府中牝馬S
レース回顧

ディアドラは最後方からメンバー最速の32.3秒で大外から差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分44秒7。ちなみにアエロリットが勝った毎日王冠は1分44秒5。カワキタエンカが逃げて前半5F58.2秒の速い流れになり、差し追い込み馬が上位を独占。ディアドラは前走のクイーンSに続き、強烈な末脚で重賞2連勝。直線ではかなり後ろにいたが、ラスト1Fからガツンと伸びて力で捻じ伏せた。クビ差の2着リスグラッシューより2キロ重い56キロを背負っていただけに着差以上の内容といえる。高速決着、高速上がりに不安があったが、それを払拭する走りを見せ、完全本格化を示した。これまで33秒台後半でしか上がったことがない馬が32.3秒で上がったことを評価したい。この走りなら牡馬が相手でも通用するのではないか。次走は天皇賞(秋)またはエリザベス女王杯。一頓挫あったレイデオロが回避し、ルメール騎手を確保できれば天皇賞(秋)を使ってきそうだ。

リスグラシューは出遅れて後方2番手からメンバー2位の32.6秒で抜け出したが、最後にディアドラに差されてクビ差の2着。Mデムーロ騎手がタメて切れ味を引き出したが、2キロ重い56キロを背負っていたディアドラが強過ぎた。これまで休み明けはチューリップ賞3着、ローズS3着などひと息だったが、今回はいきなりG1レベルの走りを見せた。休み明けで馬体が12キロ増えていたが、太くはなく充実してきた印象。ハーツクライ産駒は成長力があり、4歳秋を迎えてさらに力をつけている。次走はエリザベス女王杯。テン乗りの福永騎手が騎乗した昨年は出遅れて流れに乗れず8着。外国人騎手を乗せてきたら要注意。

フロンテアクイーンは内ラチの5番手からメンバー4位の32.9秒で伸びて0.1秒差の3着。クイーンSではディアドラに0.5秒差をつけられたが、得意の東京で0.1秒差まで詰めた。前走は馬体が14キロ減って細くなっていたが、今回は14キロ増で回復していた。昨年のヴィクトリアマイルでメンバー最速の33.2秒、ユートピアSでメンバー2位の32.9秒で上がったように東京の上がり勝負に強いタイプ。蛯名騎手が内ラチ沿いをロスなく回って切れ味を引き出した。これで7戦連続馬券圏内を確保。イレ込みが解消して安定して走れるようになっている。

ジュールポレールは5番手からメンバー5位の33.2秒で伸びたが、最後は切れ負けして0.3秒差の4着。2、3着馬より2キロ重い56キロを背負っていた。休み明けは走らないタイプで牝馬でも叩き良化型。そのあたりを考慮すると4着でも内容は悪くない。昨年のエリザベス女王杯で16着に終わったため、今秋は距離を考慮してマイルCSが目標になりそうだ。

アドマイヤリードは後方2番手からメンバー3位の32.7秒で追い込んで0.6秒差の7着。勝ったディアドラほど切れる脚を使えなかったが、位置取りが後ろ過ぎた。スローペースの追い込み馬で前半5F60秒以上なら[5−2−1−2]。田辺騎手は差し馬に騎乗すると下げ過ぎる傾向があるが、その通りになった。休み明けでパドックでは少し地味に映った。次走はエリザベス女王杯に向かう予定。

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