キーンランドC
有料版情報(抜粋)

■調教診断
[7 -]チアフルスマイル
札幌ダで軽く仕掛けられた。クイーンSから中1週になるが、引き続き軽快なフットワークで気配落ちはない。前走のデキをがっちりキープ。

■有力馬診断
[7 ]チアフルスマイル
札幌芝[3-0-1-3]で芝1200mは[2-0-0-1]。デビュー戦となった札幌芝1200mの未勝利戦では6番手からメンバー最速の35.0秒で上がって最後は持ったままで7馬身差で圧勝している。勝ちタイム1分9秒6は同日メインのTVh賞(1000万条件、1着レディブロンド、1分8秒7)で5着に相当。まさにサプライズの走りだった。一昨年の八雲特別1着(函館芝1200m)以来2年ぶりの芝1200mで流れに乗れるかどうかが課題だが、スピードはあるので対応できるのではないか。大外枠はスムーズな競馬ができるという点ではいいが、内でタメて抜け出すというのがこれまでの好走パターンなだけにマイナスになる可能性もある。ただ京都牝馬Sでは藤田騎手が外から2着に突っ込んだし、クイーンSでは横山典騎手が大外から捲った。名手の選択は正しいことが多い。新馬戦で見せた札幌向きのあの走り。相馬眼的に大外から突き抜ける可能性がある。

■相馬眼予想
札幌は晴れ、芝コースは良馬場。土曜はクローバー賞でレコードが記録され、最終Rの芝1200m(500万下)の勝ちタイムは1分9秒2と引き続き時計は早い。芝は中間で回復してまだそれほど荒れておらず、内外の差は大きくない。多頭数だと内がごちゃつくことが多く、差し馬は内を突くのはリスクが伴う。土曜最終Rは外差し2頭で決着したように差し馬は外からスムーズに上がって来れる馬が有利。ただ外を回るコースロスがあるので、流れが緩むと内を通って前に行った馬の粘り込みがある。要は流れ次第で有利不利は変わるが、札幌は函館より決め手が問われる。ここがポイント。

次に展開だが、逃げるのはモアザンベストかギャラントアローだが、ダッシュ力のあるモアザンベストがハナを切る展開か。16頭のフルゲートで1番人気のシーイズトウショウが先行馬ということを考えると流れが遅くなることはなさそう。土曜最終Rは前半3F33.7秒。ギャラントアローはスピードに乗るのに時間が掛かるが、一旦スピードに乗ると早い。ギャラントアローがハナを奪いに行くような展開になれば前半3F33秒台前半もあり得る。逆にギャラントアローが2番手で折り合いをつけるようなら33秒台後半から34秒台前半。こうなると前に行った馬の残り目もありそうだが、シーイズトウショウの出方次第のところもある。

シーイズトウショウは04年の函館SSの上がりがメンバー2位だったが、それ以降15戦して上がり3Fがメンバー3位以内に入ったことはない。その15戦のうちスプリント重賞は9戦で[2-1-2-4]で2勝。要はそれほど切れる脚はなく、スピードの絶対値の高さと底力で前に行って粘り込む競馬をして結果を出してきたということ。今回はいつものように先行して前を射程圏に入れながら直線で抜け出す作戦になりそうだが、函館SSでビーナスラインに並ぶ間もなく交わされたことで池添騎手が仕掛けを遅らせる可能性がある。逆に1番人気になったことで後ろからの突き上げもあり得る。

仕掛けが遅れれば前に行った馬のマークが緩み前残りを誘発しそう。逆に早めに動かざるを得ない状況になるとラスト1Fからの差し追い込み馬の突っ込みが怖い。このあたりが微妙なところだが、いずれにしてもスピード能力と地力の高さで上位争いできるだろう。陣営が次のセントウルSを意識して想定より仕上げが甘かったり、滞在競馬で落ち着いているはずだが、初めての札幌競馬でイレ込みが激しくなったりすると危なくなるが、そこはパドックでチェックするしかない。55キロは明らかに有利だが、それによって断然人気になった。それが落とし穴になる可能性もある。

レースは断然人気のシーイズトウショウを中心に進む可能性が高いので、前に行ってシーイズトウショウに交わされない馬がいるのかどうか、直線でシーイズトウショウを差し切ることができる馬がいるのかどうかというのが焦点。前に行く馬ではモアザンベスト。札幌芝1200mは2戦2勝、函館芝1200mは1戦1勝でまだ北海道では負けていない。アイビスSDを勝ったサチノスイーティーと北九州記念を勝ったコスモフォーチュンは前走1000万条件を勝った牝馬でモアザンベストはこれにズバリ当てはまる。今のスプリント重賞はレベルが高くなく、勝ち馬は日替わりの様相。回避馬が出て滑り込んだ運もある。

ただしギャラントアローと競い合って勝ち時計が1分7秒台に近づいたとき、シーイズトウショウが早めに動いて他馬が一気に外から来るような展開になると厳しくなりそう。一発の可能性はあるが、ここでは押さえにまで。ギャラントアローは56キロは有利だが、調教の気配からそれで一変するかどうかは微妙なところ。ダイメワンフィスは力をつけているが、福島→新潟→函館という使い方が気になる。増沢厩舎の馬はタフなので調教は動いているが、あまり強気になれない。コパノフウジンは調教動いたが、休み明けで乗り込みが少ないのが気になる。藤田騎手で怖い面があるが・・・。

差し馬ではチアフルスマイルとビーナスライン。チアフルスマイルは札幌芝1200mの未勝利戦を1分9秒6で7馬身差で勝っており、コース&距離の適性はある。芝1200mで前走のように行きっぷりが悪いと厳しくなるが、札幌2歳目で馬はピリッとしてくるはず。大外枠はこれまでの好走パターンからプラスではないが、多頭数でスムーズな競馬ということを考えると却っていいかもしれない。ビーナスラインは北海道の平坦で足掛かりのいい馬場の適性が高く末脚が切れる。前走は強い勝ち方でフロックではないだろう。内枠に入ったので、スムーズに外に出せるかどうか。そこがリスク。函館からの輸送も鍵。

本命はチアフルスマイル。久々の芝1200mというリスクはあるが、新馬戦で見せたサプライズに賭けてみたい。札幌向きのあの走りは大外一気を期待できる。対抗はビーナスライン。内枠に入ったが、末脚の切れ味と秋山騎手の腕に賭けてみる。昨年の羊ヶ丘特別は楽勝でまだ時計は詰められる。準対抗はシーイズトウショウ。札幌は函館より決め手が問われることから3番手。

■パドック診断

○6+:チアフルスマイル 馬体フックラ・気合乗り良く好気配・滞在で少し上積みある ○6+:シーイズトウショウ 馬体仕上がり張りは前走以上・気合乗りも目立つ ▲6:ビーナスライン それほど目立たないタイプ・前走のデキをキープ △5+:ツルガオカハヤテ 馬体充実して好気配・気合乗りもいい △5+:ダイワメンフィス 馬体の張り良く一連のデキをキープ 注5:モアザンベスト

■予想結果
◎チアフルスマイル 1着
単勝1,250円的中!
複勝230円的中!
馬連1,040円的中!
3連複2,860円的中!
3連単20,110円的中!

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