葵Ｓ
レース回顧
アブキールベイは４枠８番から６番手につけ、直線で外に持ち出すとメンバー６位タイの３３．６秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは１分８秒３。クラスペディアが逃げて前半３Ｆ３３．５秒、上がりは３４．８秒、ラップは１０．９−１１．５−１２．４秒。荒れ馬場で流れが速くなったが、前が離して逃げており、地力てで粘り込む馬と決め手で差す馬の２極化したレースになった。アブキールベイは１５番人気で重賞初制覇を飾った。これで芝１２００ｍでは［３−１−０−２］で岩田望騎手では［２−１−０−０］。４２０キロの小柄な牝馬だが、ファインニードル産駒でスプリント能力が高い。今後はサマースプリントシリーズを使ってくるか。
クラスペディアは８枠１５番からハナを切って前半３Ｆ３３．５秒で飛ばし、メンバー１４位タイの３４．９秒で上がって０．１秒差の２着。小崎騎手が外枠から押してハナを切り、内ラチ沿いをロスなく回って１３番人気を持ってきた。小倉２歳Ｓで２着があり、クロッカスＳを逃げ切った馬。前走ファルコンＳで１６着に終わり、不利な外枠に入ったことで人気の盲点になった。今年初年度のミスターメロディ産駒。人気になりにくく、何度も穴をあけそうなタイプ。
レイピアは６枠１２番から８番手の外からメンバー６位タイの３３．６秒で上がって０．２秒差の３着。３〜６着は同タイムの接戦だったが、最後にひと伸びして８番人気で激走した。芝１２００ｍで前に行くレースを続けていたが、今回は差すレースで突っ込んだ。かなり使い込んでいるが、タワーオブロンドン産駒が脚質の幅を広げている。
ニタモノドウシは出遅れて後方から２位タイの３３．４秒で上がって０．５秒差の１１着。ムイは出遅れて後方から６位タイの３３．６秒で上がって０．６秒差の１２着。ウイントワイライトは出遅れて最後方から２位の３３．４秒で上がって０．６秒差の１３着。３頭は４、５、１番人気に支持されたが、出遅れて物理的に届かない位置からのレースになり届かなかった。３頭とも能力があるため、巻き返しに注意したい。
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