阪神大賞典
2002/3/17 阪神競馬場 G2 芝3000m

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レース展望

レース概要
[1回阪神8日 G2 芝3000m 国際・指 別定]
日経賞、大阪杯と同じ天皇賞(春)の前哨戦だが、このレースの勝ち馬 が最も本番で活躍している。過去10年で連対馬9頭を出している。 昨年はここを勝ったナリタトップロードが本番で3着に敗れたが、1997年 から2000年は4年連続で勝ち馬が本番を制覇している。GUの中で 最も格の高いレースのひとつ。


過去のレース結果 




2001年プレイバック
唯一のG1馬ナリタトップロードが1番人気。タガジョーノーブルとホットシークレット 2頭が後続を離して逃げ各馬縦長の展開。中団を進んだナリタトップ ロードが徐々に進出し直線入り口で先頭に並びかけるとそこから が圧巻。見る見るうちに後続を引き離して2着に8馬身差をつけ て圧勝した。3分2秒5のレコードタイムでこれまでの鬱憤を晴らし、 完全復活を印象づけた。2着は後方で脚を溜め直線勝負に賭けた エリモブライアンが入った。2番人気のマックロウは最後方を進み直線で 伸び切れずに10着に敗れた。
過去の予想結果
2000/03/19 阪神大賞典
2001/03/18 阪神大賞典



過去10年データ分析

1番人気連対9割。圧倒的な強さ
1番人気の成績は[7・2・1.0]で2番人気も8連対と人気馬が大活躍。 1番人気で連対を外したのは有馬記念連続3着のナイスネイチャのみで とにかく堅い。1番人気を軸にして本命狙いに徹するのが妥当。
10倍以下が9回。とにかく堅い
昨年の40倍以外は9回が10倍以下と堅い決着になっている。9回の うち100円台が4回、200円台が2回、300円台が1回という堅さ。GT 実績のある馬が数頭出走してきたら、穴党の出番ほとんどない。
長距離GTで入着のある馬は要注意
昨年は前走13着大敗のエリモブライアンが連対し穴をあけた。前走が有馬 ではなく条件に当てはまらない同馬だが、前年の菊花賞3着馬で 長距離GTでの実績があった。長距離GTで入着した馬には注意を 払いたい。


コースの特徴
阪神3000mは2コーナー過ぎからスタートしトラックを約1周半するコース。 枠順、内外による有利不利は少なく、長距離戦のため実力馬 が力を発揮しやすいコースといえる。

阪神大賞典の過去10年の連対馬の脚質は逃げ1先行14差し5 追込0。逃げ馬は有馬記念を逃げ切ったメジロパーマーのみ。中心 は14頭連対の先行馬で、ほとんどの馬が4角先頭の積極的な 競馬で結果を出している。差し馬も4角で好位に取りつける タイプが活躍。後方一気の馬では苦しい。今週もAコースで内側が 伸びるようならそこを通れる馬に注意を払いたい。


レース展望
ジャングルポケットとナリタトップロードの一騎打ちが濃厚。ジャングルポケットは ジャパンC以来となるがこの中間丹念に乗り込み一週前調教でも 坂路で51.9秒を出しており、仕上がりは良さそうだ。この後に 天皇賞春、そして海外遠征が控えているだけに目一杯の仕上げとは いかないが中間の調整はきっちりできている。対するナリタトップロード は60キロの京都記念を快勝しその後も順調とあれば、昨年レコード勝ち したレース、上位争い必死だろう。あとは、エリモブライアン、キングザファクト、 トシザブイ、アドマイヤロードあたりだが2頭を負かすまではどうだろう。 その他では距離が伸びるとの阪神コースに変わってのボーンキング。


