鳴尾記念
レース回顧
デビットバローズは4番手を進み、メンバー2位タイの33.9秒で抜け出して2馬身差で圧勝。勝ちタイムは1分43秒7。ショウナンマグマが逃げて前半3F33.9秒、5F57.1秒。上がりは34.7秒、ラップは11.5−11.5−11.7秒。開幕週の高速馬場で時計、上がりとも速いレースになった。デビットバローズは好位から抜け出す正攻法のレースで重賞初制覇。
3走前に同コースの大阪城Sを先行抜け出しで1分44秒6で2馬身半差で圧勝したが、そのときより速い流れで地力強化を示した。23年以降、阪神芝1800mでは全て岩田望騎手が騎乗し[3−1−0−0]で連対を確保。6歳セン馬でも長い休養が多く今が旬。今年の重賞で上村厩舎は[3−6−3−18]、2番人気以内では[2−5−1−1]で複勝率88.9%。パドックを見ると一頭一頭大事に仕上げている印象がある。
センツブラッドは内ラチ沿いの5番手を進み、メンバー5位タイの34.1秒で上がって0.3秒差の2着。直線で最内からしぶとく伸びてきた。前走カシオペアSは3番人気で直線で伸び切れず7着に終わったが、1枠1番から外に出して外を通っていた。今回は4番枠から終始内をロスなく回っている。前走騎乗した坂井騎手が上手く修正し、7番手人気で激走した。これで芝1800mは[1−3−0−1]で白百合S2着、ラジオNIKKEI賞2着など安定して走っている。
マテンロウレオは内ラチ沿いの後方から直線で内を突いてメンバー2位タイの33.9秒で上がって0.3秒差の3着。2着とはハナ差。2枠2番スタートでも位置取りが悪くなり、直線ではラスト1Fまで前が壁になって追い出しが遅れたことが堪えた。速い流れでも4、5番手につけた馬が連対しており、2枠2番の好枠を生かせなかったことが堪えた。22年のアンドロメダSを勝ってから17戦未勝利。不憫な騎乗が続いている。
グランヴィノスは8枠13番から6番手につけ、メンバー5位タイの34.1秒で上がって0.4秒差の4着。デビットバローズを見ながら進めたが、直線で引き離された。外枠から外を回ったこともあるが、直線で伸び切れなかったところに物足りなさが残る。前走4キロ増えた馬体がさらに8キロ増えて少しフックラ映った。ヴィルシーナ、シュヴァルグラン、ヴィブロスの半弟。今後も中距離のG3を使って行くことになりそうだ。
オールナットは大外枠から進んで行かず最後方を進み、勝負どころで外を回って中団まで押し上げたが、直線で一杯になって1.0秒差の10着。上がりはメンバー10位の34.6秒。前半5F57秒台で流れた東京新聞杯も9着に終わっている。前走より馬体が14キロ増えて過去最高体重。少し太かったことも影響したのだろう。芝2000mのチャレンジCを勝った馬。今後は芝2000mを以上を使っていくことになりそうだ。
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