ニュージーランドT
2002/4/6 中山競馬場 G2 芝1600m

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レース展望

レース概要
[2回中山5日 芝1600m 混・指 定量]
96年にNHKマイルCのトライアルになり、当初は東京1400Mだったが、 一昨年に中山1600Mに変更された。東京1400m時代は本番と 直結することが多かったが、中山に変更後は連対馬は出て いない。4年前には後に凱旋門賞で2着したエルコンドルパサーも このレースを制している。


過去のレース結果 




過去の予想結果
2000/04/08 ニュージーランドT4歳S
2001/04/07 ニュージーランドT



過去10年データ分析

クリスタルC組は連対ゼロで軽視
クリスタルC出走馬の成績は[0・0・3・29]で連対したことがない。昨年 は1,2着馬が出走したが、12着、9着と敗れている。1200Mのスピード 馬では中山1600Mは苦しい。クリスタルC組は軽視。
連対馬の全てが前走1600M以上
連対馬12頭の全てが前走で1600M以上を使っていた。特に中山1600M になってからは、重賞で3着以内の実績のある馬が連対している。 1600M以上の経験は必要だが、条件戦のみの実績では苦しい傾向。
全馬が2勝以上。オープン実績必要
連対全馬が2勝以上で1勝馬の連対例はない。NHKマイルCを目指す馬が 集まるため1勝馬の出走は少ないが出走しても出番はない。12頭中9頭 がオープン勝ちか重賞連対があるようにレベルの低い馬では苦しい。


コースの特徴
中山芝1600mは1,2コーナー間のポケット地点からスタートする外回りコース。 スタートしてすぐに2コーナーに向かうため、外枠の逃げ先行馬はコースロスが 大きいのでやや割引。10頭前後ならまだいいが、多頭数になれば ロスが大きくなる。逃げ先行馬なら内枠の馬を狙うのが基本となる。 外回りコースでカーブが緩やかなためペースが早くなる傾向がある。 ハイペースになると直線の急坂で一気に体勢が逆転することが多い。

中山で行われたニュージーランドT過去2年では差し追い込みが3頭と活躍している が、今年の中山は何と言っても時計が出る。ダービー卿CTの勝ちタイム 1分32秒4はこの時期としては異常ともいえるタイム。前が早くなら なければ逃げ先行は止まらないし、上がりが早くなるので後方か らの馬では差し切れない。馬場特性を重視した予想が必要になる。


レース展望
1200mで3戦3勝のサーガノヴェルの取捨がポイント。1200m なら現時点で古馬の一線級とでも通用するが、今回は初めての1600 mだけにどうだろう。逃げ馬ではないし、折り合いがつくのでこなせそう だが、ややテンションが高い馬なので落ち着いていることが条件になる。 大物感漂うエストレーノが強敵。こちらは初芝でスピード勝負に対応で きるかどうかがポイント。あとは、競馬センスのいいメジャーカフェ、 朝日杯FS3着が光るスターエルドラード、同6着のシベリアンメドウ、 前走の勝ちっぷりが良かったアルスブランカあたり。


有力馬診断

エストレーノ 8
ダート1600mのヒヤシンスSで前半34.3秒のハイペースで逃げて ラスト38.3秒とかかったが、それでも2着に2馬身半差の快勝。勝ち タイムは1分36秒6で古馬オープン級だから恐れ入る。重心の低い走り は心肺面の強さが伺えるし、馬体の作りも大物感たっぷり。初芝の適応だ けがポイントになるが、全く対応できないということはないだろう。今の 中山の芝は時計が早いがやや力のいる馬場になっているのもこの馬に向く はずだ。未知な部分は多いが期待してみたい。
サーガノヴェル 8
フェアリーSとクリスタルCを1分7秒台のタイムで2連勝と勢いに乗 っている。距離延長が課題だが、クリスタルのラスト3Fのラップが、 11.3−11.9−12.0と急激に止まっている訳ではないので こなせると考えたい。問題なのは、テンションが高いこと。まじめに走り 過ぎるところがあるので少し心配だ。馬を前に置いて折り合いがつけば、 問題ないだけに横山典騎手の手綱捌きに期待がかかる。
メジャーカフェ 7
きんせんか賞で中団から余裕を持って差し切ったところに能力を感じさ せた。柔らかさがあって乗り味の良さそうな馬でかなりの素質を秘めて いる。この馬も1200mの経験しかないが、折り合いがつくし、前走 のレースぶりを見ても距離は問題ないだろう。人気はあまりないが上位 争いできる馬。
スターエルドラード 7
シンザン記念11着、クリスタルC5着とこのところいいところがない が、中山芝1600mは朝日FSで3着した舞台なら巻き返しがあっても いいだろう。この中間も順調に乗られ調子落ちは感じられない。鞍上は 朝日杯FSのときと同じデムーロ騎手。条件は整っている。
アルスブランカ 6
中山芝1600mの500万条件で圧勝して重賞獲りに挑んできた。前走 は直線で抜け出してから手綱を緩めるだけの圧勝でここにきて力を つけてきている。早いペースと時計の早い決着にやや不安はあるが、 相手なりに走るので大崩れはないだろう。
シベリアンメドウ 6
3ヶ月半ぶりになるが、かなり乗り込まれてだいぶ仕上がってきたよ うだ。ダート戦や不良馬場の京王杯2歳Sを勝っているように力のいる 馬場の方が合うので今の中山の高速馬場はやや不安が残る。

