シンザン記念
2002/01/14 京都競馬場 G3 芝1600m

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レース展望

出走有力馬

タニノギムレット
新馬2着の後の芝1600mの未勝利戦で、後続を1.2秒離すインパクトの ある勝ちっぷりで初勝利を挙げ、重賞に挑戦してきた。馬体の作りが素晴らしい 馬でかなりの素質を感じさせる。馬体だけなら現時点での3歳馬ではトップレ ベルの存在だ。首のライン、トモの作り、顔つき、どれを取っても走る馬のそ れで無事に成長すればかなりの大物になりそうだ。まだ3戦目なので、道中揉 まれたり、包まれたりすると苦しくなるかもしれないが、そこは天才武豊騎手、 無難な騎乗を見せてくれるだろう。アドマイヤドン、アドマイヤマックスに続 く、大物3歳馬の走りに注目したい。
チアズシュタルク
初戦はローマンエンパイヤに敗れたが自身も34秒台の末脚を使って能力の 片鱗を見せ、2戦目にきっちり勝ち上がった。桜花賞馬チアズグレイ スの全弟で血統的に魅力のある馬だが、馬体の作りに欠点がなく、かなりの 素質を感じさせる。まだ坂路調教での走りやレースぶりを見ると若さが残る が、使われながら徐々に良くなってきているので、ここでも上位争いできる だろう。素質と能力的にクラシックに乗っていい馬だ。
ファストタテヤマ
前走の朝日杯は13着に大敗したが、位置取りが後ろ過ぎたのも敗因で34 秒台の末脚を使っているようにそれほど内容は悪くない。ここにきて馬体が 成長してきた印象で大きく見せているところは好感が持てる。京都1600 mは、デイリー杯2歳Sを勝った舞台で条件は整っている。末脚勝負になる ので、前崩れの展開が理想だ。
トリッキーアイズ
前走の中京2歳Sは久々が応えて大敗したが、札幌2歳Sでヤマノブリザード と差のない競馬をしているように重賞で通用する能力を持っている。ひと叩き されて上昇しているようなら狙ってみたい。相手なりに走るので、混戦になれ ば2着に突っ込んでくるシーンもありそうだ。
ゼンノカルナック
中京2歳Sを快勝し重賞に挑戦してきた。これまで6戦して[2220]と 3着以下がないように堅実に走るところはいいが、上位陣と比べると馬体、 レースぶりにインパクトがないのも事実。母はエリザベス女王杯を勝った タマモクロスの妹ミヤマポピーで父はダンスインザダークと血統的魅力の ある馬。今回どんな走りを見せるか楽しみだ。
スターエルドラード
朝日杯ではデムーロ騎手の好騎乗も手伝って3着と力のあるところを見せた が、末が切れるという印象もなく、それほど高評価できないというのが正直 なところ。この中間も順調に調教を消化し、調子は良さそうなので、狙い目 はありそうだが、押えの評価が妥当とみている。



過去のレース結果 

1着馬2着馬3着馬馬連配当
1996年 ゼネラリスト ロゼカラー ヤマニンメテオール 870円
1997年 シーキングザパール ホッコービューティ ドロテアス 850円
1998年 ダンツシリウス アグネスワールド ミツルリュウホウ 860円
1999年 フサイチエアデール マルシゲファイター ケイアイジョン 8,590円
2000年 ダイタクリーヴァ チタニックオー テンペストシチー 2,200円
2001年 ダービーレグノ ビッグゴールド フィールドサンデー 32,230円


