ガーネットＳ

ガーネットＳ

2002/01/06　東京競馬場　ダ1200m

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■ レース展望

■ 出走有力馬

: ここ２戦は地方の小回りコースで脚を余して敗れたが、得意の東京コースなら見直す手は十分だろう。思い出されるのは、一昨年の根岸Ｓ。最後方からなんと上がり３Ｆ３４．３秒の末脚を使って逃げるエイシンサンルイスをきっちり捕えて優勝した。昨年のガーネットＳは差して届かなかったが、東京コースなら十分差し切れそうだ。鞍上は武豊騎手で斤量５５キロなら鉄板か。

: 状態がひと息だった霜月Ｓで優勝し、ダート１２００ｍは［８０２１］と堅実ぶりをアピール。馬体は相変わらず太く見えるが、これはこの馬の体型。多少太くても走れるのはこれまでの実績が証明している。これまで重賞勝ちはないが、ダート１２００ｍなら上位にマークしないといけないだろう。前に行くので他馬との兼ね合いがポイントだ。

: 霜月Ｓで２着しやっと復調してきた。今回も東京ダート［２２０１］、ダート１２００ｍ［４５０２］と力を出せる舞台なので、注意した方がいいだろう。レコード勝ちした実績もあるので、スピード勝負に対応できるのも大きな強味だ。

: 宇都宮のマロニエＣでノボジャックの連勝を止めて重賞８勝目を挙げた。８歳にしてますます活気盛んだ。昨年、一昨年とガーネットＳを制しているが、今年は東京コースだけにどうだろう。中山ダートは［３２０１］に対し、東京ダートは［００１７］と得意の舞台は名前通りナカヤマだ。ただし、ノボジャックを破ったように今は本当に調子がいいので、これまでの実績だけで簡単に切れないというのが正直なところ。

: ダート１４００ｍで３連勝し一気にオープン戦も制した。上昇度ならこの馬が１番だろう。今回は初重賞でペースに戸惑わないかの不安はあるが、脚質転換して差せるようになっているのは心強い。初の東京コース、勝ち星のない１２００ｍと課題も多いが、勢いで突破する可能性も十分考えられる。

: 昨年秋はスワンＳ、マイルＣＳと芝路線を進んだが、結果を出せずにダートに戻ってきた。最近は１６００ｍでも掛かり気味に行くので１２００ｍの方が折り合いがつきそうなのはいいが、問題なのは斤量５７キロ。別定戦でブロードアピールが５５キロなのに対し、２キロ重い５７キロはかなりの負担だろう。このあたりを鞍上の蛯名騎手がどうカバーするか、昨年のリーディングジョッキーの腕の見せどころだ。

: 園田の兵庫ＧＴ（Ｇ３）を優勝し連闘で臨んできた。追い込みなので、この馬も東京コースに変わっていいタイプ。連闘だけに疲れが心配だが、体調さえ良ければ上位に顔を出しそうだ。

: 東京盃２着、マロニエＣ３着と以前の不振を脱してだいぶ復調してきた。東京ダート１２００ｍは得意の舞台だけにチャンスはありそうだが、最近は力のいる地方のダートの方が向くので、スピードについていけるか少々心配だ。馬は元気一杯なので少々注意したい。

■ 過去のレース結果　

年	１着馬	２着馬	３着馬	馬連配当
１９９６年	タイキパイソン	ビッグショウリ	リバーセキトバ	８００円
１９９７年	ストーンステッパー	ユーコーマイケル	サンエムキング	１，０９０円
１９９８年	スーパーナカヤマ	ビーマイナカヤマ	ヤングエブロス	６，１９０円
１９９９年	ワシントンカラー	イソノウイナー	スタープログラマー	１，３５０円
２０００年	ビーマイナカヤマ	セレクトグリーン	キングオブジェイ	１，５２０円
２００１年	ビーマイナカヤマ	ブロードアピール	サウスヴィグラス	１，６７０円

■ 調教診断

: 南Ｗで一杯に追われて、軽快な脚捌きで併走馬を一気に突き放した。８歳馬だが、元気一杯の動きでいかにも調子が良さそうだ。この時期に調子を上げるタイプなのだろう、馬体の張り、毛づやも良く、ほぼ万全の仕上がりだ。

: 栗坂で馬なりだったが、独特のピッチ走法でウッドを撒き散らしながら登坂し迫力一杯の動きを見せた。馬体の張り、毛づやも良く、仕上がりは良さそうだ。中間も入念に乗り込んでいるように陣営のこの一戦に賭ける生き込みは凄いものがある。

: 南Ｄで一杯に追われると鋭く反応して最後までしっかり伸びた。相変わらずコロッとした馬体だが、前走より馬体が引き締まった印象で若干良化している。走れるデキと判断したい。