調教診断

エストレーノ 8/
栗坂で強めに追われて、豪快なフットワークで最後までしっかり伸びた。 540キロの大型馬だが、それを感じさせない身のこなしで馬っぷりの 良さが目立つ。パワー型なのは間違いないが、その中にも柔らかさと 俊敏さがあるので芝はこなせるだろう。雰囲気は少し違うが、タニノ ギムレットと似たようなタイプ。
メジャーカフェ 8/
南Wで2頭併せの内側を進むと回転の速いフットワークで先着した。 脚捌きが実に素軽く、仕掛けられると瞬時に反応しデキは急上昇。 馬体も引き締まってきて雰囲気はすごくいい。
サーガノヴェル 7/
南Dで単走で強めに追われて、ラスト11.6秒の切れ味を見せた。 馬体が引き締まり、前脚の捌きもスムーズで調子は良さそうだ。 ただひとつ気になるのが、目つきが戦闘モードに入っているのと ややムキになって走っているところ。あまりに馬が前向きに走り 過ぎるとスピードがあるだけに危ない。
スターエルドラード 7/
栗坂で2頭併せで一杯に追われて、50.5−24.1−12.4秒 の好タイムを出した。追われてからもまっすぐに走っており、文句の つけようがない内容。ここにきて馬が前向きになってきたところは 好感が持てる。
アルスブランカ 6/
南Wで3頭併せの最内を進み、馬なりで軽快な脚捌きで先着した。 馬体を大きく見せ、脚捌きもスムーズで調子は良さそうだ。この 馬なりに順調。
シベリアンメドウ 6/
南Wで強めに追われて併走相手に先着した。この馬独特の前脚の捌き とクビを使った走りは見られ、久々としては好仕上がり。ただし、 まだ少し力強さにかける感じがあるので高評価は与えられない。

相馬眼予想

 サーガノヴェルの初マイル、エストレーノの初芝と人気になる2頭に 不安要素は確かにあるが、メンバーを見渡しても逆転できる馬が見当た らない。メジャーカフェはここにきて急上昇してきたが、厳しいレース になって最後の切れ味が発揮できるかやや疑問だし、朝日杯FS3着の 実績があるスターエルドラードもあまりペースが早くなると追走に苦労 するので追い込んで届かないケースが考えられる。結論から先にいうと サーガノヴェルとエストレーノの一騎打ちということになる。

 では、勝つのがどちらか。サンヴァレーが逃げて、外からエストレー ノが2番手を進めば、ペースは早くなるだろう。サーガノヴェルは好位 でじっくり折り合いをつけたいだろうが、スピードの違いで3番手。 サンヴァレーの鞍上は鞍の合う田中剛騎手なので気合をつけて行くだろ うし、簡単には止まらない。淀みのない流れのまま直線に向くことで 有利になるのは、切れ味よりもスタミナとしぶとく伸びる末脚を持った 馬ということになる。

 サーガノヴェルはハイペースに強いがそれも1200mでのこと。 1600mのハイペースで最後切れる脚を使えるかどうかは現時点では 疑問が残る。既に古馬級の地力の違いで他馬は寄せつけないにしても、 エストレーノを交わすのはどうだろう。エストレーノは、マイル以上の 距離でのハイペース指向の馬。切れ味よりスタミナと底力で勝負する タイプで今回はズバリ展開が向く。ダートのヒヤシンスSで前半3F 34.3秒、5F58.3秒で行けるスピードと走法は、芝なら更に 威力が増すと判断した。勝つのはエストレーノだ。

