札幌2歳S
レース回顧

ブラックホールはは中団の後ろから勝負どころで押し上げ、メンバー2位の36.5秒で差し切りレースを制した。勝ちタイムは1分50秒4。コスモインペリウムが逃げて前半5F60.6秒。逃げると思われたゴルコンダがスタートで躓き、向こう正面で外から上がって行ったことで流れが緩まず、差し馬向きの消耗戦になり、中団より後ろで脚をタメたゴールドシップ産駒の2頭で決着。ブラックホールは差し馬向きの展開を味方に外から豪快に差し切って快勝。418キロと小柄だが、ゴールドシップ産駒で消耗戦に強いタイプなのだろう。ただし展開、コース取りを含め、全てが上手く行った感がある。賞金を加算できたため、今後はひと息入れて暮れのG1、朝日杯FSまたはホープフルSを目指すことになりそうだ。

サトノゴールドは出遅れて最後方を進み、大外からメンバー最速の36.4秒で追い込んで0.2秒差の2着。新馬戦は前半5F66.7秒の超スローペースで2番手から押し切ったが、今回は全く違う流れで最後方からの追い込みで2着を確保。展開が嵌まった感が強いが、さすがに消耗戦に強いゴールドシップ産駒ということか。武豊騎手は重賞で着狙いの騎乗に徹して2、3着に来るケースが目立つため注意したい。

ダーリントンホールは1枠1番から好位につけ、メンバー6位タイの37.5秒で伸びて0.5秒差の3着。勝負どころで前にいた馬が下がってきた煽りを受けて下がり、直線で実質追えたのはラスト1Fのみ。厳しい位置から3着まで追い上げたように能力はあるが、結果的に消耗戦になり内枠がアダになった。馬体の造りが目立つ馬で能力はありそうだが、中央場所で切れる脚を使えるのかがポイントになりそうだ。

ヨハネスボーイは6番手から早めに動いて直線で先頭に並びかけたが、そこから伸び切れず0.5秒差の5着。外から上がってきた1番人気のゴルコンダに叩き合いで勝って半馬身先着した。前崩れの展開になったことを考えると内容は悪くない。距離はギリギリ守備範囲だが、体型的にはもう少し短い距離が合っている。

ゴルコンダはスタートで躓いて後方を進み、向こう正面で外から上がって直線で先頭に並びかけたが、そこから伸び切れず0.6秒差の6着。スタートで躓いたことで後肢の蹄鉄がズレてしまった模様。前走レコードで圧勝した反動があったのか、馬体が6キロ増えてフックラしていた。そのあたりも微妙に影響したのだろう。

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