紫苑S
レース回顧

マルターズディオサはスタートを決めて2番手につけ、4コーナーで先頭に立つとメンバー10位タイの35.8秒で後続を完封しレースを制した。勝ちタイムは2分2秒1(稍重)。ショウナンハレルヤが逃げて前半5F36.3秒、5F61.8秒のスローペース。4F、5F目に12.8−12.7秒と緩んでラスト3Fは11.8−12.0−12.1秒。スローの上がり勝負で芝2000mよりも短い距離の適性が問われるレースになった。マルターズディオサは先行して抜け出す本来のレースで快勝。開幕週の馬場で流れが緩んだことがプラスに働いている。チューリップ賞を勝ったメンバー唯一の重賞勝ち馬が5番人気で優勝。チューリップ賞でレシステンシアを完封したのはダテではないことを示した。馬体が12キロ増えて少し余裕残しだったが、少し背が伸びて距離をこなす方に成長していた。次走は秋華賞。先行してひと脚使える持ち味をフルに発揮してどこまで踏ん張れるか。

今年2年目のキズナ産駒は、2歳馬は[1−2−3−11]で2、3着が多く、3歳馬は[5−0−0−28]で1着しかない。G3は[4−0−3−20]、G2は[2−1−0−6]、G1は[0−1−0−13]。G1の前哨戦に強いので注意したい。

パラスアテナは大外枠から8番手につけ、勝負どころで外から上がってメンバー6位タイの35.6秒で上がって0.2秒差の2着。大外枠から外々を回るレースになったが、いい脚を長く使って2着を確保した。前走ラジオNIKKEI賞で1番人気に支持された馬が10番人気で激走した。ラジオNIKKEI賞4着は馬体が10キロ増で太め残り、位置取りも後ろ過ぎたのだろう。2走前に福島芝2000mの未勝利戦(稍重)で5馬身差で圧勝。昨年は福島芝2000m(稍重)の1勝クラスを圧勝した馬パッシングスルーが紫苑Sを勝ったように福島芝2000mとリンクする点に注意したい。少し脚捌きが硬く映る点が気になるが、馬体重よりも大きく見せる馬でまだこれから成長が見込める。パンとすれば良馬場で切れる脚を使えるのではないか。カーネーションCを1分45秒9で走ったようにある程度の時計勝負に対応できる下地はある。

シーズンズギフトは4番手から直線で内を突き、メンバー10位タイの35.8秒で伸びて0.2秒差の3着。ルメール騎手は3、4コーナーで内にモタれたことが影響したとコメント。パドックでは馬体が8キロ増えていかにも休み明けの雰囲気があったが、好位からしぶとく伸びて地力で3着を確保した。これで[2−1−2−0]。まだ折り合い面に不安があるが、どんなレースになっても3着を確保しているように距離にも脚質にも幅がある。次走は良くなりそうな雰囲気があるので注意したい。デビューから福島、中山を使っているように小回りコースが合っている。

マジックキャッスルは中団からメンバー2位の35.2秒で伸びて0.2秒差の4着。3着とはハナ差。直線でスムーズさを欠いたぶん届かなかった。オークスでメンバー2位の33.4秒で上がって5着に入っており、距離をこなす下地ができた。422キロのディープインパクト産駒。もっと軽い馬場が合っている。

ウインマイティーは出遅れて後方を進み、大外からメンバー最速の35.0秒で追い込んで0.3秒差の6着。好位につけてひと脚使えるタイプで道悪もこなせるが、出遅れて位置取りが悪くなったことが堪えた。本来はレース巧者で好位につけてひと脚使えるタイプ。ゴールドシップ産駒で少し時計の掛かる馬場が合っている。

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