 この2頭は惨敗もあるかもしれないが、基本的に1点勝負で狙って みたい。オッズ的においしいのも今回だけだろう。サーガノヴェルは 桜花賞に出れば主役を張れる存在だけに出走させたかったが、外国馬 は来年から開放なのだから仕方ない。エストレーノは、力勝負で唯一 タニノギムレットを脅かせる存在になるかもしれない。

     ◎エストレーノ
     ○サーガノヴェル
     △メジャーカフェ
     △スターエルドラード


レース結果

 2002年2回中山5日( 4月 6日) 11R  
 第20回 ニュージーランドトロフィー(GII) 
 サラ系3歳 1600m 芝・右 外  
 (混)牡・牝(指) オープン 定量 
 本賞金: 5400、 2200、 1400、 810、 540万円 発走 15:35 
 天候:曇  芝:良  
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 着 予 枠 馬      馬  名         性齢  重量     騎手   タイム   着差       馬体重   調教師  人気
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  1   5  9 (外)タイキリオン    牡 3 56.0kg  柴田善臣 1:32.1        472Kg  +2 田中清隆 11
  2 ○ 4  6 (外)サーガノヴェル   牝 3 54.0kg  横山典弘 1:32.1 アタマ    466Kg  +2 古賀史生  1
  3 △ 2  3 (外)メジャーカフェ   牡 3 56.0kg  岡部幸雄 1:32.2 3/4馬身  484Kg   0 小島太   5
  4   1  1    アルスブランカ   牡 3 56.0kg  田中勝春 1:32.3 1/2馬身  484Kg   0 河野通文  6
  5   4  7 (市)オースミエルスト  牡 3 56.0kg  秋山真一 1:32.5 1 1/2馬身  494Kg   0 安藤正敏  7
  6   6 10 (外)イーグルスウォード 牡 3 56.0kg  蛯名正義 1:32.5 ハナ     476Kg  -6 浅見秀一  9
  7   3  5 (外)シベリアンメドウ  牡 3 56.0kg  後藤浩輝 1:32.6 1/2馬身  512Kg  +6 堀井雅広  3
  8 △ 6 11 (外)スターエルドラード 牡 3 56.0kg  デムーロ 1:32.8 1 1/2馬身  458Kg  -8 森秀行   4
  9   5  8 (市)トリッキーアイズ  牡 3 56.0kg  中舘英二 1:33.2 2 1/2馬身  464Kg  -2 安藤正敏 12
 10   2  2 (市)キネティクス    牡 3 56.0kg  松永幹夫 1:33.3 クビ     452Kg  -4 新川恵  13
 11   8 15 (外)ダイワファルコン  牡 3 56.0kg  北村宏司 1:33.5 1 1/4馬身  450Kg -12 浅見秀一 15
 12 ◎ 8 14 (外)エストレーノ    牡 3 56.0kg  ドイル  1:33.5 クビ     546Kg  +8 池江泰郎  2
 13   3  4    ロイヤルマイル   牡 3 56.0kg  勝浦正樹 1:33.6 3/4馬身  502Kg  +4 松山康久 10
 14   7 13 (市)ワンダーハーブ   牡 3 56.0kg  福永祐一 1:33.8 1 1/2馬身  478Kg  -3 瀬戸口勉 14
 15   7 12 (父)サンヴァレー    牡 3 56.0kg  田中剛  1:33.9 3/4馬身  454Kg  -2 岩元市三  8
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 ハロンタイム  12.3 - 11.0 - 10.6 - 10.8 - 11.2 - 11.5 - 12.2 - 12.5  
 上り  4F 47.4 - 3F 36.2 
 2コーナー  (6,*12)(7,9)(3,11,14)(2,5,10,13)(1,8,15)4  
 3コーナー  (*6,12)=11-7(3,14)(9,5)(2,1)(8,13)-(10,15)4  
 4コーナー  6,12-11(7,3)9(14,5)(1,13)(2,8)(10,15)4  

 <払戻金> 
 単勝 09 6,350円 11番人気  
 複勝 09 1,100円 11番人気  
    06   130円  1番人気  
    03   280円  6番人気  
 枠連   4- 5 2,940円 13番人気  
 馬連  06-09 7,360円 24番人気  
 ワイド 06-09 2,450円 27番人気  
     03-09 4,740円 46番人気  
     03-06   540円  4番人気  




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