ダービー卿CT
レース回顧

クルーガーは5番手からメンバー5位タイの35.2秒で抜け出して2馬身差で圧勝した。勝ちタイムは1分32秒8。ナインテイルズが逃げて前半3F34.3秒、5F57.1秒の速い流れ。レースの上がりは35.7秒。上がりが掛かるレースになったが、好位につけた2頭で決着。クルーガーは内をロスなく回って直線でスパッと抜け出し快勝。内枠からロスなく回って脚をタメられたこと、直線でスパッと前が空いたことが大きかった。社台の馬が2枠4番。JRAは社台をアシストしている。過去10年で7歳以上は[0−2−0−41]、8歳馬は[0−0−0−13]だったが、8歳馬があっさりデータを破った。今年の重賞はデータを破る馬が非常に多い。一部の馬を除き、日本馬は年々弱くなっているのではないか。今後はひと息入れて安田記念を目指すことになりそうだ。

ボンセルヴィーソは6、7番手からメンバー8位の35.4秒で伸びて0.3秒差の2着。前走同コースの東風Sで12着に惨敗し13番人気だったが、上がりの掛かる消耗戦で最後までしぶとく伸びて穴をあけた。朝日杯FS&NHKマイルC3着馬。これでマイル重賞は[0−3−4−1]で17年の京成杯AH11着を除き3着以内を確保。3走前の京都金杯で3着に粘った馬が同斤の54キロ。マイル重賞実績をハンデ54キロは恵まれていた。好走しても人気にならないタイプ。マイルG3に出走したら馬券に絡めておきたい。

レイエンダは中団からメンバー5位タイの35.2秒で伸びて0.3秒差の3着。2着とはハナ差。直線で内から捌いて伸びてきた。気難しい馬で成績にムラがあるが、馬群を捌いて伸びてきたように精神面が成長してきたか。前走東京新聞杯は8着に終わったが、得意ではない中山コースで巻き返した。やはり差すレースをした方がいいのだろう。

ケイアイノーテックは後方3番手からメンバー2位タイの34.9秒で追い込んで0.4秒差の4着。これで休み明けを除き、G2以下、右回り、芝1600mでは[2−2−0−1]。やはり右回りの芝1600mが合っているのだろう。この条件で注意したい。

プリモシーンは中団からメンバー5位タイの35.2秒で伸びて0.5秒差の5着。勝負どころで外を回って伸び切れなかった。56キロ(牡馬換算58キロ)を背負って外を回っては厳しかった。今年の重賞は前走重賞を勝った馬が勝てない傾向がある。重賞を連勝してはいけない、何か取り決めでもあるのか?

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