有力馬診断

ジャングルポケット
ジャパンCでテイエムオペラオーを力で捻じ伏せた馬。昨年は東京コースで 3戦3勝だが、その他の右回りでは3戦して勝ち星なし。これだけ 聞くと心配だが、負けた3戦の敗因は全てはっきりしている。 今回と距離が同じの菊花賞では4着に敗れたが、超スローで動くに 動けず、更に折り合いを欠いていたのが敗因。それでも最後 伸びて来たように長距離が駄目とではない。菊花賞のときは 月曜日にウッドで時計を出したこと、最終調教でも覇気が感じれ なかったことを付け加えておく。今回はそのときよりは順調に 調教をこなしている。久々でも仕上がりは良さそうだ。
ナリタトップロード
60キロを背負った京都記念を快勝し、衰えがないことを証明した。 この中間も早々時計を出し、ここまで順調にきている。昨年レコード 勝ちしたレースだけジャングルポケット相手でもここは負けられないと ころ。調教で終いだけビッシリ追うようになってから、疲れが溜まり にくくなったのか、好状態を長くキープできるようになっている。 やればいくらでも時計が出るタイプだが、陣営もやっとこの馬の 調整方法を見つけたようだ。今回も上位争い必死だろう。
エリモブライアン
菊花賞3着、昨年の阪神大賞典2着、ステイヤーズS1着と長距離適性が あるところを見せている。前走はプラス16キロでいかにも太かった のが敗因。中間プール調整などで絞ってきているようだが、まだ 少し太く感じる。絞れていれば上位争いだろうが、昨年ナリタトップロード に8馬身離されているだけに逆転まではどうだろう。
ボーンキング
AJCC3着後の京都記念でズルズルと後退し7着に敗退。休み明け 2戦目とプラス6キロが微妙に影響したようだが、本質的に平坦京都 の上がり勝負は向かないだけに仕方がないか。今回は坂のある 阪神コースと初の長距離戦でどこまで変わり身を見せるか。一発 の魅力は秘めている。
キングザファクト
ダイヤモンドSで初重賞制覇し、天皇賞春に向けG2に挑戦してきた。 この中間楽をさせたのか馬体がかなり太く見えるのが気になる ところ。どこまで絞り込んでくるかにかかるが、上位2頭とは 能力の面で大きな差があるような気がする。良くて3番手評価か。
トシザブイ
万葉S、ダイヤモンドSともに3着と着順はこれまでの同じ感じだが、 馬体は成長して昨年より良くなっている。坂路調教でもしっか りとした脚取りで雰囲気は目立っている。昨年はシンガリ負けを 喫しただけに大きなことは言えないが、少しは見直せそうだ。

調教診断

ジャングルポケット 8→
栗坂で2頭併せで馬なりだったが、ラスト併走馬を楽々と突き放した。 タイムエラーでタイムは分からないが、動きは迫力十分で調子は良さそう だ。絶好調までは行かないが、休み明けとしては十分好評価を 与えられる動き。馬体には若干余裕があるが、この程度なら許容 範囲。力を出せるデキと判断する。
ナリタトップロード 8→
栗DWでラスト一杯に追われて、重心の低いフットワークで12.2秒の切れ味 を見せた。いつもと変わらないトップロードの動き。高いレベルでデキは 安定している。
トシザブイ 7/
栗坂で一杯に追われて、51.6秒の好タイムを出した。ウッドを撒き散 らしながら登坂する姿は迫力十分で目立っていた。前走も良かっ たが、若干良化している。
ボーンキング 7/
栗坂でラスト一杯に追われて、50.8秒の好タイムを出した。バネの 利いたフットワークになってきたのが好印象。ラスト一杯になりかけ たがしぶとく粘ったところを評価したい。馬体は細いくらい に仕上がっている。
エリモブライアン 6→
栗DWで一杯に追われて、最後も伸びるには伸びたがまだ動き は少し重い感じ。馬体はまだ腹回りに少し余裕があるので 馬体重には注意が必要。だたし、このひと追いで良くなりそう な雰囲気もあることを付け加えておく。
キングザファクト 6→
栗坂で一杯に追われて、ラスト一杯になって13.2秒かかったが、 しぶとく粘っていた。51.9秒と時計は出たが、まだ馬体にやや 余裕がある感じで、良くて平行線の評価。当日の馬体重には 注意したい。

