フィリーズレビュー
レース回顧
ショウナンザナドゥは道中10番手につけ、直線で外からメンバー最速タイの34.8秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分20秒7。ドゥアムールが逃げて前半3F33.2秒、5F56.9秒の速い流れ。先週は内が有利な馬場だったが、速い流れで決め手勝負になったことで外から追い込んだ2頭で決着。ショウナンザナドゥは初の芝1400mだったが、これまでと違う追い込むレースで豪快に差し切って重賞初制覇を飾った。前走クイーンCは馬体が6キロ減って9着に終わったが、陣営が馬体回復に努めたことで10キロ増えていた。半姉ミスエルテはファンタジーS勝ち馬。松下厩舎の管理馬は芝1400m重賞に強い。池添騎手は昨年の京都記念をプラダリアで勝ってから約1年ぶりの勝利となった。次走は桜花賞に向かう予定。
チェルビアットは14番手からメンバー最速タイの34.8秒で上がって0.1秒差の2着。最後に大外から切れる脚を使って突っ込んだ。前走小倉芝1200mの未勝利戦を1分9秒6で勝った馬が、3、5着に終わっていた芝1400mで14番人気で激走した。ハイペースの展開が味方したこともあるが、前走芝1200mで2番手から押し切った馬を北村友騎手が後方でタメて上手く決め手を引き出している。北村友騎手は昨年ハイペースになったファルコンSをダノンマッキンリーで勝っている。芝1400mでハイペースになりそうなときは注意したい。高野厩舎のロードカナロア産駒でオールナットの半妹。次走は桜花賞に向かう予定。
ボンヌソワレは4番手からメンバー5位の35.6秒で抜け出したが、最後に外から2頭に交わされて0.1秒差の3着。ハイペースで先行して直線で抜け出す強いレースをしている。穴馬で狙ったが、東京芝1400mの1勝Cでエンブロイダリー(クイーンC)に0.2秒差の2着に入ったのはダテではなかった。これで[1−2−2−1]で5着以内を確保。相手なりに堅実に走るタイプ。宮田厩舎のレイデオロ産駒でロングラン(小倉大賞典)の半弟。今年2年目のレイデオロ産駒はまだ重賞勝ち馬が出ていない。次走は桜花賞に向かう予定。
ルージュラナキラは7番手の内につけたが、直線で前が壁になってほとんど追えず1.1秒差の10着。道中ロスなく回って勝負どころで手応えが良かったが、直線でまともに追えなかった。芝1400mの新馬戦、つわぶき賞を連勝して1番人気に支持されたが、今回は全く走っていない。賞金的に出走は厳しそうだが、次走は桜花賞に向かう予定。
インプロペリアは1枠1番から内ラチ沿いの4番手につけたが、直線でごちゃついて後退し1.3秒差の12着。道中ロスなく回って直線で外に出そうとしたが前が壁になって出せず、その後もごちゃついていた。22年のフィリーズレビューを勝ったサブライムアンセムの全妹。キャリア1戦、休み明けでも仕上がりは良さそうだったが、全く力を出せなかった。
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