ローズS
レース回顧

リアアメリアは1枠1番から内ラチ沿いの2番手につけ、直線で早め先頭からメンバー6位タイの34.4秒で後続を引き離し2馬身差で圧勝した。勝ちタイムは1分59秒9。エレナアヴァンティが逃げて前半5F60.9秒の緩い流れ。後半5Fは59.0秒、上がりは34.5秒、ラップは11.6−11.3−11.6秒。緩い流れだったが、2〜4着には11番手以下から追い込んだ馬が入った。リアアメリアはスタートを決めて2番手から抜け出す正攻法のレースで快勝。緩い流れでも人気馬がみな中団より後ろからのレースになったことがプラスに働いている。春は後脚の踏み込みに力強さが足りなかったが、馬体が14キロ増えて全体的にしっかりし、少し力強くなっていた。4月以降の重賞で川田騎手は[0−2−2−18]、今年の重賞で中内田厩舎は[0−1−1−15]だったが、ようやく重賞を制した。次走は秋華賞。今回のように先行策でデアリングタクトに挑むことになりそうだ。

ムジカは11番手を進み、直線で馬群に突っ込んでメンバー2位の34.0秒で上がって0.3秒差の2着。前走1勝クラスで2着に負けた馬が14番人気で激走した。メンバー1、2位の上がりを8戦連続で繰り出した。格上挑戦、初の左回り、初の芝2000mで2着に激走したのは、メンバーレベルが低いこと、まともに走らなかった馬が多かったこともあるのだろう。稍重で[0−2−1−0]。少しタフな馬場も合っている。

オーマイダーリンは後方3番手から内を通って進出し、メンバー8位の34.5秒で最内から伸びて0.5秒差の3着。前走1勝クラスを勝って連闘できた馬が初の芝2000mを克服して11番人気で激走した。前走まで5戦連続で最速上がり。テン乗りの和田騎手がロスなく回って末脚の威力を引き出した。かなり使い込んでいるが、連闘で馬体が6キロ増えていたようにタフな馬。次走秋華賞でも内を狙って一発狙いか。

デゼルは出遅れて後方からメンバー最速の33.8秒で追い込んで0.5秒差の4着。直線で大外から伸びてきたが、緩い流れで後方から大外ブン回しでは厳しかった。まだ馬体は成長しそうだが、現時点ではワンターンの芝1800mが合っている。絶対能力は高く、キャリアを積んでレース慣れすれば、あっさり重賞を勝つのではないか。まともにスタートを切って流れに乗ると一変する可能性がある。

フアナは後方のまま見せ場なく11着。スタートが遅く後方からのレースになり、直線でもスムーズさを欠いて伸び切れなかった。仕上がりは良さそうに映ったが、今の少しタフな中京の馬場が合わなかったか。休み明けの前走馬体28キロ増で1分44秒9の好タイムで優勝。2走ボケの可能性もある。賞金的に秋華賞出走は厳しくなった。相馬眼的に芝1800mの牝馬限定重賞を勝ちまくりそうな馬。

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