相馬眼予想

ジャングルポケットとナリタトップロードの一騎打ちか、それとも伏兵が 入り込む余地があるのかどうか。焦点はこの一点だが、やっと結論が出た。 展開、仕上がり具合、調子をチェックしたが、2頭の一騎打ちというのが ここでの結論。では、勝つのはどちらか。ナリタトップロードは昨年のこの レースで後続を8馬身突き放してレコードタイムで優勝しただけに同じだけ 走れば勝てるだろう。ただし昨年とは展開が違う。昨年はタガジョーノーブル とホットシークレットが早いペースで逃げたが、今年は逃げ馬不在でスロー ペース。最後の直線の坂での瞬発力勝負になる。そうなれば、ジャングル ポケットの出番。ジャパンCでテイエムオペラオーを力で負かした瞬発力が ものをいう。ナリタトップロードとは1キロ差も有利。勝つのはジャングル ポケットだ。

 この2頭で堅いとみたが、しいて3,4番手を上げるとすれば、ここに きて調子を上げてきたボーンキングとトシザブイを取り上げたい。ボーン キングは阪神コースに変わるのと距離が伸びることで新味が見られないか。 小牧太騎手が注目されるなら、同じ地方騎手の意地にかけて安藤勝巳騎手 は並々ならぬ勝負を挑んでくるはず。長距離戦だけに騎手の腕と勝負気配 を重視してみたい。トシザブイは昨年シンガリ負けだけに大きなことは言 えないが、馬体が成長し調教でも力強さが出てきたところに注目すると そう馬鹿にできない気がする。鞍上は河内騎手、勝負に抜かりはない。

     ◎ジャングルポケット
     ○ナリタトップロード
     ▲ボーンキング
     △トシザブイ


レース結果

 2002年1回阪神8日( 3月 17日) 11R  
 第50回 阪神大賞典(GII) 
 サラ系4歳以上 3000m 芝・右  
 (国際)(指) オープン 別定 
 本賞金: 6400、 2600、 1600、 960、 640万円 発走 15:45 
 天候:晴  芝:良  
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 着 予 枠 馬      馬  名         性齢  重量     騎手   タイム   着差       馬体重   調教師  人気
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  1 ○ 4  4 (父)ナリタトップロード 牡 6 59.0kg  渡辺薫彦 3:07.9        498Kg  -2 沖芳夫   1
  2 ◎ 8  8    ジャングルポケット 牡 4 58.0kg  小牧太  3:08.2 2馬身    478Kg  +8 渡辺栄   2
  3   5  5    エリモブライアン  牡 5 58.0kg  藤田伸二 3:08.2 アタマ    488Kg -12 清水出美  3
  4   3  3 [地]ミツアキサイレンス 牡 5 58.0kg  川原正一 3:08.2 ハナ     494Kg   0 粟津豊彦  8
  5 △ 7  7    ボーンキング    牡 4 56.0kg  安藤勝己 3:08.3 クビ     506Kg   0 松田国英  4
  6   1  1    アドマイヤロード  牡 4 56.0kg  福永祐一 3:08.5 1 1/4馬身  448Kg  -2 橋田満   6
  7 △ 8  9    トシザブイ     牡 6 57.0kg  河内洋  3:08.8 1 3/4馬身  490Kg  +8 音無秀孝  7
  8   6  6 (外)キングザファクト  牡 5 57.0kg  後藤浩輝 3:08.9 1/2馬身  478Kg  +6 谷潔    5
  9   2  2    アリシバキング   牡 4 56.0kg  吉田稔  3:09.2 1 3/4馬身  474Kg   0 吉岡八郎  9
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 ハロンタイム  13.6 - 13.1 - 13.3 - 12.9 - 13.2 - 12.6 - 12.7 - 13.3 - 12.9 - 12.4
        - 11.9 - 11.4 - 11.1 - 11.4 - 12.1  
 上り  4F 46.0 - 3F 34.6 
 1コーナー  3,7(5,4)(2,8)(1,6)-9  
 2コーナー  3,7(5,4)(2,8)(1,6)9  
 3コーナー(2周目)  (*3,7)4(5,8)(1,9)(2,6)  
 4コーナー(2周目)  (*3,7,4)(5,8)-(2,1)(9,6)  

<払戻金> 
 単勝 04 190円 1番人気  
 複勝 04 100円 1番人気  
    08 110円 2番人気  
    05 150円 3番人気  
 枠連   4- 8 190円 1番人気  
 馬連  04-08 200円 1番人気  
 ワイド 04-08 130円 1番人気  
     04-05 220円 2番人気  
     05-08 310円 4番人気  




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