弥生賞
レース回顧

ダノンプレミアムはスタートを決めて2番手につけ、メンバー3位の34.1秒で抜け出してレースを制した。勝ちタイムは2分1秒0。サンリヴァルが逃げて前半5F61.5秒のスローペースで中団より前につけた馬で決着。ダノンプレミアムは2番手から馬場の外を回って抜け出し快勝。川田騎手は鞭を入れておらず、最後は余裕を残しており、着差以上の内容だった。前に行って速い上がりを繰り出せるため、流れに左右されにくいタイプ。長距離輸送、小回りコース、芝2000mをあっさり克服し、皐月賞に向けて好スタートを切った。輸送して馬体は8キロ増。本番前に少し余裕を残した仕上げだった。これでデビューから4連勝。レースでは馬場のいい外を通って一杯に追っておらず、余裕を残せたことで次走は上積みが見込める。次走は皐月賞。過去2年は流れが速くなって1分57秒台の決着になっている。ハイペースで高速決着になったときに真価が問われるが、逆に2着との差を広げる可能性もある。ラッキーライラックがダービーに使って来なければ2冠の可能性が高いか。

ワグネリアンは中団からメンバー最速の33.7秒で伸びて0.2秒差の2着。馬体が4キロ減ってパドックではテンションが高かったが、最後にひと伸びして何とか2着を確保。ダノンプレミアムは鞭を入れていなかったが、上がりが0.4秒上回ったことはある程度評価したい。エンジンの掛かりが遅いため、小回りの中山向きではないが、本番前に中山芝2000mを経験できたことは大きい。落ち着いていればもっと走れそうだが、元々テンションが高いタイプだけにそのあたりを陣営がどうクリアさせるかがカギ。

ジャンダルムは内枠スタートから4番手につけ、メンバー3位の34.1秒で伸びて0.3秒差の3着。武豊騎手が好位でロスなく立ち回って勝ったダノンプレミアムと同じ上がりを繰り出したが、それでも外を回ったダノンプレミアムに引き離された。自分の力は出しており、相手が強過ぎたとしか言いようがない。母はスプリントG1を2勝したビリーヴだが、2戦連続芝2000mで好走して、距離をこなすことを示した。本番の皐月賞は多頭数。ロスなく立ち回って一瞬の切れ味を生かす手か。

サンリヴァルは大外枠からハナを切ってマイペースで進み、メンバー5位の34.6秒でまとめて0.3秒差の4着。3着とはハナ差だった。大外枠から前半ロスがあり、かつ馬体が10キロ増えて余裕があったぶん最後に甘くなったのだろう。前に行っているため、切れより地力タイプに映るが、タメれば切れる脚を使えそうなタイプ。現時点では先行力を生かせる中山が合っている。

オブセッションは中団の後ろにつけたが、4コーナーから直線で外に大きく膨れるロスがあり7着に終わった。4コーナーで待機所の方に向かっていた。馬がモロに若さを出したものでまともに走っていない。

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