スプリンターズS
レース回顧

ピューロマジックは大外16番枠からハナを切り、4コーナーから直線入り口で後続を引き離すとメンバー7位タイの35.6秒で後続を完封した。勝ちタイムは1分9秒2(稍重)。前半3F33.6秒、上がり35.6秒、ラップは11.4−11.6−12.6秒。馬場の内側が荒れていたが、最終週の稍重の馬場でも内を通って前に行った馬しか伸びない馬場で外を回った差し追い込み馬の出番はなかった。前週のオールカマーでレガレイラが外から伸びなかったように格、調子よりも枠順、脚質、馬場適性が上回る状態が最後まで続いた。

ピューロマジックはスタートは速くなかったが抜群のダッシュ力で先頭に立ち、勝負どころで2番手のフリッカージャブの手応えが悪くなったことで後続を引き離せたことが大きかった。昨年逃げて2着に粘ったジューンブレア(坂井騎手)がスタートして先頭に立ったにも関わらず、あっさり引いたことも有利に働いた。アイビスSDをレコード勝ちした馬が9番人気でG1初制覇。暑くなると調子を上げる馬で今夏は重賞で[3−1−0−0]で完全に本格化した。7月26日以降の重賞で岩田望騎手は[5−3−1−2]で複勝率82%。

ワールズエンドは内ラチ沿いの3番手からメンバー5位の35.3秒で上がってクビ差の2着。京王杯SCを逃げ切り、安田記念で2着に入った馬が初の芝1200mで5番人気で2着に粘った。津村騎手が押してジューンブレアを交わして2番手につけたことが大きかった。4コーナーで前にいたフリッカージャブの手応えが悪く、そこでビューロマジックに離されたことが堪えた。フリッカージャブが15番枠、パンジャタワーが13番枠の外枠に入ったこともプラスに働いている。次走はマイルCSか。秋G1は社台、好調騎手がテーマか。

サウンドモリアーナは内から2列目の5番手を進み、メンバー3位タイの35.2秒で上がってクビ+ハナ差の3着。前走キーンランドCを勝った馬が11番人気で激走した。直線で外にヨレてペアポルックスの進路を妨害したため、吉田隼騎手は戒告を受けた。武英厩舎のミッキーアイル産駒で母はファンタジーSを圧勝したサウンドリアーナ。前走キーンランドCで断然人気のパンジャタワーに勝ったのはダテではないことを示した。土曜の芝1200m戦はダート実績のある馬が活躍。時計が掛かるタフな馬場でダート実績を生かせたのだろう。

スターアニスは馬込みの10番手を進み、メンバー2位の35.1秒で上がって0.2秒差の4着。スタートで外にヨレてレイピアと接触したが、ルメール騎手に処分はなかった。内を通って前に行った馬に有利な馬場で外から伸びて能力を示した。稍重のタフな馬場をこなしたが、本来はもっと時計が出る良馬場が合うタイプ。今開催の中山は内&前が有利な傾向だったが、敢えてここで芝1200mを使ったのは、来年の高松宮記念を視野に入れているからか。次走はマイルCSで古馬マイルで通用するのかどうか確かめることになりそうだ。

ジューンブレアは4番枠から先頭に立った後に坂井騎手が控えて5番手を進み、メンバー7位タイの35.6秒で上がって0.5秒差の8着。内を通って前につけた馬が有利な馬場で先頭に立った後にワールドエンド(津村騎手)、ビューロマジックに交わされて位置取りが悪くなったことが堪えた。ハナまたは2番手なら違ったレースになったのではないか。レース中に鼻出血(4回目)を発症。過去3回は下北半島特別、クリスマスC、アクアマリンCで全て勝っている。津村騎手とは脳内の差か、それともワールドエンドが社台だからか。

アイサンサンは2番枠からジューンブレアの後ろにいたが、ジューンブレアが5番手に控えたことで位置取りが悪くなり、メンバー6位の35.5秒で上がって0.6秒差の11着。ラスト1Fで鞭を入れたが、その後は前が詰まってまともに追えず脚を余した。内を通って前につけた有利な馬場でスタートで先頭に立ったジューンブレアの後ろにつけただけに、幸騎手とすればなんでジューンブレアが控えるんだといったところか。芝1200mもこなせるが、今後は芝1400mのスワンSから阪神カップか。幸騎手が持ち味を引き出せるかがカギ。

パンジャタワーは13番枠から中団の外を進み、メンバー15位の37.8秒で上がって2.7秒差の15着。外枠からスタートした馬は内に切れ込んだが、パンジャタワーは松山騎手が外に出し、3、4コーナーで1頭だけ大外をブン回していた。内を通って前に行った馬が有利な馬場で一番やってはいけない乗り方。ひと叩きして調教の動き、気配が良くなり、パドックでも仕上がりは良さそうだったが、重賞で絶好調の松山騎手がなぜあんな乗り方をしたのか不可解。大人の事情でもあるのか。ゲート入り前に長鞭で叩かれた影響は不明。

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