京都記念
2002/02/16 京都競馬場 G2 芝2200m

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レース展望

出走有力馬 (GMの気になる馬をピックアップ)

ボーンキング
前走のAJCCはゴール前で差されて0.1秒差の3着に敗れたが、 久々としてはまずまずのレースぶり。馬体も成長してしっかりして きたのも好印象でAJCCのパドックではいい感じで周回していた。切れ味 はそれほど昨年と変わっている感じはないだけに、今回の鞍上武豊騎 手がこのあたりを考慮してどんな騎乗をしてくるかがポイントになる。 重の鬼なので雨が降って馬場が悪化するようなら確勝だろう。
ナリタトップロード
有馬記念10着以来となるが、相変わらず調教で好タイムを出して おり、調子は良さそうだ。今回は何と言っても60キロの斤量。4 歳馬が56キロで4キロ差はかなり辛い斤量だ。昨年のこのレース は59キロで最後止まり気味だっただけに気になるところだ。現状 は2番手にしておくが、4歳馬の仕上がりがいいようなら少し評価 を下げるのが妥当か。
ミスキャスト
前走のAJCCは大事に乗られて直線だけの競馬で4着まで追い上げた。 馬体の仕上がりがひと息でこれだけ走れたところは能力の証明だ が、馬体にはかなり余裕があったのでどこまで絞れてくるかが ポイントになる。仕上げ過程も含めて、最終調教をチェックしたい。
マチカネキンノホシ
前走のAJCCはかかり気味に行って最後失速して5着に敗退。 元々テンションの高い馬だが、久々もあってレースでは折り合いを 欠いた。パドックではそれほどテンションが高くなく、レースで 折り合えなかったのが予想する上で気になる材料。まともに走れば 能力的には十分通用するので今回も注意が必要だ。
テンザンセイザ
昨年の京阪杯以来、久々になるがかなり乗り込んでいるので仕上が りは良さそうだ。京都で重賞2勝と得意コースだが、今回は距離 2200mがやや微妙だ。スローの上がり勝負なら距離はこなせそ うだが、それでは持ち味が生きないから厄介だ。展開を含めて じっくり考えて結論を出したい。馬体はいいものを持っている。
トウカイオーザ
日経新春杯は4着に敗退しやや底を見せ初めている。陣営が今回 駄目なら能力がないということと厳しい評価をしているのも分か るが、それ以前に夏から使い詰めでそろそろ疲れが心配だ。最終 調教で勢いが感じられなければ評価を下げたい。



過去のレース結果 

1着馬2着馬3着馬馬連配当
1996年 テイエムジャンボ ダンスパートナー スギノブルボン 350円
1997年 ユウトウセイ ロイヤルタッチ マルカダイシス 340円
1998年 ミッドナイトベット イシノサンデー マイネルブリッジ 1,670円
1999年 エモシオン マチカネフクキタル サイレントハンター 610円
2000年 テイエムオペラオー ナリタトップロード ステイゴールド 210円
2001年 マックロウ アグネスフライト ナリタトップロード 9,300円

2001年プレイバック
サイレントハンターが逃げて珍しくスローの流れて直線の切れ味勝負 になったが、みんなの予想に反して物凄い伸び脚を見せたのはベガの 弟のマックロウ。まだ条件馬だったが、ダービー馬アグネスフライト を差し切ったのだから価値ある勝利。1番人気のナリタトップロード は出遅れて後方から追い込んだが最後はスピードが衰えて3着に敗れた。



過去10年データ分析

人気馬活躍。基本的には堅い傾向
2200mになった過去8年で1番人気の成績は[5・1・1・1]で6連対、2番 人気は4連対で人気馬の信頼度は高い。昨年は11番人気のマックロウが 優勝し90倍を超える波乱になったが、基本的には堅い傾向。
連対馬の8割以上が重賞勝ち馬
連対馬の重賞実績を見ると連対馬16頭中実に13頭が重賞勝ち馬。 そのうち7頭がG1馬でかなりレベルが高い一戦になっている。重賞 実績のある馬を素直に狙いたい。
クラシック活躍の明け4歳馬に注目
連対馬の年齢をみると4歳9頭、5歳4頭、6歳1頭、7歳2頭と4歳馬が 大活躍。前年のクラシックで活躍した明け4歳馬が出走してくれば、 信頼度はかなり高い。

