マーチS
レース回顧
ブライアンセンスは7枠12番から6番手につけ、メンバー3位の37.9秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分51秒5(稍重)。ビュアキアンが逃げて前半5F60.9秒。上がりは38.5秒、ラップは12.4−12.7−13.4秒。上がりの掛かるタフなレースになったが、決め手のある馬が後方に控え過ぎたことである程度前につけた3頭で決着。ブライアンセンスは3コーナーで外から上がって行こうとしたが、そこで少し内に入れて脚をタメたことが最後のひと伸びに繋がっている。前走アルデバランSを勝った馬が2番人気で重賞初制覇を飾った。今年の重賞で岩田望騎手は[3−1−0−9]で3勝目。ここ2週は[2−1−0−1]で考えられた騎乗が目立つ。ブライアンセンスは次走名古屋グランプリまたは平安Sに向かう予定。
マテンロウスカイは8枠14番から内ラチ沿いの4番手につけ、3コーナーで内から先頭に立つとメンバー8位の38.6秒で上がってクビ差の2着。勝ったブライアンセンスは57.5キロ、マテンロウスカイは初ダートで59キロを背負っており、実質は勝ちに等しい内容。外枠から横山典騎手が上手く内に入れてロスなく進み、勝負どころで内から上がったことで1番人気のロードクロンヌに外を回させたことが功を奏した。他のレースでも横山典騎手は外枠から上手く内に入れることが多く、考えられた騎乗をしている。ダートで走ったことで今後は地方交流重賞が視野に入る。
ロードクロンヌは1枠1番から2番手につけ、メンバー6位の36.4秒で上がってクビ+クビ差の3着。勝負どころで内からマテンロウスカイに前に出られたことで、マテンロウスカイ、ピュアキアンの外を回るロスがあった。前2走より流れが速くなったため、藤岡佑騎手が強気に乗れなかったのは仕方ない面もあるが、最後までしぶとく伸びただけにもう少し早めに動いてロスなく進めれば勝ち負けできたかもしれない。昨年以降の重賞で藤岡佑騎手は1番人気では[0−0−2−4]で6戦のうち5戦が3、4着に終わっている。脚質的に紛れは少なく、今後ダート重賞戦線で活躍できる。
ブレイクフォースはスタートで挟まれて後方を進み、直線で内からメンバー最速の37.7秒で上がって0.3秒差の4着。直線で前が壁になって脚を余した。11番人気で全く人気がなかったが、もう少しスムーズなら勝ち負けできたのではないか。23年以降11戦して上がりは[8−2−1−0]で全て3位以内。展開が嵌まってもう少しスムーズなら馬券圏内がある。
ホウオウルーレットはスタートで挟まれて後方を進み、大外からメンバー2位の37.8秒で追い込んで0.5秒差の5着。ずっと外を回って4コーナーで大外に振られたことが堪えた。昨年12月以降9戦して上がりは[1−4−4−0]で全て3位以内。オメガパフュームの半弟。勝負どころでもう少しロスなく上がって行くレースができるようになれば重賞でも激走がある。
[Home]