平安S
レース回顧

ロードクロンヌは14番枠からスタートを決めて2番手につけ、メンバー6位の37.7秒で抜け出して3馬身半差で圧勝した。勝ちタイムは1分56秒9(稍重)。ナルカミが逃げて前半5F60.5秒。後半5F62.6秒、上がり37.8秒、ラップは12.3−12.5−13.0秒。流れが速くなって上がりの掛かるタフなレースになり、2〜6着に追い込んだ馬が突っ込んだ。

ロードクロンヌは2番手から抜け出す正攻法のレースで圧勝し、京都のプロキオンS(G2)に続き重賞2勝目を挙げた。かなり強い内容でG3では能力が違うことを示した。前走フェブラリーSは1.3秒差の11着に終わったが、この勝利であらためてG1を目指すことになりそうだ。浦和記念で2着があるように地方の深いダートもこなすタイプ。次走は帝王賞でG1獲りを目指すことになりそうだ。

ヴァルツァーシャルは5番枠から12番手を進み、勝負どころで内から7番手に押し上げるとメンバー2位の37.2秒で上がって0.6秒差の2着。定通りロードクロンヌがナルカミを負かしに行って上がりが掛かるレースになり、穴馬が8番人気で激走した。24年マーチSを勝ったが、2着ミトノオーは次走平安Sを制していた。さらにボルックスSで60キロを背負って0.1秒差の2着に入ったが、勝ったカゼノランナーは佐賀記念、川崎記念を連勝した。

長期休み明けを除き、不良以外のダ1800m、57キロ以下では[3−2−0−0]で激走の条件が揃っていた。斎藤騎手が内をロスなく回ってきたこともプラスに働いている。重賞初制覇となったマーチSでも斎藤騎手が騎乗しており、今回が2度目の騎乗だった。よほど相性がいいのだろう。高木厩舎はダート走る馬が多く、高齢になってもパフォーマンスが落ちない馬が多い。7歳馬で人気になりにくいタイプ。またどこかで激走がありそうだ。

タイトニットはスタートした後にダッシュがつかず最後方を進み、メンバー最速の36.5秒で大外から追い込んで0.8秒差の3着。勝負どころで大外を回って早めに動くと詰めが甘くなるタイプ。テン乗りの川田騎手は展開と馬の持ち味を考慮して後方でタメたのだろう。前走ブリリアントSを勝ったが、調教診断で2位評価にしたように仕上がりも良かったのだろう。

メリークリスマスは14番手から徐々に押し上げ、メンバー3位の37.3秒で上がって1.1秒差の4着。前走アリエスS(3勝C)を勝った馬が重賞初挑戦で4着に入った。小手川厩舎のルヴァンスレーヴ産駒で地力と末脚の威力を兼ね備えたタイプ。大事に使えば重賞で勝ち負けできる馬になりそうだ。

ナルカミは前半5F60.5秒で逃げたが、直線でロードクロンヌにあっさり交わされて失速し1、6秒差の8着。休み明けでも田中博厩舎で入念に乗り込まれて仕上がりは良かったが、59キロを背負って速い流れで逃げ、ロードクロンヌに早めに来られては厳しかったか。UAEダービーを勝ち、BCクラシックで2着に入ったデルマソトゲケも長いトンネルに入っている。田中博厩舎がどうやって復活させるのか注目したい。

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