府中牝馬S
レース展望

今年から東京に移動し、マーメイドSが府中牝馬Sに名称変更された。過去10年のマーメイドSで1番人気は[1−2−1−6]で3連対。22年までは[0−1−1−6]だったが、過去2年はビッグリボン1着、エーデルブルーメ2着で連対を確保。2番人気は[0−2−0−8]、3番人気は[1−1−1−7]で各2連対。6〜9番人気が6連対、10番人気以下が4連対。過去5年の馬連は80倍、119倍、57倍、10倍、18倍で荒れている。過去2年は10倍台に収まったが、人気薄軽量馬で中穴以上を狙うのが妙味。

前走勝って連対した4頭は前走条件戦だった。前走2勝クラスでも通用している。前走OP以上で連対した馬は[1−0−0−8]で1連対のみ。前走6着以下が5連対。前走10着以下は[2−0−1−27]で2連対。連対馬12頭が前走条件戦に出走していた。15、16、19、21年は条件戦組がワンツーを決めている。牝馬限定ハンデG3にクラスの壁はない。前走2勝クラスは1着、3勝クラスは4着以内が目安。

カニキュルは東京芝[3−1−1−0]で上がりは全て最速。前走2勝Cは前半5F59.9秒で3番手から最速の32.9秒で抜け出して1分33秒0で3馬身半差で圧勝。東京芝1800mは[1−1−0−0]で三浦特別(1勝C)を3番手から最速の33.3秒で抜け出して1分45秒3で優勝。菊沢厩舎のエピファネイア産駒で母は福島牝馬S&クイーンS2着馬シャルール。トランキリテの半妹。格上挑戦でハンデは前走から4キロ減の52キロ。流れが緩むと好位から抜け出しそうだが、流れが速くなると真価が問われる。

セキトバイーストは昨年のチューリップ賞で逃げてスウィープフィートに0.2秒差の2着。ローズSでは逃げてクイーンズウォークに0.2秒差の3着。4着タガノエルピーダ、7着ラヴァンダ、8着カニキュルに先着した。前走都大路Sは3番手から4位の35.6秒で抜け出して1分45秒2(稍重)で3馬身半差で圧勝。前半5F57.5秒のハイペースで先行して牡馬を相手にしなかった。四位厩舎のデクラレーションオブウォー産駒で半兄にマテンロウアレス、半弟にジョバンニがいる。浜中騎手が強気なレースで粘らせるか。

初音S勝ち馬カナテープ、チャレンジC勝ち馬ラヴェル、斑鳩S勝ち馬タガノエルピーダ、愛知杯2着馬シングザットソング、紫苑S2着馬ミアネーロ、阪神牝馬S3着馬ラヴァンダ、福島牝馬S勝ち馬フィールシンパシーなど伏兵は数多い。カナテープは東京芝[4−3−1−1]、東京芝1800m[4−1−1−1]の巧者。前走初音Sは10番手から最速タイの33.7秒で差し切って1分45秒5で優勝。クビ差2着のアドマイヤマツリはスピカS、福島牝馬Sを連勝した。堀厩舎のロードカナロア産駒。相手なりに堅実に走るタイプ。

ラヴェルはエリザベス女王杯で2着に入り、続くチャレンジCを1分58秒2で優勝。その後は金鯱賞9着、大阪杯11着、ヴィクトリアマイル12着。東京ではアルテミスSでリバティアイランドに勝っている。ナミュールの半妹。トップハンデ56.5キロがどう出るか。タガノエルピーダは斑鳩Sを3番手から4位タイの34.6秒で抜け出して1分35秒0で優勝。3着サフィラは次走阪神牝馬Sを制した。芝1800mは嵯峨野Sで2番手から3位タイの33.7秒で上がって2着がある。直線の長い東京でどこまで踏ん張れるか。

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