調教診断

ボーンキング A/
栗坂で強めに追われて、51.7−25.7−12.8秒の好タイム を出した。最後まで力強い脚捌きでしっかり伸びたようにひと叩きさ れた上積みが感じられる。馬体の張りも十分で力を出せる仕上がり。
ナリタトップロード A→
栗CWでゆったりと進みラスト一杯に追われると11.8秒の切れ味 を見せた。首を使って力強い伸び脚でいつものトップロードを印象づ けるが、絶好調時と比較すると少し迫力が欠けている。それでも、 馬体の太め感なく、仕上がりはまずまずなので力は出せるだろう。
マチカネキンノホシ B/
南Wで馬なりの軽めの調教。テンションを上げないことに主眼をおい た調教で軽めだが、馬体はきっちりできているのでこれでいいだろう。 馬体は前走とそれほど変わってきていないが気配は悪くない。前走よ り若干良化か。
ミスキャスト B/
栗DWで6Fから78.8−59.4−12.9秒と好タイムを出した。 この日の1番時計で併走馬に先着したが、まだ切れ味が戻ってきていな いところが気になるところ。前走より良化しているのは確かだが、まだ 馬体にも余裕がある。走れないデキではないが、好調時より少し割り引 いて考えたい。
トウカイオーザ B/
栗坂で一杯に追われて、追われての反応も良く、併走馬を突き放した。 体にはまだすこし余裕があるが、動きは前走より良くなっている。そ れでも昨秋の良かったときと比べると体に少し余裕があるし、動きも 少し落ちる感じがする。このひと追いでどこまで変わってくるか、 馬体重を含め、当日の気配をチェックしたい。
テンザンセイザ B→
栗CWでラスト強めに追われて併走馬と併入した。乗り込まれている だけあった馬体はできているが、少し迫力に欠けていたのが気になっ た。デキは悪くないが、いいときはもっとバネの利いたフットワーク だった印象がある。調教での加点はできない。

相馬眼予想

 10頭と少頭数だが各馬一長一短があり意外と難解な一戦。ひとつ 目のポイントは60キロを背負うナリタトップロードの取捨。これま で59キロでは問題なく走れているが、1キロ増でどうなるのだろう。 普通に考えれば、末の切れが鈍るというのが正解だろう。昨年の京都 記念で59キロを背負ったときは出遅れて後方からの競馬になったが、 それ以外は基本的には2,3番手から早めの競馬をしてきている。や はり切れが鈍るので早めに仕掛けて切れ味ではなく力勝負にしてしま うというのが陣営の作戦だ。今回は60キロ。得意の京都コースでロ ングスパートというのは容易に想像がつくはずだ。

 今回逃げるのはサクラナミキオーでペースはスローだろう。スロー で進んで3コーナー手前からナリタトップロードがスパートして各馬 がこれについて行く展開になりそうだ。ナリタトップロードは、得意 の京都なら例え60キロでもそう簡単には止まらない。直線で先頭に 立ち後続を完封できるかという競馬になるはずだ。

 各陣営もこの競馬は容易に想像がつくだろう。ナリタトップロード に果敢に勝負を挑んでいく馬がいるかというと答えはノーだ。それほ ど末脚の切れがないボーンキングは行ってもいいはずだが、早めに行 ったら後ろからくる馬の切れ味が怖いので一気には動けないはずだ。 各ジョッキーはナリタトップロードを射程圏に入れながら進み、直線 での切れ味勝負と考えているはずだ。

 ナリタトップロードは直線ラスト200mでは先頭だろう。そこから どの馬が差してくるのかをイメージすればいいはずだ。昨年はサイレント ハンターが逃げてペースが早くなったので最後方のマックロウが届い たが、今年はスローペース。34秒台前半の脚が使えないと後方 からでは届かない。ミスキャストとテンザンセイザが候補になるが、 前者は完調一歩手前、後者は休め明けではせいぜい34秒台後半だろ う。後方から差すのは難しいはずだ。

