天皇賞(春)
レース展望

過去10年で1番人気は[4−3−0−3]で7連対。17年以降は[4−3−0−1]、菊花賞馬は[3−0−0−1]で堅実。2番人気は[5−0−1−4]で5連対、3番人気は[1−0−1−8]で1連対。6〜9番人気、10番人気以下は各2連対。過去5年の馬連は57倍、9倍、5倍、40倍、10倍。23年は単勝1倍台のタイトルホルダーが競走を中止し、2−5番人気で中穴決着。本命を押さえて中穴を狙うのが妙味。

連対馬16頭が前走3着以内。前走G1、G2好走馬が活躍している。残る4頭は前走G1で4、13着、G2で5、6着から巻き返した。前走G3は[0−1−1−20]で1連対のみ。前走重賞以外は[0−0−0−12]で出番なし。連対馬15頭に芝3000m以上のG1で3着以内があった。天皇賞(春)、菊花賞で3着以内がある馬に注目。過去10年で菊花賞馬が7勝を挙げているが、今年は菊花賞馬の出走がない。

ヘデントールは[5−2−0−1]で青葉賞8着を除き連対を確保。菊花賞は後方2番手から4コーナーで5番手に押し上げ、4位タイの35.8秒で上がって0.4秒差の2着。前走ダイヤモンドSは5番手から4コーナーで先頭に立つと34.9秒で上がって3分32秒2で4馬身差で圧勝した。菊花賞2着馬がハンデG3で57キロというのは有利だった。今回は初めて58キロを背負う。戸崎騎手は芝3000m以上のG1[0−2−2−7]、19年以降は[0−2−2−1]で複勝率80%。関西の重賞では位置取りが悪くなることが多い。

サンライズアースは阪神大賞典をハナを切った後に2番手に控え、最速の35.0秒で上がって3分3秒3で6馬身差で圧勝。レイデオロ産駒で祖母がハルーワソング、近親にシュヴァルグラン(天皇賞春3、2、2着)がいる。前に行って最速上がりで6馬身差で圧勝は天皇賞(春)の優勝を確定させるような走りだった。昨年のダービーで後方2番手から捲って0.7秒差の4着に入ったのはダテではない。池添騎手は芝3000mのG1[1−1−2−32]で勝ったのは菊花賞のオルフェーヴルのみ。5番人気以内では[1−0−2−7]。

23年の天皇賞(春)勝ち馬ジャスティンパレス、昨年の菊花賞4着馬ショウナンラプンタ、日経賞勝ち馬マイネルエンペラー、昨年の天皇賞(春)2着馬ブローザホーン、レッドシーターフHC勝ち馬ビザンチンドリーム、昨年の京都記念勝ち馬プラダリア、ステイヤーズS勝ち馬シュヴァリエローズ、阪神競馬場リニューアルオープン記念を5馬身差で圧勝したハヤテノフクノスケなど伏兵は多士済々。ジャスティンパレスは芝3000m以上[2−0−1−0]で天皇賞(春)、阪神大賞典を勝ち、菊花賞3着。昨年以降は全てG1で4、10、4、5、5、6着。過去10年でディープインパクト産駒は[4−1−2−22]。鮫島駿騎手はG1初制覇なるか。

ショウナンラプンタは青葉賞2着、神戸新聞杯3着、菊花賞4着、日経新春杯2着、阪神大賞典4着で善戦が続いている。20年以降の芝3000m以上で武豊騎手は[0−0−2−19]、5番人気以内では[0−0−1−9]。長距離戦は騎手の腕といわれる。お得意の後方から大外ブン回しで届くレースになれば。マイネルエンペラーは日経賞を3番手から4コーナーで2番手に押し上げ、8位の37.0秒で抜け出して2分36秒1(稍重)で優勝。ゴールドシップ産駒でオークス馬ユーバーレーベンの全弟。今年丹内騎手は41勝でリーディング2位。丹内騎手は芝3000m以上[0−0−0−8]、天皇賞(春)は11年にコスモメドウで競走中止。

ブローザホーンが昨年の宝塚記念を大外一気で2分12秒0(重)で優勝。天皇賞(春)は12番手から最速の34.6秒で大外から猛然と追い込んで0.3秒差の2着。良馬場で最速上がりを繰り出して2着に突っ込んだ。前走阪神大賞典で3着に入って復調気配。馬場は渋った方がいいが、良馬場でも上がりが掛かれば。ビザンチンドリームは菊花賞で最速の35.4秒で追い込んで0.5秒差の5着。4コーナーと直線で不利があった。前走レッドシーターフHC(G2)を後方から差し切って3分6秒6で優勝。きさらぎ賞を大外一気でウォーターリヒトに勝った馬。先週のフローラSを勝ったシュタルケ騎手が出遅れずに中団の後ろあたりにつけられれば。

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