札幌2歳S
レース回顧

ショウナンガルフは道中9番手を進み、大外からメンバー最速の35.0秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分50秒6。ジーネキングが逃げて前半5F62.6秒のスローペース。上がりは36.1秒、ラップは11.6−12.0−12.5秒。スローペースでも上がりが掛かり、この上がりで逃げ馬が2着に粘り込んだことを考えるとレースレベルは低い。ショウナンガルフは函館芝1800mの新馬戦を逃げて7馬身差で圧勝した馬が、今回は全く違う追い込むレースで1番人気で制した。控えるレースで勝ったことは今後に繋がる。須貝厩舎のハービンジャー産駒でミアネーロ、ショウナンザナドゥの半弟。早い時期から走る一族。須貝厩舎は札幌2歳Sをアドマイヤエイカン、ソダシ、マジックサンズで制しており4勝目となった。

ジーネキングは前半5F62.6秒のスローペースで逃げ、メンバー6位の36.1秒で上がってクビ差の2着。前走新潟芝1800mの新馬戦を逃げ切った馬が10番人気で激走した。ラスト3F11.6−12.0−12.5秒でラップが落ちたが、ショウナンガルフしか差してくる馬がいなかった。上がりが掛かっており、展開とメンバーに恵まれた印象。新種牡馬コントレイル産駒。重賞初出走で連対を確保した。

スマートプリエールは中団の外からメンバー3位タイの35.7秒で上がって0.3秒差の3着。勝負どころで武豊騎手が押して上がってきたが、直線で切れる脚を使えなかった。武豊騎手は「ボコボコした馬場を気にしていた。連対した2頭とは馬場の適性の差が出た」とコメント。大久保龍厩舎のエピファネイア産駒で母はスマートレイアー。パンパンの良馬場でどこまで切れる脚を使えるのか見てみたい。

アーレムアレスは出遅れて離れた最後方を進み、勝負どころで8番手に押し上げ、メンバー3位タイの35.7秒で上がって0.5秒差の4着。大外から早めに動いたが、ワンテンポ遅らせて外から上がってきたショウナンガルフに交わされ、直線でもジリジリとしか伸びなかった。出遅れて道中外から上がって脚を使ったことが堪えている。新馬戦のように好位につけるレースができれば馬券圏内があったのではないか。

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