ステイヤーズS
レース回顧

リッジマンは内ラチ沿いの5番手につけ、勝負どころで早めに動いたアドマイヤエイカンの後ろから上がり、メンバー2位の35.7秒で差し切って2馬身半差で圧勝した。勝ちタイムは3分45秒2。カレンラストショーが逃げて前半5F63.1秒のスローペース。中盤も流れが緩んで後半5Fからペースアップし59.4秒。スタミナと末脚の持続力が問われるレースになったが、アルバートの回避でメンバー&レースレベルが下がった印象。リッジマンは7枠11番からすぐに内ラチ沿いに入れてロスなく進められたことが大きかった。ダイヤモンドSで2着があるようにスタミナと末脚の持続力を兼ね備えた馬。アルバートが回避して1番人気に支持されたが、休み明け、斤量増を克服して重賞初制覇を飾った。。スウェプトオーヴァーボード産駒が日本最長距離のステイヤーズSを制覇。血統派はどう解釈するのだろう。次走は有馬記念、またはダイヤモンドSあたりになりそうだ。

アドマイヤエイカンは3番手からメンバー6位の36.3秒で先に抜け出したが、追ってきたリッジマンに差されて0.4秒差の2着。勝負どころで早めに動いて勝ちに行ったが、最後は一杯になってラップが落ちた。これで休み明けを除き、芝2400以上は[1−4−1−0]。札幌2歳S勝ち馬が長距離戦で堅実に走っている。欲を言えばもう少し決め手が欲しいが、ガツンと切れるタイプではないだけに早めに動くレースが合っているのだろう。今後も長距離戦で善戦できそうだが、かなり使い込んでいるため状態面に注意したい。

モンドインテロは内ラチ沿いの3、4番手から直線で外に持ち出してメンバー4位タイの36.2秒で伸びて0.4秒差の3着。リピーターが強いレース。16年の3着馬が再度3着に入った。出遅れて後方から追い込んで届かないことが多い馬をビュイック騎手が内枠からスタートを決めて好位につけ、最短コースを通ってきた。ビュイック騎手はマイルCSをステルヴィオで内から捌いて勝っている。日本人騎手よりも技術力が高い。内の魔術師か。16年夏以降3着以内に入ったときは全て外国人騎手。外国人騎手が騎乗したときは少し注意したい。

コウキチョウサンは内ラチ沿いの6、7番手から伸び切れず6着。上がりはメンバー10位の36.5秒。勝負どころで手応えが良かったが、直線で追ってから伸びなかった。直線で前が壁になって追いにくい面があったが、手応えが良かっただけに物足りなさが残る。オジュウチョウサンの全弟。今後は1600万条件を勝ち上がることが当面の目標になりそうだ。

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