ヴィクトリアマイル
レース展望

過去10年で1番人気は[3−2−0−5]で5連対。前走芝2000m以上の牡馬混合G2以上なら[3−0−0−1]で勝率75%。2番人気は[0−0−1−9]で連対がなく、3番人気は[0−2−0−8]で2連対。6〜9番人気が3連対、10番人気以下は5連対。過去5年の馬連は40倍、37倍、7倍、36倍、20倍で中穴決着が多い。15年は5−12−18番人気で3連単2070万馬券が飛び出した。

前走芝重賞勝ち馬は[0−3−0−25]、5番人気以内は[0−1−0−11]で1連対のみ。前走6〜9着が5連対、10着以下が3連対。過去6年の連対馬12頭のうち10頭が前走5着以内。近年は前走重賞2〜5着馬が活躍。以前は前走重賞惨敗馬が穴をあけたが、17年以降の6番人気以下で連対した4頭は前走重賞1、2、4、5着だった。穴で前走重賞5着以内、10番枠より内に入った関西の差し追い込み馬に注意。

過去10年でノーザンF生産馬は[7−4−3−42]で1、1、1、4、5、6、11番人気が勝ち、1、1、3、4番人気が2着、5、6、7番人気が3着。アンドヴァラナウト、サブライムアンセム、スタニングローズ、ソダシ、ソングライン、ディヴィーナ、ナミュール、メイケイエールが該当する。社台F生産馬は[0−2−1−24]で4、10番人気が2着、5番人気が3着。スターズオンアースが該当する。社台白老F生産馬は[1−0−2−5]で8番人気が勝ち、2、7番人気が3着。ステラリアが該当する。

スターズオンアースは[3−4−2−0]で3着以内を確保。昨年は桜花賞、オークスで2冠を達成し、秋華賞で3着に入った。秋華賞は出遅れて後方3番手から最速の33.5秒で追い込んで0.1秒差の3着。前走大阪杯は12番手から最速の34.4秒で追い込んでハナ差の2着。出遅れて位置取りが悪くなり、直線でスムーズさを欠いて仕掛けが遅れたことが堪えた。芝1600mは[1−2−1−0]で桜花賞を1分32秒9で勝っている。ヴィクトリアマイルは1分32秒前後の高速決着になりやすい。久々のマイル戦で高速決着に対応できるかがカギ。過去10年でルメール騎手は[3−1−0−3]、1番人気なら[2−0−0−0]。

ソダシは芝1600m[4−0−1−0]で阪神JF、桜花賞、ヴィクトリアマイルを優勝。前走マイルCSは4番手から7位タイの33.8秒で上がって0.3秒差の3着。直線で他馬と接触する不利があったが、ソウルラッシュとの3着争いをハナ差で制した。東京芝1600mは[2−0−0−0]で昨年のヴィクトリアマイルを4番手から6位タイの33.4秒で抜け出して1分32秒2で2馬身差で圧勝している。デビューから全て騎乗してきた吉田隼騎手からレーン騎手に乗り替わる。東京芝1600m重賞でレーン騎手は[1−0−1−8]で1勝のみ。先週のNHKマイルCは1番人気のカルロヴェローチェで差して届かず5着に終わった。

東京新聞杯2着馬ナミュール、昨年の安田記念勝ち馬ソングライン、高松宮記念2着馬ナムラクレア、昨年の秋華賞馬スタニングローズ、重賞6勝の実力馬メイケイエール、阪神牝馬S勝ち馬サウンドビバーチェ、京都牝馬S勝ち馬ララクリスティーヌ、福島牝馬S勝ち馬ステラリアなど。ナミュールは芝1600m[3−1−0−2]で前走東京新聞杯は8枠15番から5番手につけ、7位の34.0秒で上がってウインカーネリアンに頭差の2着。4歳牝馬が56キロを背負い、外枠から外を回って1分31秒8の高速決着に対応できた。昨年以降のG1で横山武騎手は[1−2−4−17]で皐月賞ソールオリエンスの1勝のみ。抜けた馬でないと勝てない。

ソングラインは東京芝1600m[3−1−0−1]でNHKマイルC2着、富士S1着、安田記念1着がある。昨年はヴィクトリアマイルで不利があって5着に負けたが、牡馬相手の安田記念を1分32秒3で制した。前走サウジの1351ターフスプリントは10着。狙いはここか、次の安田記念か。ナムラクレアは不良馬場の高松宮記念で0.1秒差の2着。芝1600mは昨年の桜花賞でスターズオンアースに0.1秒差の3着がある。芝1200mがベストだったストレイトガールはヴィクトリアマイルを2勝している。スタニングローズは芝1600m[2−0−1−2]だが、速い持ちタイムがない。地力強化されたバラ一族がマイルで激走するか。

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