調教診断

タニノギムレット A↑
栗坂で強めに追われて、ラスト24.7秒−12.3秒の鋭い伸び脚を見せ た。前駆、そして後駆の脚捌きが力強く、ウッドを撒き散らす派手なアク ションで、いかにも調子が良さそうだ。調教の動きだけを見ても能力の高さ が分かるように、まだ1勝馬だが能力は3歳トップレベルだろう。万全の 仕上がりで出走できるので、ほぼ確勝とみている。
チアズシュタルク A↑
栗坂で一杯に追われて、ラスト24.9秒−12.2秒の切れ味を見せた。 追われてクビが高かったのは少々気になるが、馬体の張りと毛づやの良さ はかなり目立つ。まだ馬体は若いが、逆に伸び伸びとした感じが妙に自分 の感性に働きかけてくる。この馬も相当の器。かなりいい競馬ができそうだ。
ファストタテヤマ A/
栗坂で一杯に追われて、ラスト13.5秒と時計は掛かったが、力強い 脚捌きで好調をアピールした。昨年と比較してだいぶ馬体が成長して、 見栄えがする体になってきた。それほど大きな馬ではないが、大きく 見せているのは調子のいい証拠だろう。ほぼ万全のデキで出走できそうだ。
ゼンノカルナック A/
栗坂で一杯に追われて、回転の速いフットワークでよれながらも最後まで しっかり伸びた。まだ馬体が若い感じがあったが、だいぶしっかりしてき た印象で堅実に走るタイプというのが理解できる。状態はいいので、あと は相手関係だけだ。
トリッキーアイズ B/
栗Bで強めに追われて、ラスト12.7秒の伸び脚を見せた。だいぶ動き に鋭さが出てきたが、まだ絶好調まではいっていない感じ。それでも、前走 よりは走れる状態なので注意が必要だ。
ゲイリーファントム B/
栗CWでラスト一杯に追われると併走馬を突き放した。ラスト一杯に なったが、前走より若干良化した印象。バランスのいい馬体が引き締まり、 だいぶ気配が良くなってきた。

相馬眼予想

 昨年は14番人気のダービーレグノと7番人気のビッグゴールドで決着し、 馬連は300倍を超える大波乱。さて今年のシンザン記念は果たして荒れる のだろうか。これまで牝馬の活躍が目立ったレースだが、今年は牝馬の出走 はなく16頭全て牡馬。過去の優勝馬には、ナリタタイシンが皐月賞優勝、ダイタクリ ーヴァが皐月賞2着と1600m戦だが、クラシック活躍馬を出している。 果して今年の出走馬には、クラシックで活躍できる馬がいるのだろうか。そ の答えは「YES」。今回は2頭の大物がここで好走してクラシックに名乗 りを挙げるはずだ。

 まず京都の馬場だが、今週もBコースで芝の状態は良好だが、若干内側が ボコボコしてきている。それでも、そんなに気にする程度ではなく、使われ てだいぶ踏み固められてきているので、かなり早いタイムの決着になりそうだ。 高速決着に不安がある馬は、少々割り引きたい。

 次に各馬の調子だが、良く見えたのは、タニノギムレットとチアズシュ タルクの2頭。中でもタニノギムレットの動きは、これがこの時期の3歳馬 かと思わせるくらいのインパクトで大物感たっぷりの動き。対するチアズは まだ若さが残るが、伸び伸びとした馬体と動きが目に付いた。その他では、 馬体が成長してきたファストタテヤマとゼンノカルナックの動きが目に付い た。2頭とも使われながら調子を上げてきている。

 次に展開だが、逃げるのはゲイリーファントムか。先行馬も多く、16頭 の多頭数なら間違いなくペースは早くなるだろう。ハイペースで差し有利だ が、最後方からでは馬群を捌くのに苦労しそう。追い込みでは、大外を回っ て届く脚があるのはファストタテヤマくらいだろう。狙いは好位から中団の 差し馬。最後は底力勝負になるので、能力の高い馬を素直に狙いたい。

 本命は、タニノギムレット。馬体を見た瞬間に久々にビビッときた。これ がこの時期の3歳馬かと思わすくらい馬体からくるインパクトは相当なもの。 前走の阪神1600mで楽に後続を1.2秒突き放す姿からも、間違いなく 大物だ。母はタニノクリスタルで中々のスピード馬だったが、それにブライ アンズタイムが加わって、重厚感が出てちょうどいい按配になったような気 がする。鞍上が武豊騎手なので人気になるのがもったいない気さえある。ま ず負けない、それが今回の自信の結論だ。

 対抗は、チアズシュタルク。初戦は昨日京成杯を勝ったローマンエンパイヤ に敗れたが、フラフラしながらも34秒台の脚を使ったように能力の高さは 歴然。2戦目できっちり勝ち上がり、だんだんと走りに力強さが出てきた。 まだ馬体は若いが、苦しい展開で最後の踏ん張りを求められたら、好位から 抜け出せるのはこの馬だろう。中団から差す競馬もできるので、藤田騎手に は臨機応変に対応して欲しい。藤田騎手にアドマイヤドンとどちらに騎乗 するか、悩ます存在にまでなるとみている。