: 栗坂で強めに追われて、クビを左右に振って落ち着きのない走りだったが、追われてからの反応も良く調子は良さそうだ。３連勝した馬らしく、今回も元気一杯だ。

: 栗坂で馬なりっだたが、回転の速いフットワークで最後までしっかり駆け上がった。馬体が細くなったということもなく、前走のデキをがっちりキープしている。

: 栗坂で馬なりで軽めの調教。ややクビが高いの走りは相変わらずだが、やや迫力に欠ける感じで絶好調まではいっていない。体にも少し余裕がありそうなので、輸送で絞れるかもポイントンになりそうだ。

■ 相馬眼予想

　１６頭のフルゲートとダート短距離界の好メンバーが揃った今年のガーネットＳ。一昨年と昨年の覇者ビーマイナカヤマが今年も出走してきた。勝てば４４年ぶりの史上２頭目（鳴尾記念・セカイオー）の同一重賞３連勝になるだけに期待が掛かる。ただし、この記録に大きく立ちはだかるのは、東京コースだろう。中山ダート［３２０１］に対し、東京ダート［００１７］と実績的に断然中山が得意だ。これを跳ね返す快走を見せるのか、今年はビーマイナカヤマの走りに注目したい。

　まず東京の馬場だが、通常通り砂厚は７ｃｍで行われる。土曜日に若干雨が降ったようだが、馬場が変わるほどの雨ではなく、日曜日も雨は降りそうにないので、良馬場で行われそうだ。東京のダートは軽いのが特徴でパワーよりスピードや瞬発力が要求されるということを念頭に置いて予想すればいいだろう。

　次に各馬の調子だが、動きが良く見えたのは、ビーマイナカヤマ、ブロードアピール、サウスヴィグラスの３頭。特にビーマイナカヤマとブロードアピールは、８歳馬ながら元気一杯の動きを見せ、ほぼ万全と言っていい仕上がりだ。あとは、スタンドオンエンドが３連勝中勢いを感じさせる動きを見せ好調をアピールしていた。

　次に展開だが、逃げそうなのは、クールネージュ、サウスヴィグラス、ノボサンシャインの３頭。サウスヴィグラスは逃げなくても競馬はできるが、１番枠を引いただけに積極的に前に行きそうだ。スピード的に逃げるのはクールネージュだろう。サウスヴィグラスとノボサンシャインが２，３番手で、好位にはセレクトグリーン、ショウナンカンプがつける展開になりそうだ。

　クールネージュは押えて逃げていいタイプではないので、早いペースで逃げることになるだろう。ブロードアピールの末脚は気になっても、自分の競馬に徹するはずだ。ペースが早くなれば差し馬が有利だが、後方から差すには相当の末脚がないと無理なのが東京コースの特徴で差せるとすれば、ブロードアピールとゲイリーイグリットの２頭だろう。

　ハイペースで前に行った馬が残るのか、好位から中団の差し馬が差すのか、それとも追い込みが決まるのか、非常に難しいところだ。ここでは、ハイペースの東京ダート１２００ｍという条件でどれだけ力が出せるかということに着目して、脚質にこだわらずに予想してみたい。

　まず上記の条件と各馬の調子を考慮した上で上位争いができそうな馬を整理してみたい。逃げ先行馬は、サウスヴィグラス、セレクトグリーン、ショウナンカンプの３頭。好位から中団の差し馬は、スタンドオンエンド、ビーマイナカヤマ、ゴールドティアラの３頭。後方からの追い込み馬は、ブロードアピール、ゲイリーイグリットの２頭ということになる。

　もう少し絞り込むと調教の動きがイマイチだったゴールドティアラ、２番枠からの追い込みはスムーズさに欠けそうなゲイリーイグリットの２頭は買えても押えの評価でここでは無印。あとは、条件戦を勝ったばかりのショウナンカンプも一発の魅力はあるが、初重賞挑戦、東京コースの実績を考慮して無印にしたい。

　さあ最終決断。本命は、ブロードアピール。５５キロはいかにも有利でペースが早くなれば後方から一気に差し切れるだろう。中央の重賞でダート１２００ｍはこの一戦しかなく、陣営もここ目標で入念に仕上げてきている。鞍上に武豊騎手、ここは負けられない。

　対抗は、スタンドオンエンド。ここにきての上昇ぶりは目を見張るものがあり、前走麻耶Ｓで人気馬を撫で切りにした末脚は評価しないといけないだろう。重賞初挑戦となるが、勢いで突破できるはずだ。

