レパードS
レース回顧

グリムはハナを切って前半5F61.9秒のマイペースで進み、メンバー2位タイの37.8秒でまとめてそのまま逃げ切った。勝ちタイムは1分52秒0。良発表でも午前中の雨で少し脚抜きのいい馬場状態だった。グリムは前走ユニコーンSで直線でスムーズさを欠いて惨敗したが、マイペースで逃げて巻き返した。ただしグレートタイムが行きっぷりが悪く最後方、アドマイヤビクターがスタートして挟まれて後方、ドンフォルティスが内でもまれて中団になり、前にプレッシャーをかけに行く馬がいなかったことが有利に働いている。青竜Sでスナハマ、オメガパフューム(JDD2着)を完封したのはダテではないが、今回は少し恵まれた印象。それでも距離をこなしたことは今後につながる。

ヒラボクラターシュは大外枠から好位の外につけてメンバー最速の37.4秒で上がってクビ差の2着。直線で差し切る勢いで伸びてきたが、逃げたグリムにひと伸びされて届かなかった。先行してしぶとい脚を使うタイプ。大外枠から終始スムーズなレースができたことも良かったのだろう。前走濃尾特別は4着に終わったが、前に行った馬に厳しい展開だった。520キロを超える大型馬でまだ馬体に緩さがあるが、少しずつパフォーマンスを引き上げている。近親に平安Sを勝ったヒラクボキング(10番人気、2着エスポワールシチー)。惨敗して人気が落ちた後は特に注意したい。

ビッグスモーキーは3番手からメンバー5位タイの38.1秒でしぶとく粘って0.5秒差の3着。前走は小回り福島で5着。叩き2戦目、広いコースで一変があるとみて穴で狙ったが、9番人気で激走し複勝は600円ついた。これでダ1800mは[2−2−1−0]となった。ダートで稍重以上では[2−3−0−0]。雨が降って馬場が渋れば、もっとやれたのではないか。レースを使われながら少しずつ地力が強化されている。

グレートタイムは前半から行きっぷりが悪く最後方を進み、向こう正面でルメール騎手が手綱を動かしても行きっぷりが悪く、直線では外からジリジリ伸びて1.0秒の6着。上がりはメンバー4位の37.9秒。ルメール騎手は今日は最初から疲れていたとコメント。5月に復帰し、関西馬が東京、大井、新潟というローテーションは厳しかったか。調整が上手い藤原英厩舎の管理馬がこの結果。今夏は暑いだけに輸送が続いている馬は状態面に注意したい。今後は馬ファーストでじっくり立て直すことになりそうだ。

オノリスは後方から馬群を捌いてメンバー7位の38.2秒で伸びて1.3秒差の7着。ごちゃついてスムーズさを欠き、直線でも前が壁になって脚を余した。前が開いてからはしぶとく伸びていた。11番人気だったが、パドックでは馬体の造りが目立っていた。相馬眼的にこれから走ってきそうな雰囲気がある。人気がないときに大穴で狙ってみたい。

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