京都金杯
2002/01/05 京都競馬場 芝1600m

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レース展望

出走有力馬

ダイタクリーヴァ
鳴尾記念は2着に敗れ、やや底を見せ始めた感じがあるが、得意の京都 マイルならこのメンバーならまだまだ主役。トップハンデの58.5キ ロで末脚の切れがやや鈍りそうなので、最後脚元をすくわれる可能性は なくもないが、切れ味のある馬も見当たらず連軸はやはりこの馬だろう。 叩かれながら調子を上げるタイプなので、そろそろ完調で出走できそうだ。
キタサンチャンネル
京阪杯は16着と大敗したが、道中折り合いを欠き、行くに行けない 展開では仕方がないところ。この一戦だけで評価は下げたくはない。 スワンSで4着しているように能力はここで十分に通用するものを 持っている。何より馬体が充実してきたのがプッシュ材料で、春とは 馬が違う。55キロのハンデなら、展開次第で同厩のダイタクリーヴァ を負かして不思議でない存在だ。一発を期待したい。
ミレニアムバイオ
春はスプリングS3着までは良かったが、その後の皐月賞、京都新聞 杯で惨敗し休養。7ヵ月半ぶりの1000万条件できっちり勝ち、 能力の高さを証明した。馬体も成長して、やっと素質に馬体が追いつ いてきた印象。条件馬と侮るなかれ、マイルなら重賞で十分に戦える 能力を備えている。調教、レースと目一杯に走るタイプなので、フレッ シュな状態のときが狙い目ということも付け加えておく。
ダービーレグノ
マイルCSで得意のマイルに戻って0.5秒差の6着。シンザン記念 を勝っているようにやはりこの馬はマイルが合うようだ。馬体は春か らそれほど変わった印象はないが、調教でもしっかり走れているよう に中身が充実してきたのだろう。地味なタイプで人気にならないので、 配当的に狙っておもしろそうだ。連下には押えたい馬。
ゴッドオブチャンス
スワンS3着、マイルCSは0.6秒差の13着と重賞を2回使って そろそろペースに慣れてくる頃だけに注意したい。ベストは1400 mだが、マイルでも2勝しているようにこなせないことはない。早い ペースで行ってもしぶといのが、この馬の持ち味。ハンデ54キロな ら更に粘りは増しそうだ。
トッププロテクター
2001ファイナルSで大外を捲くって0.1秒差の3着とやっと この馬らしさが戻ってきた。これまでオープン特別では好走するが 重賞では好走できない状態が続いているだけに強気になれないが、 スムーズな競馬ができればこのメンバーでも好走するだけの力を 持っている。仕上がり次第で狙ってみたい。



過去のレース結果 

1着馬3着馬2着馬馬連配当
1996年 テイエムジャンボ アラタマワンダー イブキニュースター 4,150円
1997年 イシノサンデー ユウトウセイ シロキタクロス 1,400円
1998年 ミッドナイトベット エリモダンディー ホウエイコスモス 540円
1999年 ヒカリサーメット ブリリアントロード カネトシガバナー 12,360円
2000年 キョウエイマーチ アドマイヤカイザー ロードアヘッド 900円
2001年 ダイタクリーヴァ エリモセントラル アグネスデジタル 4,420円


調教診断

ダイタクリーヴァ A/
栗坂でキタサンチャンネルと併せて、力強い脚捌きで元気一杯 の動きを見せた。動きに素軽いが出てきて、やっとこの馬本来 の動きになってきた印象。力を出せるデキと判断する。
キタサンチャンネル A/
栗坂で強めに追われて、最後まで確かな脚取りでしっかり伸びた。 併せたダイタクリーヴァよりも手応えが良く見えたくらいで、 ほぼ万全の仕上がり。折り合いさえつけば、上位争いできるだろう。
ミレニアムバイオ A/
栗坂で強めに追われて、最後までしっかりした脚取りでまっすぐ に伸びて51.2秒の好タイムを出した。馬体の張りも良く、 ひと叩きされ上昇している。力を出せる仕上がりだ。
ダービーレグノ A→
栗坂で馬なりだったが、軽快な脚捌きでラストまでしっかり伸びた。 馬体の太め感もなく、デキはまずまずだ。この馬なりに好調を キープといったところ。
ゴッドオブチャンス A→
南Wで鞍上が押えるのに苦労するほどの行きっぷりで元気一杯 の動きをみせた。気合乗りが素晴らしく、馬が走る気になって いるのがいい。前走同様、いい状態で出走できそうだ。
コンタクト A→
栗DWでラスト強めに追われて、クビを使った重心の低い走り で好調をアピールした。ここにきて馬体も充実してきており、 一発がありそうだ。注意したい馬。

