札幌記念
レース回顧

トップナイフは5枠9番スタートから内ラチ沿いの12番手につけ、徐々に進出して4コーナーで3番手に押し上げるとメンバー5位の36.2秒で抜け出してレースを制した。勝ちタイムは2分1秒5(稍重)。アウスヴァールが逃げて前半5F60.6秒、後半5F60.9秒、上がり36.9秒、ラップは12.0−12.3−12.6秒。タフな稍重の馬場である程度流れて後方から追い込んだ3頭が上位を独占した。トップナイフは各騎手が避けた内ラチ沿いをロスなく進み、23年の札幌記念(稍重)で2着に入ったときと同様に内から押し上げて快勝。

パトロールビデオで見ると内ラチ沿いより2、3頭目の方が荒れており、1番人気で7着のホウオウビスケッツはそこを通っていた。内が荒れているため各騎手は外を回す、トップナイフは荒れ馬場をこなすという横山典騎手の読みがズバリ嵌まった。膝蓋を手術したこともプラスに働いた模様。重賞2着が4回あった馬が重賞13戦目で初制覇。近親にテイエムオペラオーがいる。デクラレーションオブウォー産駒は今年シランケドが中山牝馬S、セキトバイーストが府中牝馬Sを制しており重賞3勝目。秋は天皇賞(秋)、香港カップなどG1を目指すことになりそうだ。

ココナッツブラウンは8枠15番から出遅れて後方を進み、外からメンバー3位の35.5秒で追い込んで0.2秒差の2着。荒れた内を避けて終始外を回り、外から豪快に伸びてきた。前走クイーンSで頭差の2着に突っ込んだのはダテではなく、末脚の威力が牡馬相手でも通用することを示した。前走10キロ増えた馬体は中1週で10キロ絞れていた。初の芝2000mでこのレースぶりならもう少し距離を延ばしてもこなしそうだ。秋はエリザベス女王杯が目標になりそうだが、輸送すると馬体が減る点をどうクリアするかがポイント。

アラタは最後方から勝負どころで内ラチ沿いから10番手に押し上げるとメンバー最速の35.0秒で上がって0.3秒差の3着。単勝134倍の8歳馬が13番人気で激走した。これで道悪は[3−1−1−6]。3コーナー最後方で絶望的な位置取りだったが、浜中騎手が内に入れてロスなく回ってきたことが大きかった。道悪をこなし、持久力があるからこその激走なのだろう。22年の札幌記念で4着に入った馬。トップナイフは23年の札幌記念の2着馬。札幌記念はリピーターが活躍している点に注意したい。

ヴェローチェエラはスタートで挟まれて後方を進み、大外からメンバー2位の35.1秒で上がって0.4秒差の5着。前走函館記念は勝負どころで外から捲ってレコードで勝ったが、今回は大外から追い込むだけのレースになった。スタートで挟まれて位置取りが悪くなったことがマイナスに働いた。佐々木騎手は勝ち馬のように内からという選択肢はなかったとコメント。キング騎手が騎乗したシュトルーヴェも佐々木騎手と同じイメージだったのだろう。秋はチャレンジC、京都大賞典あたりからG1を狙うことになりそうだ。

ホウオウビスケッツは3番手からメンバー12位の37.1秒で上がって0.8秒差の7着。好スタートを切ったが、外からケイアイセナに前に入られたことで道中かなり力みながら走っていた。内ラチ沿いより2、3列目が荒れており、そこを通ったことも影響している。休み明けで馬体が12キロ増えていたが、札幌に滞在しており太め残りとまだはいえない状態だった。昨年秋は逃げて毎日王冠2着、天皇賞(秋)3着。5歳になって昨年より地力強化されているが、勝ち切るには何かアドバンテージが欲しいところ。

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