ファルコンS
レース回顧
ダノンマッキンリーは8枠15番スタートから14番手を進み、直線で大外からメンバー最速の33.6秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分20秒2。オーキッドロマンスが逃げて前半3F33.8秒、5F57.0秒の平均ペース。上がりは34.7秒、ラップは11.5−11.3−11.9秒。追い込んだ馬と逃げた馬での決着になった。ダノンマッキンリーは朝日杯FS、クロッカスSを緩い流れで折り合いを欠いて自滅したが、前半3F33秒台の流れで折り合って最速上がりで差し切り重賞初制覇。2位を0.5秒上回る末脚は強烈だった。これで芝1400mで前半5F57秒台なら[3−0−0−0]。折り合いがつけば、切れる脚を使えることを示した。次走はNHKマイルC。距離は1F延びるが、G1でハイペースの激戦になるようなら注意したい。
オーキッドロマンスはハナを切って前半3F33.8秒、5F57.0秒で進み、メンバー8位タイの34.8秒でしぶとく粘って半馬身差の2着。4コーナーから直線で後続が手綱を動かす中、馬なりで追い出しを待つ余裕があった。これで芝1400mは[0−2−1−0]で京王杯2歳S3着、クロッカスS2着、ファルコンS2着で3着以内を確保。元々完成度の高い馬だが、レースを使いながら少しずつパフォーマンスを引き上げている。
ソンシは馬込みの5番手を進み、直線で前にいたナムラアトムの外に出すとメンバー6位タイの34.7秒で上がって0.4秒差の3着。直線でごちゃついて追い出しが遅れたことが堪えた。前走外から差し切ったナムラアトムが先行して外からマークしてきたことが川田騎手は誤算だったか。今回はスムーズさを欠いたものでこれがこの馬の能力ではない。今後はNHKマイルCに向けて賞金を加算するためにアーリントンCあたりを使ってきそうだ。
ナムラアトムはスタートを決めて4番手につけ、メンバー11位タイの35.0秒で上がって0.6秒差の4着。前走1勝Cを外から差して勝ったが、今回は浜中騎手が先行した。逃げたオーキッドロマンスが2着に粘っており、先行したことが悪いとは思わないが、前2走と違うレースで馬が戸惑った面もあるか。ナムラクレアの半弟。次走は芝1200mの葵Sに向かうことになった。
ロジリオンは1枠1番から10番手を進み、直線で前が壁になってほとんど追えず0.6秒差の5着。京王杯2歳S2着、クロッカスS1着でオーキッドロマンスに先着していたが、結果的に1枠1番に入ったことがアダになった。今年の重賞で三浦騎手は[0−1−1−9]、3番人気以内では[0−0−0−2]。三浦騎手はこういうレースを想定できたようだが、回避できなかった。
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