相馬眼予想

 アグネスゴールド、ビハインドザマスクなどの有力馬の回避によって ダイタクリーヴァが断然の1番人気になりそうな京都金杯。昨年は58 キロを背負って楽勝したが、今年は58.5キロ。0.5キロをもらっ たが、馬も成長しているのでそれほど気にしなくていいだろう。鞍上に は、鳴尾記念に引き続いて武豊騎手。鉄板まではいかなくても、連は外 さない確率は高そうだ。

 過去10年で1番人気は8頭が連対しているが、相手に人気薄を連れ てくることが多く、20倍から40倍くらいの中穴が多く出ている。 データからの馬券作戦は、1番人気のダイタクリーヴァからの人気薄へ流して中穴 狙いとなるがどうだろう。いつものように調子と展開から予想していく ことにしよう。

 まず京都の馬場だが、今週はBコースで追い蒔きした洋芝の種が順調 生育し芝の状態は良いそうだ。金曜日は若干の雨が降ったが、土曜日は 晴れるので良馬場で行われることになりそうだ。今週は馬場については それほど気にする必要はないだろう。

 次に各馬の調子だが、ダイタクリーヴァ、キタサンチャンネル、ミレ ニアムバイオの動きが目に付いた。特に橋口厩舎の2頭ダイタクリーヴァ、 キタサンチャンネルの動きが素晴らしく、かなり高いレベルに仕上がっ ている。ミレニアムバイオもひと叩きされ確実に上昇しており、この 3頭にはアドバンテージを与えたい。その他では、ダービーレグノ、 ゴッドオブチャンス、コンタクトの動きがまずまずで力を出せそうだ。

 次に展開だが、逃げそうなのはタマモヒビキとエイシンルーデンスの 2頭だが、スピードのあるエイシンルーデンスが平均ペースより早い 流れで逃げることになりそうだ。今回のポイントは、ダイタクリーヴァ の出方で展開が変わるということ。ダイタクリーヴァ自身、出遅れ癖が あるのでゲートを出てみないと何とも言えないので、ここでは2通り の展開を考えてみたい。

 まずダイタクリーヴァが普通にスタートを切れば、2番枠ということ からも好位差しになるはずだ。ダイタクが前に行けば、それをマークする 後続も早めに動くのでペースは早くなる。ペースが早くなれば差し馬が 有利だが、後方から一気に差せる馬は見当たらない。トーホウドリーム の末脚は魅力だが、マイルの早い流れに対応できるか疑問なので、買え ても押えの評価だ。中団からの差し馬では、ダービーレグノ、トッププロ テクター、コンタクトの3頭が候補になる。

 ダイタクリーヴァは58.5キロを背負っているので、強気な競馬 はしないはず。前にいる同厩のキタサンチャンネルをかわいがるとす れば、ペースが早くても前に行った馬にもチャンスがある。ダイタクリ ーヴァは別格として、候補としては、キタサンチャンネル、ミレニアム バイオ、ゴットオブチャンスの3頭。この中では、外枠を引いて距離 ロスがあるゴットオブチャンスは、やや割り引きたい。

 次にダイタクリーヴァが出遅れた場合だが、武豊騎手は腹を決めて 直線勝負に徹するはずだ。そうなれば、ペースは必要以上に早くはな らないので、前に行った馬が有利だろう。エイシンルーデンスの逃げ 粘りまで考えられそうだ。また、ダイタクリーヴァ自身、15頭の 多頭数を捌くのに苦労すれば、追い込んで届かないケースも考えない といけないだろう。前に行った馬同士の組み合わせも少々買いたい ところだ。

 さあ最終決断。本命は、ダイタクリーヴァ。出遅れた場合は、追い 込んで3着も考えられるが、そこだけに固執したくないというのが 今回の結論。これまで散々ゲート練習を積んできていること、偶数枠、 武豊騎手が2度目の騎乗になることなどを考慮して、今回は出遅れ ないと判断したい。好位につけられれば、能力の違いで58.5キロ でも勝てるはずだ。

 対抗は、キタサンチャンネル。前走の京阪杯で期待して大敗したが、 得意のマイルなら再度期待してみたい。馬体の成長度では、メンバー中 1番でここにきての充実ぶりは目を見張るものがある。ダイタクリー ヴァと併せた調教の動きも素晴らしく、ここは外せない存在だ。