 後方から差せないとするとある程度前につけて行けるボーンキング に逆転の目がある。ナリタトップロードの速度が最後に衰えたところ を差し切るという天才武豊騎手の絶妙な仕掛けが今回はものをいいそ うだ。仕上がり具合はメンバー中1番。本命は、ボーンキングにする。

 対抗は、ナリタトップロード。60キロは気になるが得意の京都 コースは[2・3・4・1]と得意にしており粘り込みがあるはずだ。 これまで2200mで勝ち星はないが、レース内容はいいので適距離 の範疇だろう。渡辺騎手には馬を信じて積極的な競馬に徹してもらいたい。

 あとは若干良化したミスキャスト、距離は不安も34秒台の末脚 があるテンザンセイザ、 底力勝負で浮上しそうなマチカネキンノホシ の順。

     ◎ボーンキング
     ○ナリタトップロード
     ▲ミスキャスト
     △テンザンセイザ
     注マチカネキンノホシ


レース結果

 2002年2回京都7日( 2月 16日) 11R  
 第95回 京都記念(GII) 
 サラ系4歳以上 2200m 芝・右 外  
 (混)[指] オープン 別定 
 本賞金: 6400、 2600、 1600、 960、 640万円 発走 15:45 
 天候:晴  芝:良  
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 着 予 枠 馬      馬  名         性齢  重量     騎手   タイム   着差       馬体重   調教師  人気
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  1 ○ 8  9 (父)ナリタトップロード 牡 6 60.0kg  渡辺薫彦 2:11.8        500Kg +6 沖芳夫   3
  2 注 2  2 (外)マチカネキンノホシ 牡 6 58.0kg  横山典弘 2:11.8 アタマ    540Kg -6 藤沢和雄  4
  3 △ 3  3 (市)テンザンセイザ   牡 4 56.0kg  四位洋文 2:12.0 1 1/2馬身  476Kg +2 藤原英昭  6
  4 ▲ 6  6    ミスキャスト    牡 4 56.0kg  松永幹夫 2:12.2 1 1/4馬身  492Kg +2 加藤敬二  2
  5   1  1    トウカイオーザ   牡 5 57.0kg  藤田伸二 2:12.3 1/2馬身  490Kg +2 松元省一  5
  6   5  5 (市)チェリーブラスト  牡 4 56.0kg  池添謙一 2:12.3 クビ     504Kg -2 鹿戸明   7
  7 ◎ 4  4    ボーンキング    牡 4 56.0kg  武豊   2:12.7 2 1/2馬身  506Kg +6 松田国英  1
  8   7  7    サクラナミキオー  牡 7 57.0kg  武幸四郎 2:13.3 3 1/2馬身  494Kg -6 小島太   8
  9   8 10    グロリアスドータ  牝 7 55.0kg  上村洋行 2:15.0 大差     478Kg +8 小西一男  9
  取消 7  8    ビッグゴールド   牡 4 56.0kg  河内洋                        中尾正
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 ハロンタイム  12.8 - 11.5 - 12.7 - 12.5 - 12.2 - 12.1 - 11.8 - 11.4 - 11.6 - 11.5 - 11.7  
 上り  4F 46.2 - 3F 34.8 
 1コーナー  7(5,9)4(2,3,6)(1,10)  
 2コーナー  7,9,5(2,4)6(3,1,10)  
 3コーナー  7-(2,9)4(5,6)1,10,3  
 4コーナー  7-9,2,4(5,6)1,10,3  

 <払戻金>
 単勝 09 510円 3番人気  枠連   2- 8 1,980円 11番人気
 複勝 09 190円 3番人気  馬連  02-09 2,050円 11番人気
    02 230円 5番人気  ワイド 02-09   790円 11番人気
    03 300円 6番人気      03-09 1,000円 16番人気
                       02-03 1,350円 20番人気




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