ユニコーンS
レース回顧
カナルビーグルは4番手からメンバー2位の36.3秒で内から抜け出してレースを制した。勝ちタイムは1分56秒8。サイモンシュバリエが逃げて前半5F61.8秒、上がり36.6秒、ラップは12.2−12.2−12.2秒。外から人気のメイショウズイウン、クレーキングが捲って激しいレースになり、人気馬3頭で決着した。カナルビーグルは勝負どころで外に出せず、直線で内に切り替えたが、そこから鋭く伸びて抜け出し、3番人気で重賞初制覇を飾った。
4コーナーで外に斜行したため、吉村誠之助騎手には過怠金3万円が課せられた。斜行はあったが、吉村誠之助騎手が道中馬込みでロスなく進めて脚をタメたことが最後の脚に繋がったのだろう。吉村誠之助騎手は今年の重賞[2−0−1−2]、4番人気以内なら[2−0−1−0]。今年22勝で武豊騎手とは1勝差。ちなみに武豊騎手は今年の重賞[0−3−3−11]、4番人気以内では[0−2−2−7]。カナルビーグルはフォーエバーヤングと同じリアルスティール産駒。次走は東京ダービーに向かうことになりそうだ。
クレーキングは伸び上がるようにスタートして最後方を進み、メンバー最速の36.2秒で上がって0.1秒差の2着。外から捲っていい脚を長く使ったが、最後に競り負けた。4コーナーでカナルビーグルに内からぶつけられてバランスを崩したことも影響している。スタートがまともなら勝っていた可能性が高いが、パドックでは歩様に硬さがあるところが少し気になった。それでも2着に入って東京ダービーの出走権を確保した。
メイショウズイウンはスタートで躓いて後方を進み、向こう正面で捲って3番手に押し上げ、メンバー3位の36.7秒で上がって0.2秒差の3着。未勝利、1勝Cは好位から抜け出して勝ったが、伏竜S2着に続き、また出遅れた。いい脚を長く使っているが、流れを考えると中団より前につければもっとやれたのではないか。武豊騎手は今年重賞未勝利だが、マイラーズC2着、ユニコーンS3着、天皇賞(春)3着と復調してきている。
ベリタバグスは中団からメンバー4位の36.8秒で上がって0.7秒差の4着。3着とは3馬身差で前の3頭に大きな差をつけられた。これで[1−3−1−2]で4着以内を確保。相手なりに堅実に走るため、物指しになりそうな馬。ちなみに黒竹賞はルクソールカフェに0.9秒差の2着だった。
[Home]