小倉記念
レース回顧

トリオンフはスタートを決めて2番手につけ、4コーナーで先頭に立つとメンバー2位の33.5秒で後続を引き離し3馬身差で圧勝した。勝ちタイム1分56秒9はレコード。高速馬場でマウントゴールドが逃げて前半5F60.0秒のスローペース。後半5Fは56.9秒、3Fは33.5秒、ラップは11.1−10.9−11.5秒。上がり勝負になり3着まで前に行った馬で決着した。トリオンフは前半5F62.3秒のスローペースになった新潟大賞典で切れ負けして4着に終わったが、そのときほど遅くない流れで33.5秒で上がって快勝。小倉大賞典のときもそうだったが、小倉だとやたら行きっぷりがいい。メイショウカイドウのように小倉の重賞を勝ちまくるのではないか。さらにパフォーマンスを引き上げ、G2で通用するレベルに到達している。今後はひと息入れて天皇賞(秋)が目標になりそうだ。

サトノクロニクルは4番手から早めに動いてメンバー5位の33.8秒で上がって0.5秒差の2着。トップハンデ57キロを背負った1、2番人気で堅い決着になった。Mデムーロ騎手が上がり勝負を察知し、いつもより前につけて早めに動いたことが功を奏した。この上がりでは後ろからでは届かない。これでMデムーロ騎手では[1−1−1−0]。芝2000mの高速決着に対応できたことは今後につながる。今後はひと息入れてオールカマー、京都大賞典あたりで復帰することになりそうだ。

マウントゴールドはハナを切ってマイペースで進み、トリオンフに交わされてからもしぶとく粘って2着にクビ差の3着。上がりはメンバー7位タイの34.0秒。勝ったトリオンフ、2着サトノクロニクルより3キロ軽い54キロだっただけに現時点では力負け。それでも重賞初挑戦で1分57秒4で走って3着なら今後のメドは立った。馬体が10キロ増えて少しずつ充実してきている。

ストーンウェアは好位からメンバー4位の33.7秒で伸びて2着に0.2秒差の5着。1分57秒6で走ったが、前に行った馬に33秒台で上がられる展開では厳しかった。本来はもう少し切れる脚を使える馬。そのあたりは久々が影響したのだろう。蛯名騎手の全10場重賞制覇はお預け。

サンマルティンは後方からメンバー3位の33.6秒で追い込んで7着。この上がりでは物理的に厳しかった。スローペースで上がりが速くなることは分かっていただけに向こう正面で捲るなど何らかの策はあったが、池添騎手は動かなかった。前走都大路Sで子供扱いしたエアアンセムは函館記念を制した。相馬眼的にいつ重賞を勝ってもおかしくない。

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