　準対抗は、ビーマイナカヤマ。東京コースの実績はないが、今の充実ぶりを評価してみた。毎年この時期に調子を上げるが、今年も前走でノボジャックの連勝をストップさせ調子に乗っている。

　あとは、ダート１２００ｍは堅実に走るサウスヴィグラスと セレクトグリーンの２頭を押える。この２頭では、調教の動きが良かったサウスヴィグラスの方を上位に取りたい。

　　　　　◎ブロードアピール
　　　　　○スタンドオンエンド
　　　　　▲ビーマイナカヤマ
　　　　　△サウスヴィグラス
　　　　　注セレクトグリーン

■ レース結果

 2002年1回東京2日( 1月 6日) 11Ｒ  
 第6回 ガーネットステークス(ＧＩＩＩ) 
 サラ系４歳以上 1200ｍ ダート・左  
 (混)(指) オープン 別定 
 本賞金： 4200、 1700、 1100、 630、 420万円 発走 15:30 
 天候：晴　 ダート：良　 
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 着 予 枠 馬    　　馬  名         性齢  重量     騎手   タイム   着差       馬体重   調教師  人気
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  1 ◎ 4  8 (外)ブロードアピール　 牝 8 55.0kg  武豊　　 1:10.3 　　　　　  468Kg -10 松田国英  1
  2 △ 1  1 (外)サウスヴィグラス　 牡 6 56.0kg  柴田善臣 1:10.5 １ 1/4馬身  502Kg  -6 高橋祥泰  2
  3 　 5  9 (外)ワシントンカラー　 牡 8 57.0kg  田中勝春 1:10.9 ２ 1/2馬身  516Kg  -2 松山康久  8
  4 　 3  6 (外)ゴールドティアラ　 牝 6 57.0kg  蛯名正義 1:11.0 ３／４馬身  470Kg -16 松田国英  5
  5 　 1  2 (外)ゲイリーイグリット 牝 7 55.0kg  北村宏司 1:11.1 １／２馬身  472Kg -10 増本豊　  9
  6 　 2  3  　 ナイキアフリート　 牡 6 56.0kg  横山典弘 1:11.6 ３馬身　　  432Kg   0 古賀史生 11
  7 　 6 11 (外)マイネルエーレ　　 牡 4 55.0kg  梶晃啓　 1:11.6 ハナ　　　  464Kg +14 稲葉隆一 13
  8 ▲ 8 16  　 ビーマイナカヤマ　 牡 8 57.0kg  鹿戸雄一 1:11.7 ３／４馬身  490Kg  +4 高市圭二  7
  9 注 2  4 (外)セレクトグリーン　 牡 7 57.0kg  後藤浩輝 1:11.8 １／２馬身  512Kg   0 音無秀孝  3
 10 ○ 7 13 (外)スタンドオンエンド 牝 5 54.0kg  池添謙一 1:11.8 ハナ　　　  418Kg  -4 長浜博之  4
 11 　 8 15 (父)ショウナンカンプ　 牡 4 55.0kg  吉田豊　 1:11.9 ３／４馬身  482Kg   0 大久保洋  6
 12 　 3  5 (外)ノボサンシャイン　 牝 4 53.0kg  江田照男 1:12.2 １ 3/4馬身  478Kg -10 森秀行　 10
 13 　 6 12  　 タマモスオード　　 牡 8 56.0kg  小野次郎 1:12.4 １馬身　　  464Kg -14 川村禎彦 16
 14 　 4  7  　 テンパイ　　　　　 牡 9 57.0kg  中舘英二 1:12.5 １／２馬身  500Kg  -6 福島信晴 14
 15 　 7 14 [地]レタセモア　　　　 牡 4 55.0kg  川原正一 1:12.6 １／２馬身  462Kg  -6 井上孝彦 15
 16 　 5 10 (外)クールネージュ　　 牝 6 54.0kg  村田一誠 1:13.0 ２ 1/2馬身  464Kg  +6 西園正都 12
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 ハロンタイム　 12.2 - 10.7 - 11.4 - 11.7 - 12.0 - 12.3  
 上り 　4F 47.4 - 3F 36.0 
 3コーナー　 10,1,5(4,15)9(13,14)(11,16)3,8-(6,12)(2,7)  
 4コーナー　 (*1,10)5,4,15,9-13(3,11,14,16)8-(6,12)(2,7)  

 ＜払戻金＞ 
 単勝 08 200円 1番人気  枠連　  1- 4   390円  1番人気
 複勝 08 110円 1番人気  馬連　 01-08   490円  1番人気
 　　 01 140円 2番人気  ワイド 01-08   240円  1番人気
 　　 09 430円 7番人気  　　　 08-09   960円 10番人気
 　　       　  　　　  　　　 01-09 1,640円 20番人気

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