 準対抗は、該当馬なし。

 あとは、最後方から大外を回って追い込む脚があるファストタテヤマ、 中京2歳Sでしぶとい競馬で粘り切った堅実派のゼンノカルナック、 札幌2歳Sでヤマノブリザードと差のない競馬をした実績はまだ忘れられ ないトリッキーアイズを押えたい。

     ◎タニノギムレット
     ○チアズシュタルク
     △ファストタテヤマ
     △ゼンノカルナック
     注トリッキーアイズ


レース結果

 2002年1回京都6日( 1月 14日) 11R  
 第36回 日刊スポーツ賞シンザン記念(GIII) 
 サラ系3歳 1600m 芝・右 外  
 (混)(特指) オープン 別定 
 本賞金: 4000、 1600、 1000、 600、 400万円 発走 15:40 
 天候:晴  芝:良  
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 着 予 枠 馬      馬  名         性齢  重量     騎手   タイム   着差       馬体重   調教師  人気
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  1 ◎ 2  3    タニノギムレット  牡 3 55.0kg  武豊   1:34.8        488Kg  +8 松田国英  1
  2 ○ 6 11    チアズシュタルク  牡 3 55.0kg  藤田伸二 1:34.9 1/2馬身  466Kg  -6 山内研二  4
  3   6 12 (市)オースミエルスト  牡 3 55.0kg  秋山真一 1:35.0 3/4馬身  492Kg  -6 安藤正敏  8
  4   1  1 (父)アイアムツヨシ   牡 3 55.0kg  勝浦正樹 1:35.0 ハナ     484Kg  +4 杉浦宏昭  7
  5 △ 7 14 (父)ゼンノカルナック  牡 3 55.0kg  福永祐一 1:35.1 1/2馬身  446Kg  -4 北橋修二  3
  6   3  6 (父)ウイングブライアン 牡 3 55.0kg  松永幹夫 1:35.2 3/4馬身  480Kg  -6 南井克巳 10
  7 △ 8 16 (父)ファストタテヤマ  牡 3 56.0kg  安田康彦 1:35.3 クビ     454Kg  -6 安田伊佐  5
  8   4  7    サントニービン   牡 3 55.0kg  佐伯清久 1:35.3 ハナ     462Kg  +2 高橋成忠 15
  9   4  8    テイエムマズルカ  牡 3 55.0kg  芹沢純一 1:35.4 1/2馬身  458Kg  -2 鹿戸明  16
 10   8 15 (父)ナムラサンクス   牡 3 55.0kg  武幸四郎 1:35.5 3/4馬身  460Kg  -6 松永善晴 12
 11   1  2 (外)スターエルドラード 牡 3 56.0kg  吉田稔  1:35.6 クビ     474Kg  +4 森秀行   2
 12   5  9    ランドミラクル   牡 3 55.0kg  佐藤哲三 1:35.6 クビ     500Kg  +2 安達昭夫  9
 12   7 13 (市)ダンツジャッジ   牡 3 55.0kg  幸英明  1:35.6 同着     514Kg +10 山内研二 13
 14 注 2  4 (市)トリッキーアイズ  牡 3 55.0kg  飯田祐史 1:35.6 アタマ    468Kg  +4 安藤正敏 11
 15   3  5 (外)ゲイリーファントム 牡 3 55.0kg  池添謙一 1:35.8 1 1/2馬身  538Kg  -4 鶴留明雄 14
 16   5 10 (外)キーンランドスワン 牡 3 55.0kg  四位洋文 1:36.2 2 1/2馬身  470Kg  -2 谷潔    6
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 ハロンタイム  12.3 - 11.1 - 12.1 - 12.4 - 12.0 - 11.6 - 11.4 - 11.9  
 上り  4F 46.9 - 3F 34.9 
 3コーナー  1,2(3,10)(6,12,15)11(4,14,13,9)(7,8)5,16  
 4コーナー  1(2,10,12)15(3,6,11)(13,9)(4,14,8)16(7,5)  

 <払戻金> 
 単勝 03 220円 1番人気  枠連   2- 6   860円  3番人気
 複勝 03 140円 1番人気  馬連  03-11 1,220円  3番人気
    11 290円 5番人気  ワイド 03-11   570円  3番人気
    12 420円 7番人気      03-12 1,100円 10番人気
                      11-12 2,350円 31番人気




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