セントライト記念
レース回顧
レーベンスティールは3枠4番スタートから6番手の内を進み、4コーナーから直線で外に出すとメンバー最速の33.9秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは2分11秒4。ドゥラエレーデが逃げて前半5F60.1秒。後半5F58.8秒、上がりは34.4秒、ラップは11.7−11.7−11.0秒。中盤に流れが緩んでラスト3Fの上がり勝負になった。4、6、2、1番枠の馬が1、3、4、5着。直線では外が伸びたが、内枠スタートから道中内めをロスなく回った馬が有利だった。
レーベンスティールはモレイラ騎手がスタートを決めて好位につけ、勝負どころでスムーズに外に出して持ってきた。完璧なレースぶり。モレイラ騎手は18年京都2歳S以来5年ぶりのJRA重賞勝利となった。ラスト2F11.7−11.0秒。追い出してギアチャンジしてからの末脚は強烈だった。こういうインパクトのあるレースをした馬はG1馬になることが多い。パドックでは馬体が4キロ絞れて前哨戦でもかなり仕上げていた。母系にリアルシャダイ。次走は未定だが、このレースぶりなら菊花賞に使ってくる。
ソールオリエンスは8枠14番スタートから10番手を進み、大外からメンバー2位の34.0秒で上がって0.3秒差の2着。4コーナーで大外を回ったことで2馬身程度のロスがあった。横山武騎手は直線で差し切れると思ったようだが、レーベンスティールにラスト11.0秒で上がられて届かない。2着に負けたが、休み明け、菊花賞前のレースとしては上々の内容。馬体は増えていなかったが、体は成長してきている。次の菊花賞は本番の仕上げで臨んでくる。父キタサンブラックはセントライト記念、菊花賞を連勝している。
シャザーンはスタートを決めて6番手につけ、メンバー6位の34.6秒で上がって0.5秒差の3着。皐月賞、ダービーは後方からのレースになったが、今回は好位で流れに乗ることができた。岩田望騎手は重賞では流れに乗れず後方からのレースになることが多いが、WASJ優勝で自信をつけたのか、重賞でも好位置を取れるようになってきている。パドックでは馬体が成長して春より気配が良くなっていた。母は4歳でエリザベス女王杯を制し、5歳で有馬記念2着に入ったクイーンズリング。次の菊花賞で素質が開花するか。
セブンマジシャンは8番手からメンバー4位タイの34.3秒で上がって0.6秒差の4着。西村騎手が道中内をロスなく回って4コーナーで外に出して伸びてきた。近親にノームコア、クロノジェネシス。レースで不利を受けることが多いが、少しずつ地力が強化されてきている。
キングズレインは出遅れて最後方を進み、勝負どころで内から押し上げてメンバー3位の34.1秒で上がって0.7秒差の5着。1枠1番に入ったが、出遅れて最後方から追い込むレースになった。ルーラーシップ産駒。もっと長い距離でゆったりと進められるレースが合っている。
ウインオーディンは12番手からメンバー4位タイの34.3秒で大外から追い込んで0.9秒差の6着。スタートで外に寄れてコスモサガルマータと接触し位置取りが悪くなったことが堪えた。まだ馬体は良くなりそうだが、不憫なレースが続いている。クラシック路線で3戦連続人気以上の着順。
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