京都記念
レース回顧

ドウデュースは8枠12番スタートから11番手に控え、勝負どころで押し上げて4コーナーで射程圏に入れるとメンバー最速の34.0秒で差し切って3馬身半差で圧勝した。勝ちタイムは2分10秒9。ユニコーンライオンが逃げて前半5F59.5秒、中盤に12秒台のラップが5F続き、後半5F59.0秒、上がりは34.5秒、ラップは11.6−11.3−11.6秒。

ドウデュースは外から早めに動いて一頭だけ次元の違うレースぶりで圧勝した。ダービーを2分21秒9のレースレコードでイクイノックスに勝った馬。得意の時計が出る馬場で能力の違いを見せつけた。重馬場のニエル賞は4着、凱旋門賞は19着に終わったが、やはり軽い馬場だと走りが違う。この走りができれば海外G1でも通用するのではないか。次走はドバイターフに向かう予定。

マテンロウレオは5番手から4コーナーで9番手に下がったが、メンバー2位の34.5秒で上がって0.6秒差の2着。ダービーでドウデュースに2.1秒差をつけられた馬が0.6秒差まで詰めた。ドウデュースには離されたが、2分11秒5で走って2着に入ったことは今後に繋がる。鍛えられている昆厩舎の管理馬らしく、レースを使いながら地力が強化されている。

プラダリアは5番手から徐々に進出し、メンバー3位タイの34.9秒で上がって0.6秒差の3着。2着マテンロウレオとはクビ差。今週から復帰した池添騎手が積極的なレースで持ってきた。後半5Fの速い時計がないため、前半流れて上がりが掛かったことがプラスに働いている。ダービーで2分22秒8で5着に入ったのはダテではない。この馬も地力が強化されている。

エフフォーリアは2番手につけたが、勝負どころで一杯になって後退し、ゴール前で横山武騎手が下馬して競走中止。入念に乗り込んで仕上がりは良かったが、レース中に心房細動を発症したようだ。エピファネイア産駒は古馬になると勝てなくなる傾向がある。このまま現役を引退して種牡馬入りすることが決定した。

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