函館記念
レース回顧

ヴェローチェエラは中団の外を進み、3コーナーを過ぎから外から捲って直線入り口で先頭に立つとメンバー3位の34.7秒で上がってレースを制した。勝ちタイム1分57秒6は1988年の函館記念を勝ったサッカーボーイのレコードを0.2秒更新するレコードタイム。アウスヴァールが逃げて前半5F58.1秒のハイペース。後半5F59.5秒、上がり35.4秒、ラップは12.1−11.7−11.6秒で尻上がり。ハイペースで差し馬向きの展開になり、2着ハヤテノフクノスケを除く7着まで差し追い込み馬が占めた。

ヴェローチェエラは勝負どころで外から一気に捲って直線入り口先頭からそのまま押し切って優勝。穴馬◎が10番人気で重賞初制覇。芝2000mは新馬戦2着以来だったが、速い持ちタイムのない馬がレコードで制した。芝2400〜2600mの条件戦を3連勝したが、やはり距離は芝2000〜2200mが合うのだろう。ガツンと追い続けられる佐々木騎手が馬の持ち味を上手く引き出している。休み明けは3戦3勝。使い込むよりリフレッシュした後に結果を出している。次走は札幌記念でサマー2000シリーズの優勝を目指す予定。

<穴馬◎ヴェローチェエラの予想コメント>
穴馬ヴェローチェエラを狙う。芝2400〜2600mの条件戦を最速上がりで3連勝。日経新春杯は4着に終わったが、2分10秒5の好タイムで走っている。3着マイネルエンペラーは日経賞を制した。京都新聞杯で0.3秒差の3着に入ったが、4着アドマイヤテラは目黒記念、5着キープカルムはしらさぎSを制した。

3連勝の後、4、5、6着に終わって人気が落ちたが、これまで戦ってきた馬のレベルを考えるとハンデG3なら能力は足りる。阪神大賞典で直線で伸び切れなかったところを見ると距離は2000〜2200mがベストなのではないか。勝負どころで外から一気に捲れるタイプ。この持ち味を生かせるレースになると一発がある。

ハヤテノフクノスケは4、5番手から直線で外に出すとメンバー6位の35.3秒で0.3秒差の2着。ハイペースで差し追い込み馬向きのレースになったが、好位からしぶとく伸びて地力を示した。ハイペースでスタミナが問われたことが良かったのだろう。昨年札幌芝2000mの条件戦で外から上がって1、2着に入ったように小回りコースも合っている。横山武騎手は「調教の感じが良くなかった中で頑張っている。相当能力がある」とコメント。高速決着に対応したが、もっと時計の掛かる馬場が合っている。次走は札幌記念に向かう予定。

マイネルメモリーは出遅れて最後方を進み、メンバー最速の34.2秒で追い込んで0.2秒差の3着。2着ハヤテノフクノスケとはクビ差。14番人気の最低人気馬が激走した。ゴールドシップ産駒で持久力があるタイプ。ハイペースで追い込みに徹したことが上手く嵌まった印象。これで6〜8月は[3−1−3−1]で複勝率87.5%。昨年芝2000mの2、3勝Cを連勝したようにこの時期が合っているのだろう。

ディマイザキッドは出遅れて後方2番手からメンバー2位の34.5秒で追い込んで0.4秒差の4着。直線で外から伸びてきたが、最後にマイネルメモリーに切れ負けした。これまで緩い流れで末脚の威力で勝負してきたタイプだけにハイペースで末脚の威力が鈍ったのではないか。岩田康騎手は「速い流れについて行くのに苦労した」とコメント。これで重賞では4、8、4着。G3ならいつ激走してもおかしくない。

ランスオブクイーンは7、8番手からメンバー5位の35.2秒で上がって0.5秒差の5着。3、4コーナーで外からヴェローチェエラに上がられたことで仕掛けが遅れ、4コーナーで少し前と離されたことが堪えた。それでも外を回って最後までしぶとく伸びている。未勝利戦を勝った直後のオークスで5着に入ったのはダテではなく、重賞で通用するメドは立った。エリザベス女王杯に向けて賞金を加算したい。

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