オーシャンS
レース回顧

ダノンスマッシュは出遅れた後に押して4番手につけ、メンバー最速の34.0秒でスパッと抜け出してレースを制した。勝ちタイム1分7秒4は優秀。エンゲルヘンが逃げて前半3F33.1秒。流れたが、前二行った馬が止まりにくい馬場で4番手以内につけた2頭で決着。ダノンスマッシュは好位から抜け出す正攻法のレースで快勝。これで芝1200mは[5−1−1−2]で重賞4勝目。ここにきて馬体がボリュームアップし、完全に本格化してきた。国内のスプリントG1では外枠が堪えた高松宮記念が0.2秒差の4着、直線でスムーズさを欠いたスプリンターズSが0.1秒差の3着。次走は高松宮記念。内めの枠を引いて好位から抜け出す今回のようなレースができれば勝ち負けできるのではないか。

ナックビーナスは2番手からメンバー3位タイの34.4秒で上がって0.2秒差の2着。3着タワーオブロンドンに3馬身差をつけた。これで中山芝1200mのG3以下では[3−7−0−0]でオーシャンSは4年連続で2着。やろうとしてもできない凄い記録。7歳牝馬だが、まだ衰えていない。次走は高松宮記念。過去2年は0.1秒差の3着、昨年が14着。前に行った馬が有利な馬場&展開になれば粘り込みがあるかもしれない。

タワーオブロンドンは1枠1番スタートから中団の内につけ、メンバーから3位タイの34.4秒で伸びて0.7秒差の3着。休み明けで馬体が6キロ増えて少し緩い造り、他馬より重い58キロを背負っていたこともあるが、直線で反応が鈍く伸び切れなかった。G1前にルメール騎手は無理しなかった面もあるのだろう。これで芝1200mは[2−1−2−0]。次の高松宮記念は叩き2戦目、1キロ減の57キロと条件が好転する。京王杯SCをレコード勝ちしており左回りもこなせる。型通りデキが上向けば巻き返しがありそうだ。

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