オーシャンS
レース回顧

ママコチャは6枠11番からスタートを決めて3番手につけ、メンバー5位の33.1秒で抜け出してレースを制した。勝ちタイムは1分7秒1。テイエムスパーダが逃げて前半3F33.7秒。上がりは33.4秒、ラップは11.2−10.9−11.3秒。今年から開幕週に移動し、重賞としては流れが緩んで上がりが速くなり前残りになった。

ママコチャは3番手から抜け出す正攻法のレースでスプリンターズS以来の勝利を挙げた。G1、G2で勝ち切れないレースが続いていたが、今回はG3でメンバーが楽になっていた。これで良馬場の芝1200mでは[2−2−0−1]で4着以内を確保。高松宮記念は5年連続で重&不良馬場。そのあたりを考慮して陣営はここで仕上げて勝ちにきたのだろう。今年の重賞で川田騎手は[1−1−1−7]で単勝回収率27%。次走高松宮記念は良馬場になるかがカギになる。

ペアポルックスは2番手から4コーナーで先頭に立ち、メンバー11位タイの33.4秒で上がって半馬身差の2着。直線で後続を突き放したが、最後にママコチャに交わされた。前走シルクロードSは14着に終わったが、稍重のタフな馬場だった。良馬場では[3−4−1−0]、芝1200mでは[3−2−1−0]。ラピスラズリSを逃げて1分7秒2で勝ったが、今回は1キロ重い57キロを背負って同タイムで走っている。

ウイングレイテストは4番手からメンバー6位タイの33.2秒で上がって0.4秒差の3着。2枠2番から内ラチ沿いをロスなく回り、直線で内からしぶとく伸びてきた。これでスプリント戦では[0−2−1−1]でスプリンターズS14着を除き3着以内を確保。今年8歳になったが地力があり、能力は衰えていない。

ヴェントヴォーチェは5番手からメンバー8位タイの33.3秒で上がって0.5秒差の4着。ルメール騎手がママコチャをマークして直後につけたが、直線で突き放された。好位の外から33.3秒で上がって自分の力は出したが、開幕週の馬場で上がりが速過ぎた。長期休養から復帰して少しずつ復調してきている。

ウインモナークは7番手からメンバー6位タイの33.2秒で上がって0.6秒差の5着。それほど切れるタイフではないが、外を回って33.2秒で上がったが、前に追いつくことができなかった。松岡騎手は「最後に前の馬を交わせかなったのは納得いかない」とコメント。開幕週に移動し、レース自体が変わった印象。

ステークホルダーは出遅れて後方から中団に押し上げ、メンバー8位タイの33.3秒で上がって1.0秒差の10着。2、3勝Cはメンバー2位の33.9秒で差し切ったが、今回はそれより速い上がりでも前との差は詰まらなかった。出遅れて前半脚を使ったことも堪えた。今回は惨敗したが、G3なら通用するレベルにある。

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