カペラS
レース回顧
テーオーエルビスは10番手を進み、4コーナーで7番手に押し上げるとメンバー最速の34.8秒で差し切って5馬身差で圧勝した。勝ちタイム1分8秒6(稍重)はレースレコード。タガノミストが逃げて前半3F32.9秒のハイペース。上がり35.7秒、ラップは12.0−12.1−11.6秒。3歳牡馬3頭が上位を独占した。テーオーエルビスは手応え良く進み、直線で外に出して馬群を割ると強烈な末脚で一気に抜け出して圧勝した。
勝ちタイム、上がりともかなり優秀でG1級の走りだった。こういうインパクトのあるレースをした馬がG1を勝つことが多い。これでダ1200mは5戦5勝で上がりは4戦が最速。レースセンスが良く、馬込みで進められ、狭いところにも突っ込める。これだけ走ったが、休み明けで馬体が16キロ増えて少し緩い仕上げだった。次走はサウジアラビアのリヤドダートスプリントに向かう予定。鮫島駿騎手は1月のプロキオンS以来11ヶ月ぶりの重賞制覇となった。
ヤマニンチェルキは大外16番枠から中団につけ、メンバー4位の36.0秒で上がって0.9秒差の2着。大外を回ってしぶとく伸びてきたが、勝ったテーオーエルビスが強過ぎた。例年なら勝ってもおかしくないレベルの走りをしている。同じ3歳のテーオーエルビスより2キロ重い58キロを背負い、大外枠から終始外を回ったことを考慮したい。雄大な馬体が目立ち、絶対能力が高い。次走はリヤドダートスプリントに向かう予定。
エコロアゼルは13番枠から3番手につけ、4コーナーで先頭に並びかけるとメンバー9位の36.7秒で上がって1.1秒差の3着。団野騎手が外枠から積極的なレースをして6番人気で激走した。大穴馬で狙い直前まで10番人気だったが、最終的には6番人気になった。最近は直前でオッズの変動が激しい。これでダ1200mは[3−0−2−0]。森厩舎の管理馬はダート短距離重賞に強い。ハイペースで強いレースをしている。
ガビーズシスターは7番手からメンバー7位タイの36.4秒で上がって1.2秒差の4着。中団の外からしぶとく伸びたが、前にいたエコロアゼルを交わせなかった。中山ダ1200mは[4−1−0−0]で昨年のカペラSを勝ったが、今年は昨年よりレースレベルが高くなった。パドックではチャカついていたが、馬体は仕上がっており、レースでは力を出している。
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