アンタレスS
レース回顧

アナザートゥルースは7番手からメンバー最速の37.2秒で抜け出してレースを制した。勝ちタイムは1分50秒8(稍重)。ドライヴナイトが逃げて前半5F60.0秒。前半が速くなったことで前に行った馬が止まり、6F目に13.2秒と緩んだことで7番手前後につけた3頭で決着。アナザートゥルースは前走初重賞の名古屋大賞典で3着に終わったが、得意のダ1800mでパフォーマンスを引き上げ重賞初制覇を飾った。これで休み明けを除きダ1800mは[5−3−0−0]で連対率100%。サウンドトゥルーの半弟。半兄ルールソヴァールは重賞初挑戦のみやこSで2着。高木厩舎のこの一族は条件戦を勝ち上がると一気にパフォーマンスを引き上げるので注意したい。次走は平安Sに向かう予定。帝王賞に向かうためには賞金を加算する必要がありそうだ。

グリムは6番手から早めに押し上げて直線で抜け出したが、最後に外からアナザートゥルースに交わされて半馬身差の2着。いつもはハナまたは2番手につける馬が好位からのレースになったが、レパードS以来の中央場所であらためて能力を示した。勝ち馬より1キロ重い57キロを背負っており、実質は勝ちに等しい内容。好位からのレースで崩れなかったことは今後につながる。これでダ1800m以上の重賞は[3−2−1−0]で3着以内を確保。母は短距離馬、母の父はサクラバクシンオーだが、長い距離をこなしている。今後はひと息入れてマーキュリーCに向かう予定。

ロンドンタウンは中団の内からメンバー2位タイの37.3秒で伸びて0.1秒差の3着。2着とはクビ差。前走マーチSは好位につけたが、今回はスタートが遅く、中団からのレースになり、稍重の馬場も影響して前を捕まえられなった。17年にコリアCを勝った後不振に陥ったが、昨年コリアCを勝った後はマーチS2着、アンタレスS3着と堅実に走っている。叩き2戦目で前走から1.5キロ減の56キロも良かったのだろう。次走は平安Sに向かう予定。賞金を加算しないと帝王賞出走は厳しいか。

ウェスタールンドは最後方から外を回って早めに動き、メンバー2位タイの37.3秒で追い込んで0.5秒差の4着。3コーナー手前から早めに押し上げたが、勝負どころでナムラアラシに外から被され、直線で馬群を捌きながら伸びてきた。いつものようにガツンと伸びなかったのは、早めに動いた影響もあるが、左後ろ脚を落鉄していた模様。その後、左後肢蹄骨の骨折で全治6ヶ月以上と発表された。復帰は来年になりそうだ。

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