッチ
栗坂で単走で一杯に追われたが、ラスト一杯になって13.3秒かかった。動きはそれほど悪くないが、大きな上積みは感じられない。

■[6−]サイレントセイバー
南Wで単走で一杯に追われて、首の高いいつも通りの走りを見せた。前半セーブしたことでラスト12.5秒と伸びたが、それほど変わった印象はない。

確認できず
■アドマイヤロード
■アンクルスーパー
■タヤスメドウ
■ミヤギロドリゴ


相馬眼予想

まず福島の馬場だが、内側にローラーをかけたが土曜日の時点で外からの差しが決まっているように外から差す馬の方が有利な状況。内から差すのは難しいので、内を通った馬が来るとすれば最内をコースロスなく回った逃げ馬だろう。全般的に力のいる馬場なのでパワー型の馬が狙いになる。

次に展開だが、逃げるのはアグネスストームだろう。1枠を引いたことで最内をロスなく回って粘り込む作戦。グランパドドゥも逃げようと思えば逃げられなくはないが、前走好位で折り合っていいところがあっただけに2番手を進むことになる。この馬もロスなく回った方がいいのでアグネスストーム同様、最内で粘り込む競馬だろう。2頭が直線最内で粘るところに外からの差し馬が襲いかかるイメージになる。

グランパドドゥの中館騎手が仕掛けて行かなければペースは平均程度。間違っても七夕賞のようなハイペースはないだろう。さすがに3コーナー手前から各馬仕掛けていくだろうが、後方からの馬では届くかどうか。差し馬なら中団より前につけられる馬か福島特有の外捲くりができる馬だろう。中団から差す馬の候補はウインブレイズ、ロードクロノス、キーボランチの3頭。外捲くりの馬ではユキノサンロイヤル、トラストファイヤーの2頭が該当する。

さあ最終決断。本命はユキノサンロイヤル。中1週だが好気配を保っているし調子はいい。福島コース得意で1800mがベストだが、七夕賞で勝ちに行って6着に粘ったように2000mの実績はないがこのメンバーなら見劣らない。何よりプッシュしたいのが、馬体が充実してきたところ。以前は華奢に映ったが、最近は馬体に身が入り縦の幅が増して逞しくなってきた。相馬眼的にこの馬から入りたい。

対抗はトラストファイヤー。天皇賞秋は16着に敗れたが出遅れて全く競馬をしていない。トップハンデ56キロは全く問題ないし、むしろこの馬の実績を考えれば有利な斤量に思える。ラジオたんぱ賞を勝ったときのように外目から差す競馬で上位争いできるだろう。準対抗はウインブレイズ。今の力の馬場は合うし、このメンバーなら2000mでもぎりぎり足りそうだ。あとは叩き3戦目のキーボランチ、荒れ馬合うロードクロノス、前に行く2頭グランパドドゥ、アグネスストームの順。馬券はユキノサンロイヤルからの流し馬券と上位4頭馬連ボックスが狙い。あとはグラスエイコウオー、ニシノハナグルマなど、オッズ的に手広く買ってみたい。逃げ2頭の行った行ったの馬券も少々押えておきたい。

    ◎ユキノサンロイヤル
    ○トラストファイヤー
    ▲ウインブレイズ
    △キーボランチ
    注ロードクロノス
    注グランパドドゥ
    注アグネスストーム



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