小倉2歳S
レース回顧

マイネルグリットは6枠10番から5番手につけ、メンバー3位の36.2秒で外から差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分10秒5(重)。テイオーマルクスが逃げて前半3F33.7秒。重馬場で速い流れになり、2、3着に追い込み馬が突っ込んだ。マイネルグリットは馬場の好位の外からいい脚を長く使って優勝。重馬場の新馬戦でもいい脚を長く使って差し切ったようにその持ち味をフルに発揮できた。これで新馬、フェニックス賞、小倉2歳Sを3連勝。フェニックス賞勝ち馬は小倉2歳Sで勝てない傾向があったが、今年は馬場が渋ったことが良かったのだろう。国分優騎手は14年にオーミアリスで勝っており、小倉2歳S2勝目となった。今後は距離を延ばして京王杯2歳Sあたりを使うことになりそうだ。

トリプルエースはスタートで挟まれて最後方を進み、直線で馬群に突っ込んでメンバー最速タイの35.9秒で追い込んでクビ差の2着。休み明けで馬体12キロ増、重馬場、最後方と厳しい条件だったが、最速上がりを繰り出して能力を示した。スタートがまともなら差し切っていたかもしれない。和田騎手は新馬、フェニックス賞でマイネルグリットに騎乗していたが、今回はトリプルエースに騎乗して2着を確保。外国産馬で少し頭が高いが、しっかりとした末脚がある。まだ道悪で時計の掛かる馬場でしか走っていない。良馬場でどこまで切れる脚を使えるか。

ラウダシオンは出遅れて後方からメンバー最速タイの35.9秒で大外から追い込んで0.1秒差の3着。最後は切れる脚を使って伸びてきたが、結果的に位置取りが後ろ過ぎた。前走阪神の新馬戦を勝った馬が2、3着に入ったように小倉の新馬戦を勝った馬がそれほどレベルが高くないのだろう。ただし道悪が影響した馬がいる点は考慮しておきたい。

ゼンノジャスタは8枠13番スタートから中団につけ、メンバー3位タイの36.2秒で上がって0.2秒差の4着。フェニックス賞2着馬が8番人気の低評価だったが、外々を回ったぶん直線で伸び切れなかった。

カイルアコナは3番手につけたが、直線で伸び切れず0.3秒差の5着。小倉開幕週の芝1200mを1分9秒1で圧勝したが、そのときとは全く違う馬場で力を出し切れなかった。小柄な牝馬で少し非力感がある。

テーオーマルクスはハナを切って直線で馬場のいい外に出したが、直線で一杯になって0.3秒差の6着。道中ヒバリに競りかけられたことが影響している。それほど切れる脚はないが、ロードカナロア産駒で馬体の造りが目立つ馬。重馬場でも走るが、良馬場でパフォーマンスをアップする可能性がある。

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