スプリングS
レース回顧

ピコチャンブラックは3番手から3コーナーで先頭に立ち、メンバー8位タイの38.1秒で上がってレースを制した。勝ちタイムは1分51秒5(重)。ダノンセンチュリーが逃げて前半5F61.7秒。上がりは12.7−12.3−13.1秒。雨が降って馬場が悪化し、上がりの掛かる消耗戦になった。ピコチャンブラックは早め先頭から地力で押し切って2番人気で重賞初制覇。前走ホープフルSで13着に惨敗した馬がデータを覆した。小回り向きの地力タイプだけに雨で馬場が悪化したことがプラスに働いている。上原佑厩舎は重賞初制覇となった。祖母にバレークイーン。皐月賞は高速決着になりやすいが、馬場が渋れば出番があるかもしれない。

フクノブルーレイクは9番手から4コーナーで3番手に押し上げ、メンバー3位の37.6秒で上がってクビ差の2着。穴馬で狙った馬がいい脚を長く使って7番人気で激走した。前走フリージア賞は3着に終わったが、1着ヴァルキリーバース、4着トリプルコークはサンデーRの素質馬、2着ダノンシーマはセレクトセール3億円馬で3頭ともスプリングSに出走すれば人気になりそうな馬だった。父は中山巧者だったウインブライト。フクノブルーレイクも中山が合っている。時計の掛かる馬場で注意したい。

キングスコールは出遅れて後方から4コーナーで3番手に押し上げ、メンバー8位タイの38.1秒で上がって0.3秒差の3着。出遅れて位置取りが悪くなり、外を回って強引なレースになったことが堪えた。4コーナーから直線で止まりかけたが、そこからしぶとく伸びて3着を確保したことを評価したい。スタートを決めて好位につければ勝ち負けできたのではないか。札幌芝1800mの新馬戦をレコードで圧勝したのはダテではない。キャリア1戦で皐月賞の権利を確保。皐月賞は矢作厩舎が本番の仕上げでくる。

マテンロウバローズは内ラチ沿いの中団につけ、メンバー4位の37.8秒で上がって0.4秒差の4着。勝負どころで手応えが悪くなって上げて行けず、直線で最内を突いてしぶとく伸びてきた。追って味のあるタイプだが、重馬場が影響して伸び切れなかった。皐月賞の権利を獲れなかったため、チャーチルタウンズC(旧アーリントンC)、ニュージーランドTを使ってNHKマイルCを目指すことになりそうだ。

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