北九州記念
レース回顧

アレスバローズは内ラチ沿いの中団につけ、メンバー最速の33.5秒で内から抜け出してレースを制した。勝ちタイムは1分6秒6。ゴールドクイーンが逃げて前半3F32.4秒のハイペース。高速馬場でハイペースでも中団より前につけた馬で決着。アレスバローズは内枠を生かしてロスなく回り、直線で内からスパッと抜け出して快勝。CBC賞勝ち馬が重賞を連勝した。ハンデは2キロ増えていたが、それでも56キロ。やはり2キロ増では軽かったのだろう。角田厩舎は15年にベルカントで制しており北九州記念2勝目。角田調教師は騎手時代に北九州記念を4勝。芝1200m変更後はコスモフォーチュン、キョウワロアリングで制している。サマースプリントシリーズを2勝し、優勝する可能性が高まった。今後はスプリンターズSでG1獲りを狙うことになりそうだ。スプリンターズSは高速決着になりやすい。今回内から抜け出したことが繋がる可能性がある。

ダイメイプリンセスは7番手からメンバー5位タイの33.9秒で伸びて0.2秒差の2着。勝ったアレスバローズは内をロスなく回ったが、ダイメイプリンセスは外々を回るロスがあった。結果的にその差が大きかった。前走アイビスSDを勝った馬が1キロ増の55キロで2着。ハンデ重賞で前走重賞を勝って斤量が増えた馬同士で決着するのは稀。CBC賞、アイビスSDも高速決着だったが、時計勝負でそのスピードを生かせたのだろう。ダイメイプリンセスは直線1000mで3戦3勝だが、小回りの芝1200mでもやれることを示した。今後はセントウルSに出走してサマースプリントシリーズの優勝を狙うか、スプリンターズSに直行かのどちらかになりそうだ。

ラブカンプーは2番手からメンバー11位タイの34.5秒で粘って0.3秒差の3着。この上がりで粘れるのが今の小倉の超高速馬場なのだろう。前に行くか内を回るかしないとダメなレースだった。前走アイビスSDで51キロで2着に入った馬が再度51キロで2着に激走した。逃げたゴールドクイーンが16着に終わったことを考えるとよく粘っている。これで芝1000〜1200mでは[2−4−0−0]。父ショウナンカンプ、母の父マイネルラヴ。半兄キングハートはオーシャンSを制している。

ナガラフラワーは中団の後ろからメンバー8位タイの34.0秒で伸びて0.7秒差の9着。1分7秒3で走ったが、外々を回って伸び切れなかった。1分6秒6の超高速決着で外を回って差すレースでは物理的に厳しかった。内枠スタートから道中ロスなく回るなどして、もうワンパンチ足りないところを補いたい。

アンヴァルはスタート後に挟まれて後方を進み、直線で内を突いてメンバー2位タイの33.7秒で伸びて0.7秒差の10着。位置取りが悪く、直線でスムーズを欠いてレースにならなかった。休み明けで馬体が14キロ増えていたが太くはなかった。父ロードカナロア、母アルーリングボイス。少し時計の掛かるスプリント戦で巻き返しに注意したい。

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