JBCレディスクラシック
レース回顧

アンジュデジールは大外枠から1コーナー手前で内ラチ沿いの5番手につけ、メンバー5位タイの37.3秒で伸びてレースを制した。勝ちタイムは1分50秒4。直線で外からラビットランに交わされたが、しぶとく食い下がって最後に差し返した。アイアンテーラーが逃げて前半5F60.4秒。サルサディオーネ、カワキタエンカとやり合って前に行った3頭が止まったが、それを見越して好位で流れに乗った2頭で決着。アンジュデジールは大外枠から内ラチ沿いの絶好位につけたことが大きかった。ずっと騎乗し昆厩舎と二人三脚で育ててきた馬。ここ一番で横山典騎手の熟練の技が炸裂した。前走はデキがひと息で目一杯に走らせず余裕を残して負けたことが良かったのか、パドックを見るとデキが上向いていた。自在性があり、勝負根性を備えた牝馬。今後も牝馬限定の地方交流重賞で活躍できそうだ。

ラビットランは5番手からメンバー5位タイの37.3秒で抜け出したが、最後に差し返されて頭差の2着。Mデムーロ騎手が早めに仕掛けてアンジュデジールとの一騎打ちに持ち込んで直線で一旦抜け出したが、最後に差し返された。アンジュデジールは道中内ラチ沿いを回ってきたぶん余力が残っていたのだろう。これでダートでは[2−2−1−1]で堅実に走っている。Mデムーロ騎手では[1−2−0−0]。自在性がありいい脚を長く使えるため、距離、コースはそれほど問わないタイプ。今後は牝馬限定の地方交流重賞でさらに地力を強化し、牡馬相手のG1を目指すことになりそうだ。

ファッショニスタは後方3番手からメンバー最速の36.3秒で大外から追い込んで0.1秒差の3着。位置取りが後ろ過ぎて届かなかったが、外を通った馬が伸びにくい馬場で0.1秒差まで追い上げたことを評価したい。格上挑戦だったが、重賞で通用するメドは立った。賞金を加算してOP入りし、牝馬限定の地方交流重賞に出走すれば活躍できそうだ。

クイーンマンボは7番手から伸び切れず0.2秒差の4着。平安Sで牡馬を相手に0.2秒差の2着に入った馬でまともに走れば連対できる馬だが、近走と同様に詰めが甘く伸び切れなかった。ルメール騎手が騎乗しても詰めの甘さを解消できない状況が続いている。4〜6月は[2−2−1−0]。時期的なものもあるか。

[Home]