 準対抗は、ミレニアムバイオ。条件戦を勝ったばかりだが、昨年 春のスプリングSで3着しているように能力は見劣らない。フレッ シュな状態のときに好走するタイプで2戦目のここは絶好の狙い目だ。

 あとは、マイルに戻り実力を発揮できそうなダービーレグノ、 スワンSで3着し重賞でやれる目処が立ったゴッドオブチャンス、 重賞ではひと息もスムーズな競馬ができれば上位に食い込む力がある トッププロテクターを押さえたい。

     ◎ダイタクリーヴァ
     ○キタサンチャンネル
     ▲ミレニアムバイオ
     △ダービーレグノ
     注ゴットオブチャンス
     注トッププロテクター


レース結果

 2002年1回京都1日( 1月 5日) 11R  
 第40回 スポーツニッポン賞京都金杯(GIII) 
 サラ系4歳以上 1600m 芝・右 外  
 (混)[指] オープン ハンデ 
 本賞金: 4300、 1700、 1100、 650、 430万円 発走 15:40 
 天候:晴  芝:良  
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 着 予 枠 馬      馬  名         性齢  重量     騎手   タイム   着差       馬体重   調教師  人気
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  1 ◎ 2  2 (父)ダイタクリーヴァ  牡 5 58.5kg  武豊   1:33.8        500Kg  +2 橋口弘次  1
  2 注 8 14    ゴッドオブチャンス 牡 4 54.0kg  藤田伸二 1:33.9 1/2馬身  516Kg  +2 和田正道  3
  3 ▲ 3  5    ミレニアムバイオ  牡 4 53.0kg  松永幹夫 1:33.9 ハナ     484Kg  +2 領家政蔵  2
  4 △ 5  8    ダービーレグノ   牡 4 55.0kg  幸英明  1:34.4 3馬身    468Kg +10 高橋成忠  4
  5   7 12    コンタクト     牡 6 54.0kg  小牧太  1:34.4 クビ     460Kg  +2 安田隆行  6
  6 ○ 2  3    キタサンチャンネル 牡 4 55.0kg  高橋亮  1:34.5 1/2馬身  494Kg +10 橋口弘次 10
  7   4  6    タマモヒビキ    牡 6 53.0kg  小原義之 1:34.5 ハナ     514Kg  +2 小原伊佐 15
  8   5  9 (父)トーホウドリーム  牡 5 57.0kg  四位洋文 1:34.6 クビ     470Kg  +4 田島良保  5
  9 注 6 11    トッププロテクター 牡 5 55.0kg  和田竜二 1:34.6 クビ     478Kg   0 岩元市三 12
 10   1  1    タイキブライドル  牡 7 56.0kg  郷原洋司 1:34.7 3/4馬身  486Kg   0 伊藤正徳  8
 11   8 15    ノボリユキオー   牡 6 55.0kg  石橋守  1:34.8 クビ     464Kg   0 瀬戸口勉 11
 12   3  4    ヴィエントシチー  牡 6 51.0kg  福永祐一 1:34.8 クビ     486Kg  -2 田中耕太 14
 13   6 10    オースミブライト  牡 6 55.0kg  村本善之 1:35.4 3 1/2馬身  446Kg  +2 中尾正  13
 14   4  7    エイシンルーデンス 牝 6 54.0kg  野元昭嘉 1:35.4 クビ     476Kg  -2 野元昭   9
 15   7 13 (父)タイキポーラ    牝 6 54.0kg  武幸四郎 1:35.7 1 3/4馬身  492Kg   0 松元茂樹  7
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 ハロンタイム  12.4 - 11.0 - 11.7 - 11.9 - 11.7 - 11.6 - 11.6 - 11.9  
 上り  4F 46.8 - 3F 35.1 
 3コーナー  7(3,11)(2,5,8,13)(1,4,12,15,10)14,9-6  
 4コーナー  7(3,11)(2,10)(5,13)(1,8,15)(4,12)(9,14,6)  

 <払戻金> 
 単勝 02 170円 1番人気  枠連   2- 8 760円  4番人気
 複勝 02 110円 1番人気  馬連  02-14 850円  3番人気
    14 210円 4番人気  ワイド 02-14 400円  2番人気
    05 190円 3番人気      02-05 360円  1番人気
                      05-14 860円 10番人気




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