青葉賞
レース回顧
エネルジコは7枠10番スタートから後方を進み、4コーナーで後方2番手から大外に持ち出すとメンバー最速の33.4秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは2分24秒8。ガルダイアが逃げて前半5F59.9秒、後半5F59.2秒。上がりは34.4秒、ラップは11.9−11.8−11.2秒で尻上がり。中盤で流れが緩んで上がり勝負になり、切れる脚を使った馬が上位を独占した。勝ったエネルジコは大外から最後の最後に前を交わして優勝。デビューから全て最速上がりで3連勝となった。小柄なドゥラメンテ産駒でまだ馬は子供だが、尻上がりの最速ラップで勝ってきており、まだ底を見せていない。母エノラは独オークス馬。今年から青葉賞は1週前になったことでダービーは中4週になる。小柄なエネルジコはプラスに働きそう。現時点では流れが速くなって地力&体力が問われるレースになるとどうかだが、流れが緩んで上がりの速さが問われるレースになれば面白そうだ。
ファイアンクランツは8番手の外を進み、メンバー2位の33.7秒で上がってクビ差の2着。外を回っていい脚を長く使ってゴール前で先頭に立ったが、最後にエネルジコに交わされた。モレイラ騎手がエネルジコより前で進めて上手く乗っているが、最後にエネルジコに切れ負け。叩き3戦目でダービーの出走権が懸かったレースだったが、さすがに堀厩舎と思わせる仕上げだった。これで[1−2−2−1]で4着以内を確保。新馬戦を勝ってから勝ち切れないレースが続いているが、少しずつパフォーマンスを引き上げている。
ゲルチュタールは5番手の外からメンバー5位タイの34.0秒で上がってクビ+ハナ差の3着。切れより地力タイプということもあるが、最後に切れ負けした。京成杯は太め残りで10着に終わったが、8キロ絞れたゆきやなぎ賞を勝ち、今回はさらに14キロ絞れていた。ダービー出走権は1、2着馬のみ。長い距離が合うため、夏から秋に向けて長い距離を使ってきそうだ。
レッドバンデは出遅れて後方を進み、直線で最内からメンバー3位タイの33.8秒で上がって0.1秒差の4着。佐々木騎手が目一杯に追って直線で抜け出したが、外から伸びた馬に切れ負けした。佐々木騎手は最後の直線コースでの御法(鞭の使用)3件で過怠金22万円が課せられた。距離を延ばしてパフォーマンスを引き上げている。中山が合うため、秋はセントライト記念か。
アマキヒは馬込みの8番手を進み、メンバー5位タイの34.0秒で上がって0.2秒差の5着。直線で抜け出すまでの切れはなかったが、最後までジワジワ伸びて食い下がった。現時点では決め手比べでは分が悪いが、キャリアを積んで少しずつ力をつけている。母はアパパネ。国枝調教師は来年2月末で引退。秋に向けてどう仕上げてくるか。
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